2011年9月30日金曜日

はい、帰国です!

はい、お久しぶりです!1か月の東南アジアバックパッカーを終えて帰ってきました。

今回は1カ月かけてカンボジア→ラオス→タイと巡ってきました。
現地では本当にいろんなものを見ていろんな話を聞き、色んな経験をしてきました。
とりわけ現地NGOの農村で薪割りた水汲み、田植えを経験させてもらったことは非常に大きかったと思います。ただ、正直引いたのが「お風呂いこ~」言われて、ついていったら何の変哲もない普通の池に連れて行かれたこと。この池です↓


俺・・・よくおなか壊したりしないで帰ってこれたな~なんて自分のタフさにもびっくり。

現在は21世紀。スマートフォンやipad・地デジさらには電気自動車もある。でもここには、なんのテクノロジーも届いていない。
いまだに毎日木を切り出しては薪を作りかまどのようなキッチンで料理をする。
毎日近くの池まで水を汲みに行きその水でトイレを流している。
あるいは、家にトイレがないから裏の林の中に行ってトイレをしている。
雨水を大きな甕にためて飲み水にしている。
お風呂という名の池で入浴している。
スコールが来ると下着1枚になって石鹸片手に外で身体を洗う。
手作業で田植え・稲刈りをしている。
電気がないから朝日とともに起き日が沈むとともに寝る。
・・・
BoPと呼ばれる彼らと一緒に生活しながら、この差は一体なんなんだろうと疑問に思う毎日。
それこそ、日本の江戸時代にあったような器具(例えば千歯こきだとか脱穀機?)なんかでも十分生活に役に立つのに・・・

ある家族に生活の様子について聞いてみた。
7人家族で収入源は自分の畑で採れた作物の販売。
その収入は、なんと月に35ドルほどだという。
自給自足できているから食料は大丈夫と言っていたけど、それってどうよ?


他にも色んなものを見てきた。
打ち捨てられた先進国からの贈り物(例えば井戸、例えば重機、例えばコンバイン)
マーケットに山積みにされた各国からの大量の古着(ちょっと写真が見づらいのが申しわけない。白服の男性の前にあるのが山積みの古着)
各国の意思が見えてくるような援助の偏り(観光客がよく訪れる地域には援助が非常に多く、あまり観光客が来ないところには援助物はほぼ皆無)
ブレーキが壊れている日本からの自転車
・・・

開発援助、国際協力って何なんだろう?ってすごく考えさせられた。
かなりの部分で援助側の’都合’が入っていて、本当にその人たちを考えたものじゃない。もしくは
、100%善意のつもりが現地では違う用途、マイナスの影響を与えてしまっている現状があった。

もちろん、いい影響もある。
それこそ橋や道路・ダムなどの大型インフラは途上国では本当に本当に役に立っている。
「この橋のおかげで川を渡れるようになった」「洪水が減った」・・・
でも、じゃあ次は自力でつくってね、と言ったら被援助国が自力で作る能力はあるのだろうか?そういう能力を育ててきたのだろうか?


昨今、国際協力に携わる学生がとてもとても増えてきている。
それは単純にいい傾向だと思うし、門戸は広くあればいいと思う。
でも、そんな中で国際協力の負の側面、例えば今あげたような事例やマイナスインパクト、あるいは何十年後も先のあり方・・・そういった部分を”知っている”そんな学生はどれだけいるだろうか?
ただ、井戸を贈った、学校を建てた、途上国の人たちの役に立てた、私たちも大きな充実感を得た、やったね、ハッピーだけでは自己満足だと思う。
本当の意味で、その人を幸せにする、生活を向上できる、その人に未来の発展性を与えることができる・・・そうやって本気で相手のことを考えたうえで、自分自身にも得るものがある。
そんな視点で行われる本当の意味での協力を目指していきたいし、携わる人たちにもこういう部分も考えてほしいな。



なんて、いろいろ考えてしまった今回の旅でした。
旅で得たBoPビジネスのアイディアだとか適正技術に関してはまた今度。
OUEST内部でブレスト大会をして自分の経験を揉みあげてもらったうえでBlogで発表しようかな^^

あとBlogのルール決めたいと思います。
ルール① 毎週金曜日に更新する
ルール② 今週の課題を設定し、その1週間は課題に取り組む
ルール③ 課題で得た知識、考えたことなどを次の更新時に紹介する
ルール④ 一言紹介してBlogの締めにする
こんな感じでやっていきたいと思います。

来週の課題は
「溜まっている国際開発ジャーナルを読み切る」
にします。まだバイト始まってないから比較的時間あるから大丈夫かな。
頑張ります!


今日の締め
国際開発ジャーナル2010年6月発行より、多摩芸術大学「バナナ・テキスタイル・プロジェクト」を率いる橋本教授の言葉から
「プロジェクトを通じて学生に素材の大切さを学んでほしい。さらにデザインだけでなく、何のために作るかを考えてほしい。たとえば、アフリカで水で汲んだ甕を頭に載せて運ぶ子供を見た学生が’頭に載せなくてもいい、持ちやすいデザインを考えることが本当のデザインと感じた。’と話してくれた。それこそがモノづくりの大切さ」
今僕たちがやろうとしていることを的確に表した一言だと思う。




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