友人より、下記の本を貸してもらった。
(さーちゃんありがとう^^)
試験期間中ではあるが読んでみた。
(さーちゃんありがとう^^)
試験期間中ではあるが読んでみた。
以下に、本書の簡単なまとめとその感想を綴っていく。
(また今後タイトルにつけるタグは【書評】→【読書まとめ・感想】とする。そのほうが内容に合っていると思う。)
(また今後タイトルにつけるタグは【書評】→【読書まとめ・感想】とする。そのほうが内容に合っていると思う。)
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国際社会は全体を統括するような権威の存在はなく、各国に主権が与えられており、法治主義などではないがゆえに、各国の能力にその統治が求められる。
しかし力のある国も力のない国もそれぞれ国は自国の利益のために動くために、その動きを何らかの形で牽制する必要がある。そこで力のある国を抑えるためにも、パワーバランスを整える必要がある。これが勢力均衡説である。
従来、アメリカ・ソ連を中心にしたパワーバランスで国際社会が成り立っていたが、現在の国際関係では様々な利害が絡み合い非常に複雑化している。そこで現在の国際社会を解き明かすには、国際社会の動向の見方を知る必要がある。
その4つの見方とは
①国際関係がアクターを制約する(古典的リアリズム)
②アクターが制約を変えうる(リベラリズム)
③客観的見方(リアリズム)
④アクターによって主観的に作られる(コンストラクティズム)
である。
この4つの見方を通して、国際社会の諸問題の分析をしているのが本書である。
本書では細かい事例検証が行われているが、それは割愛。
本書の本筋とはずれるが、面白いと思った部分を紹介。
それは情報に対する分析の仕方。
本書では4つの見方を常に用いて、事例の整合性や意味合いなどを検証してきた。
ここで、ある物事を見るときのヒントがある。
すなわち、MECEな見方の軸を設定し、それぞれの軸というメガネを通して、ひとつひとつの事例を見ていくことで、その事例を多角的に検証し全体像や意味合いを明らかにしていく、ということである。
その中でもっとも正当性がある軸・メガネを理論として用いればよい。
これは、どんな情報に接するときでも有用な方法だろう。
また本書では、上記の分析に加え、その補足となる分析法も紹介している。
あえて、明らかに見当違いなメガネを通して、事例を検証してみることで、正規の方法では見えなかった部分を見ることができるようになるというものである。
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国際社会は今後ますます複雑化していくだろう。
その中で全体の動きを明かせられるような見方や分析ができるようになっていきたい。