2014年2月5日水曜日

今の日本の国際協力学生には世界は変えられない(*非常にラディカルな意見を載せています。不快に感じる方はご覧にならなくて結構です)【2014-No.15】

こんばんは。
Shunichiroです。

今回の記事は非常にラディカルな意見を載せています。
私自身、色んな学生と接してきた中で前から感じていた問題について取り上げてみたいと思います。ご不快に感じる方もいるかもしれません。そのような方はご覧にならないほうがよいと思います。ただ見なかったところで、そこには何も変化のない今までと同じあなたがいるだけです。私の意見にご不満やご意見等ある方はぜひコメントくださいませ。


さて、最近非常に考えさせられることがあります。
今日も国際協力系団体のMTGに参加していました。多分この日本中を見たら、同じ時間帯に国際協力について活動している学生が何百人といることと思います。また先週のワンワールドフェスティバルにも何百人の方々が訪れていたように思います。

しかし、そのような様子を見ていて、私にはふとある疑問が浮かびました。

なんでこんな多くの方が時間・お金・熱意等などエネルギーを費やしているのに、世界は変わっていないのだろう?


色んな方が色んな思いのもと、それぞれの活動に熱意を感じて取り組んでいるのは結構なことだと思います。それ自体は非常に素晴らしいことだと思います。しかし、世界には未だに貧困・飢餓・衛生、、、といった課題を抱えている人が何十億人も存在しています。
世界は変わっていないのです。

もしかしたら、私の知らないところで私の知らない形で世界が変わっているのかもしれません。あるいは、色んな人が頑張っているおかげで悪化することがなく、現状があるのかもしれません。それは分かりません。


しかし、私が感じるのは、こんなにも多くの人がそれぞれ膨大なエネルギーを費やしているにも関わらず、なぜ変化がないのか?ということです。

すなわち、活動の結果がアウトプットとして表れていない、もしくは質のあるアウトプットが生み出されていない、のではないかと思います。もちろん開発は長期的な視野に立つものであるために、未だに成果が目に見える形になっていない可能性は考えられます。しかし、私が特に感じるのは質のあるアウトプットが生まれていない、という点への問題意識です。

なぜ質のあるアウトプットが生まれていないのか?
私が周囲の国際協力系学生と接していて感じるのは、質のあるアウトプットを生み出すという意識に欠けているということです。国際協力に携わっていることが価値のあるように感じている、すなわち取り組んでいることそれ自体に価値をおいてしまっているように感じます。国際協力活動として途上国の他者に価値を届けることではなく、国際協力活動としてのコミュニティに参加していること自体に意義を感じているように思います。

その証左の一つが、国際協力学生における国際協力への勉強量の少なさです。
私の所感ですが、国際協力に取り組んでいると言いながら、その実、国際協力について自ら学んでいる人は非常に少ないです。トリクルダウン、参加型アプローチ、プロジェクトサイクルマネジメント、、、色んな手法の存在を知らない人すらおり、また開発における各種論議などにも明るい人は少ないです。

どんな分野においても同じだと思いますが、有効な成果を生もうと思ったら、自ら学び自ら考え自ら行動し、そしてフィードバックを取り入れ、また学んでいく、、、そのような姿勢が求められるはずです。しかし、私が知る限り、そのような姿勢を持って行動している国際協力学生、および団体は非常に少なく、自分の周囲何十人を見ても5指に満たないほどに感じます。

(このようなことを言っていて、じゃあ自分はどうなんだよ!となると思いますが、私は年間400冊以上読書を行い、年間100本以上ブログとして考えをまとめ、また大学内外部のセミナーにも(例え有料でも)積極的に参加し、色んな方の考え方をお伺いしたり、色んな方のお話を伺い、議論したりしています。国際協力活動だけに絞っての、年間の自己投資額は20万円はくだらないでしょう(学生にしては生活が苦しいほどの出費です)。それでも、まだまだ読めていない本はたくさんあるし、泣く泣く行くことができなかったセミナーも山ほどあります。いつも、自分自身の知識・経験、そして人生における時間の少なさを痛感しております。)



自らの所感を通して、考えていることは、学生が現在の姿勢のままで国際協力に携わっていても世界は変わらない、ということです。途上国に変化を起こすことを目的としているのではなく、そこの団体にいること、なんとなく活動に携わっていることに価値を置いている限り、世界は変わらないでしょう。世界に変化を与えることを考え、自ら主体的に学び行動していかない限り、世界は変わらないでしょう。そして、自ら主体的に学び行動していても、有効なアウトプットを生み出すことを目標にしない限り世界は変わらないでしょう。

日本の学生が、現在の姿勢のまま、なにも学ばず、国際協力に取り組んでいる自分に酔いしれ、国際協力団体に所属していることそれ自体に価値を感じ、国際協力的なことを話すMTGに参加していること、それだけで何かやってる気になっている、、、のであれば、どんなに多くの学生が取り組んでいたところで世界は変わりません。
国際協力という偽善の仮面をかぶった、自己満足にすぎないと思います。


本気で世界を変えたい、途上国に変化をもたらしたいと思うなら、まず、
・勉強しましょう
・本を読みましょう
・関連ある情報に敏感になりましょう
そして、
・成果を生み出すことに価値を置きましょう

意識そのものを変えることが大事だと思います。


Shunichiro



*補足です。
非常にラディカルな意見を言わせてもらいましたが、別にコミュニティとしてありたいのであればそれはそれで構わないと思うのです。先進国の学生同士での勉強会など、内輪での活動を目的としているのであれば別によいのです。しかし、国際協力という形で、自分たち以外の人間に積極的に関わろうとする限りは、自らに厳しい姿勢が求められると考えています。なぜなら私たちが国際協力活動という武器を中途半端に振りかざし、むやみに他人に関わっていくことで、もしかしたら関わった人々の人生を狂わす恐れがあると思うからです。

誰にも迷惑をかけない活動なら、姿勢だとかなんとかうるさいことは言いません。しかし、国際協力として、自分たちではない、誰か(例えば、その活動が対象としているインドの小学校の子供)に関わっていくのであれば、それなりの姿勢が求められるべきだと感じています。

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