2018年3月25日日曜日

転職二週間後の諸々

こんばんは。
Shunichiroです。

転職後、約二週間がたちました。
そこで感じている諸々を書き留めておこうと思います。


■コンサルタントは1日10万円
コンサルタントの単価を日割りすると、1日10万円です。
そのため、お客様の期待も厳しいです。
いつも「このコンサルタントは私たちの役に立ってくれるのか?」「このコンサルタントは、私たちに何をしてくれる人なのか?」という見方をされます。

少なくとも、お客様に「自分が何者なのか?」「何してくれる人なのか?」「何を助けてくれる人なのか?」をちゃんと認識してもらう必要があると思います。逆にお客様から見ても、「この人は何してくれる人なのかいまいちわからない。。。」という事態になってしまったらアウトですね。

そうならないためにも、

  • まずは、役に立とうとしている姿勢を見せる(誠実さ、姿勢、心構え)
  • 「この件なら任せてください」「この件のことなら、彼に聞けばいいね」といった状態を作る(専門性)
  • 狭い領域でも小さくてもいいので、「お、役に立ったな」「お、ありがたい」と思われる瞬間を積み重ねていく(貢献)

というようなことをやり続けていく必要がありますね。


■ホームランより、毎回着実なヒット・犠牲バンドを。
”コンサルタント”というと、すごくパリッとしてギラギラするような提案書や資料を出してくる、というようなステレオタイプがあるのですが、そんなホームランみたいなものを毎打席続けていくのはほぼほぼ無理だということ。

もちろん、大前さんや安宅さんのようなスーパーコンサルも存在していますし、露出が多い分そういったイメージがつきやすいのは否めないですが、そのイメージをすべてと思わないほうがいいです。

前述のとおり、コンサルタントの単価は1日10万円です。
送りバントだろうと進塁打だろうと、地味でも何でも少しでもお客様の役に立ち続けることが大事。ホームランはヒットの延長線上でしかありません。

常に「今、自分はお客様のお役に立てているだろうか?」と自問自答し、必要なアクションを泥臭く行っていくことも求められるんだと思います。



■コンサルタントでも知らないことは知らない。お客様から引き出すことが大事。
コンサルタントというと、専門知識があって何でも答えられるというイメージがありますが、そのイメージもすべてではない。というより、むしろ、お客様から引き出すというイメージのほうが大事。

コンサルタントとはいえ、あくまで外部の人間。
対象の業務、対象の課題について一番詳しいのはお客様だし、お客様の抱えている感情みたいところも、ちゃんと汲み取って、試作に反映させていく必要がある。


そのためには、専門家らしく何でも知ってる"風”に振舞うよりも、わからないことは「わからない」とちゃんと表明して、お客様の声に真摯に耳を傾け、理解しようと努めるほうが結果的にお客様にもプラスになることがあるということ。

何でも自分で答えを出すのではなく、お客様の頭の中もうまく活用しながら、よりよいところに到達していくのが大事。


■読書はピンポイントで効率的に。
コンサルタントになると、非常に時間が短い中でまったく新しい領域のキャッチアップが求められます。そんな中では、効率的なキャッチアップの仕方を身に着けていく必要があります。学生時代にやっていたような、論文を読むかのごとく、全文読んで構造を追って行くという読み方では時間が足りなくなります。

なので、
  • まずは、その分野の全体感・用語をざっくりつかみ、要点だけでも説明できる状態を目指す
  • 自分が特に関わる分野については、ピンポイントでそこだけ注力して、必要な観点を手に入れる 
  • ある特定の領域については「一般的な会社と、この会社の違いは?」「この会社で特有なことは?」などを、語れる状態を作る

というような工夫が必要になるなと思います。(月並みですが。)

今まで、論文読みのような読み方ばかりしていたので、ピンポイント読みにはちょっとまだ抵抗感がありますが、そこはもう割り切ってやるしかないかなと思っています。

また、4月からは大学院も通うのですが、同様に、ピンポイントで必要な知識をキャッチアップしていく力を身に着けていきたいと思います。


他にも色々思っていることもあるのですが、うまく言語化・消化できていないところもあるので、今日はここまで。

4月からは本格的にOJTが始まっていくと思われるので、それまでには

  • 今思っていることをちゃんと言語化して消化する
  • コンサルタントの心構え・思考法を刻み込む
  • 自分の”専門領域”と呼べるようなものを作っておく
などをして、本番に備えていきたいと思います。

