2015年1月14日水曜日

読書メモ:「帝国と破綻国家―アメリカの自由とグローバル化の闇―」【2015-No.3】

こんにちは。
Shunichiroです。


今年は読書メモも行っていきたいと思います。
とはいっても、緻密にやるつもりはなくつらつらとメモ書き程度になりますが、ご了承ください。


今回の記事では
「帝国と破綻国家―アメリカの自由とグローバル化の闇―」
http://i.bookmeter.com/b/488848970X
という本について書きます。

キーワード:読書、グローバリゼーション、国家、軍事、



・東南アジア、中東、アフリカ北部のあたりを結ぶ領域は「不安定の弧」と呼ばれ、政治的・宗教的・民族的に不安定な地域。アメリカはこの地域への対応のため、冷戦時の対ソ体制から対「不安定の弧」を意識した米軍再編を実施。

・ビンラディンはサウジアラビアの名家の出身であり、同家グループと国家との間に癒着関係が存在

・戦争はマフィアを拡大させてきた。いまや麻薬取引はグローバル産業。

・RFIDを用いた無線技術は、ウォルマートなど小売業界などで注目を浴びているが、軍事的にも応用は可能であり、RFIDを用いれば物理的なロジスティックも含め、人さえも管理・監視下におけるかもしれない。またこの技術の実装を巡って、標準化競争が起きている。(しかし、日本発の技術は葬られようとしている)

・グローバル化の中で、かつての冷戦は、国家内の内戦へと変わってきた。しかし、その実態においてはグローバルな背景構造が存在している。民間軍事会社の役割は大きく、グローバル化は「軍事領域の市場化」をもたらし、同時に「市場領域の軍事化」をももたらした。このことにより、グローバリゼーションとは市場主義と軍事主義の結合ともいえる。

・内戦の背景には、政治的・経済的に脆弱な国家状況があるが、それは西側諸国によるグローバル化の結果もたらされた。途上国において、
1960年代:一次産品価格の好調、冷戦構造による援助の恩恵、強力な独裁型リーダーの存在
1970年代:一次産品価格の下落、オイルショックによる打撃、これらによる対外債務
1980年代:小型武器の流入、構造調整、リーダーの死去
これらの過程を経て、脆弱国家おける収入において援助費の果たす役割が大きくなり、汚職・利権競争が発生するようになり、破綻国家へと落ちていった。




おおまかこんな感じかな。
グローバリゼーションを軍事的な観点から見た考察、脆弱国家・破たん国家の誕生に至る過程の考察は非常に面白かった。国際政治に関してはまだまだ疎いため、ちゃんと勉強していきたいですね。

あと、読書メモ書き方もだんだんと工夫していきたいな~と思います。
レジュメ風がいいのか、メモ書き風がいいのか、感想文風がいいのか、、、


Shunichiro

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