言わずとしれた、マッキンゼーの採用担当をやっていた伊賀さんの本。
学生時代に読んで以来数年ぶりに読んでみたが、コンサルファームに在籍している今だからこそ改めて学びになる部分も多々あった。
◆メモ
・地頭の良さよりも、思考のプロセスや考えることが好きかどうか、をみている
・思考意欲、と思考体力
・特に、思考体力は普段どれだけ考えているかの積み重ね
・面接の1時間の中でもどれだけ成長しているか
・思考のプロセス
・掘り下げる
・組み上げる
・今は存在しない世界をゼロからイメージして組み上げていく
・ゼロから新しい提案の全体像を描く構築力や設計力
・独自性があり、実現したときのインパクトが極めて大きな仮説を立てる能力
→ToBeを描く力、新しい仕組みの設計
・リーダーシップ・ポテンシャル
・問題解決に必要なものは、頭の良さや分析力ではなく、リーダーシップを発揮して、色んな人を巻き込んで動いていけるか
・全員がリーダーシップを発揮して問題解決にあたる
・青臭い夢、目標、あるべきを語る
・身近な問題でもリーダーシップを発揮できるか
・自分から言い出せるか、、、
・世の中で”問題”となっているのは次の2つ
・どうすればいいのかみんなわかっているが、誰もやろうとしないために解決できないまま放置されているモノ(=適応の課題)
・答えさえわかればすぐに解決できるが、その答えが見えないモノ(=技術的課題)
(→ロナルド・ハイフェッツ教授の白熱リーダーシップ教室が思い出される)
・とにかく決める。決めて、前に進める。
・決めるために必要な材料は何か
・どこまで材料を集めれば決められるか
・どう材料を集めるか
◆感想
・自分が在籍しているファームでも、リーダーシップが大事にされているが、ウチではリーダーシップと言わず、オーナーシップとか「いいだーしっぺ」とか言ったりしている。リーダーシップというと身構えてしまうが、オーナーシップ/いいだーしっぺなら、割とまだ気軽な感じがする。
いいだーしっぺ、という言葉が象徴しているように、まずは身近なこと、どんな小さなことでもいいので、言い出す、自分から何かアクションを起こすのが大事。
プロジェクトやってる中では、気になることや改善できる部分、モヤモヤする部分が無数に発生するので、そういうものにちゃんとアンテナ張って、まずは「言い出す」ところから始めていきたい。(特に、PMOは「いいだーしっぷ」の宝庫だと感じている。課題解決の方法、ToDo管理の方法、、、色んなところに「言い出せる」余地がある)
・コンサルに必要な能力として、掘り下げる力/分析する力はよく言われる一方、構築する力/ToBeをイメージする力はあまり言われないが、こっちも非常に大事な力。むしろ、世のコンサル本ではなぜ組み立てる力への言及が少ないのだろうか。(手前味噌ながら、事業構想大学院中も上のような視点を持ててたら、また違った学びになっていただろうな。。)
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