ではでは。



Shunichiro 

2018年3月14日水曜日

入社二日目~前職との違いを痛感。。。~

こんばんは。
Shunichiroです。

実は、、、転職しました。
エンジニアから、コンサルタントへの転身です。詳しくは諸々材料がそろってからにしようとは思ってますので、もうしばしご容赦。

今日は次の会社に入社して2日が経ち、いろいろと思ったことなどを書いていきます。
一日目は「こんなもんか~(へっ)」って感じだったけど、二日目の今日は「こういう感じか~orz」って感じ。せっかくの今日のこの思いを書いてみようと思っています。

■エンジニア→コンサルタントの違い

カテゴリエンジニアコンサルタント
考える時間じっくり考えて答えを出すその場その場で何らかの形で応えて、前に進める
(事前の想定・準備+即興性)
コミュニケーションの取り方Slack、ドキュメント、MRなど常に直接相談、その場で聞いてしまう
MTG決められたドキュメント超流動的、ファシリテーション、自分がイニシアティブをとる、ホワイトボード、スクライビングetc
書く自分用のメモ(PC)お客様に見せる(ホワイトボード、公開の場、手書き)
仕事の成果(個人)個人の納得クライアントの納得
仕事の成果(チーム)成果物(ソース、MR)で語る常に自分のValueを問い続ける
期待値与えられたタスクそのもの自分で定めて、自分から発信⇔PM・チームと相互にディスカッション
意識システム・ソース・機能常にお客様、Value

という感じで、今までけっこう自分本位である程度自由にやらせてもらっていたのですが、これからは常に何事に対しても、”クライアント””Value”を意識しながら仕事をするという感じになりそう。。。



■最初の壁(スクライビング)
スクライビング(板書)が死ぬほどできませんでした。。。
いつもPC使ってたし、字が壊滅的に汚いうえに、手書きメモは「あくまで自分がわかればいい」と開き直っていたら、まさかのこんなタイミングで爆死するとは。。。思わぬ落とし穴。

課題としては、
  ・字が汚い
  ・自分の字の汚さが気になり、ヒアリングに集中できない、板書が遅い
  ・ヒアリングに集中できず遅いので、議論の内容を理解できない、構造化できない
  ・↑により焦る、頭が働かなくなる
  ・議論に入れなくなる、置いてけぼりになる、積極的に参加できなくなる
  ・↑の悪循環、、、

対処法としては、
  ①まずは字を綺麗に書けるようにする(そもそものペンの持ち方などのベースをちゃんと習得する)
  ②字が汚いままであっても、書き方などを工夫して「汚いけど、ちゃんと読める字」を習得する
  ③自分の字が汚い、遅いを自覚したうえで、議論のほうをコントロールしてValueを出す道を模索する(それでも最低限のレベルは達していたい、、、)
  ④図や表や記号などを多用して、文字は最小限にする

この会社でやっていくためには、ここが自分にとって克服しなければならない最初の壁なんだろうな~と激しく痛感。ただここをちゃんと乗り超えることで、得られるものはかなり大きいはず。

例えば、スクライビングのスキルそのもの、ファシリテーターとしての準備や議論への参加の姿勢、コンサルタントとしてのValueの出し方の工夫、今までの自分のエゴを捨てて努力・成長できるかetc

ここをどう踏ん張るか」が、まさに自分自身の器が試されているのかな、と思います。


■Take Action
前職で最後のほうはチェンナイからの問い合わせ対応ばっかりやっていたせいか、少し受け身モードになってしまっている気がする。コンサルタントとしては、積極的な行動・働きかけ、イニシアティブをとること、先手を打つこと、お客様をリードすることが強く求められる(むしろ、お客様をリードできなければ、コンサルタントとしては無価値)

要は、
自ら探し、自ら考え判断し、自ら行動する
をちゃんとできるかどうか?だと思います。



という感じで、自分が現在、感じていることをつらつらと書きました。
色々と違いはありつつも、早く適応して、valueを出せるようになること、前職の悪いクセを早く克服すること、自分自身の弱い部分とちゃんと向き合い克服することなど、スキルだけでなくマインドセットや自分自身そのものも含めた様々な点で、自分を変えていかないといけないな~と思います。

せっかくなので、そういった部分も含めて、自分自身を大きく変化させていくチャンスだと思うので、しっかりと自分自身の弱さと向き合って克服、成長していきたいと思います。

ではでは。


Shunichiro

2018年1月1日月曜日

IT企業の文化人類学

こんにちは。
Shunichiro です。

2018年になりましたね。
今年もどうぞよろしくお願いします。

2018年になりましたが、まだ2017年で書き残しているものもあるので、今日はそれを書いていこうと思います。今日のお題はタイトルの通り「IT企業の文化人類学」ということで、曲がりなりにも約2年IT企業に勤めていて、そこで感じたことなどを書いてみようと思います。

特に、文化的側面だったり行動原理だったり、考え方だったり、といったところにフォーカスを当てたいと思っています。なので、タイトルには”文化人類学”という言葉を載せています。

=============

1.エンジニアは夜型多め(そのせいで、帰れない。。。)
  よく言われるやつ。
  実際、みんなめっちゃ遅め。
  朝方なんてほとんどいない。。。
 (上司もみんな遅いので、必然的に早めに帰りにくい雰囲気。。。)

2.一部の超ハードワーカーたちによって支えられている。
  マジで人の倍くらい働いている人とかもいる。
  往々にしてそんな人たちによって保っている部分もある。
  20:80を極端にした感じ。


3.不言実行より、有言不実行のほうが好まれる
  言わないより、やって失敗したほうがマシ。
  声がでかいやつが勝つ。
  結果「できませんでしたー」でも何とかなる。
  議題をテーブルにあげただけでも、功績。

4.理想を描いて、前に倒れていく
  とにかく最初は理想ありき。
  理想ありきですべてを進める。
  途中で達成が困難になっても、60%の着地点を探っていく。
  最終的な畳み方の作戦、周囲との合意が大事。

5.転んでもただでは死なない
  たとえ失敗で終わっても、アンチパターンとして後世に残していく
  ハマりポイント、死ぬポイントなどのヤバイことリストを残して死んでいく
 (特に、ハマりポイント大事)

6.ユーザー、ペルソナ思考
  とにかく「ユーザーにとってそれでいいんだっけ?」で考える
  工数やばくても、そこは妥協しない
 (結果として死んでも、ユーザーのためなら許されることもある←それでいいのか??)

7.異常なまでの上司の巻取り力の高さ。超人の存在。
  上司ヤバイ、実装力、IT戦闘力異常。
  小僧たちが束になってかかっても太刀打ちできなかったものを、全力で回収していく
  結果、ギリギリでも何とかしていく

8.wiki作った奴が一番偉い
  ハマりポイント、自分のknowledgeを残した奴が偉い
  馬車馬よりもBreakthoroughよりも、wiki作って誰もがやれる形にしたほうがいい

9.最初に10分めんどくさいことに時間を割いて、50分分の効率を得る
  Botの設定だとかRedmineの設定だとか線表引きだとか、最初にめんどくさいことに投資し、実際の運用をめっちゃ楽にする
  手を動かすよりも、まず作戦・工数・見積もり・交渉

10.職人の世界
  なんだかんだみんな職人
  こだわりが強い、1pxでも妥協しない

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以上、自分の完全に主観ですが、IT企業の人たちの考え方や文化、行動様式でした。
”自分の知識を共有する”ってところの精神がけっこう大事だなーと思いますね。メタな視点になるけど、そもそもインターネットの世界ってそういうものだと思うし。

あとは、最初に作戦・工数・見積もり・交渉を行ってから、仕事を始めるというところ。ビジネスというものをやっていく中で、いわゆる段取りってところになるんだろうけど、大事なスキルだなと感じています。


IT企業の考え方については、Googleの本なんかも非常に参考になると思うので、ぜひそちらもご覧あれ。

https://www.amazon.co.jp/How-Google-Works-%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9-%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/dp/4532319552


Shunichiro