こんばんは。
Shunichiroです。
4本目ともなるとさすがにしんどいですね。
先ほど環境管理的な書籍を扱ったので、その関連でSROIに関する論文のメモを記していこうと思います。論文自体は英語だったのですが、さすがにめんどくさいので、日本語でのまとめになりますがご容赦ください。
タイトル(邦訳:by筆者)
「社会的排他リスク化にある人々への事業支援における、SROI分析を用いた社会的リターンの測定」
著者:Jiri Kratky
です。
Ⅰ.Introduction
本論文の目的:社会的排他リスク下にある人々へ事業支援における社会的便益を明らかにする
背景:チェコにおける失業問題
⇒SROI分析を用いて、プロジェクトやプログラム、アクションにおける社会的効果を測定する
本論文の位置づけ:労働市場における排他リスク下にある事業支援者に対するスキルアッププロジェクトの成果(レポートの一つ)
本プロジェクトの支援者:コミュニティに基づく事業支援協会(ACBBA)
本プロジェクトの目的:社会的排他リスク下にある人々と一緒に働き、事業支援者の中での①経験の共有、②ノウハウの移転を図る。
Ⅱ.問題の考察
Ⅱ-ⅰ事業支援とは?
(1)事業支援=事業支援者による、個人へのコンサルテーション
であり、
事業支援は以下の段階によって進められる
①分析、②計画策定、③実行、④評価
(2)社会的リスク下にある人々への事業支援とは?~CBBSの事例を用いた紹介~
事業支援の中でも特殊なタイプの支援であり、
社会的排他の予防、財務面の安定化、社会的地位の安定化
をもたらすために行われる。
(3)CBBS(Community Based Business Support)とは?
・社会的問題解決のために開発されたツールであり、社会的排他リスクのあるコミュニティでの革新的な実践を目指す。(*社会的排他リスクのある人々、コミュニティ=民族集団、女性、障害者、入国除外者etc)
・CBBSの目的とは?
①クライアントのニーズを考慮した質の高い助言サービスの提供
②地漁港りsつの低い事業者の努力と成長の後押し
③新たな雇用機会の提供
④特定のコミュニティでの事業支援体制の構築
・ACBBA(A Community Based Business Adviser)とは?
コミュニティによって行われるCBBSの一つ。
→現在では、社会的排他リスク下にあるコミュニティへの専門的な事業支援者による高度なサービスになっている。(すなわち、コミュニティやその言語、文化、考え方などに知識に基づく効果的なサービスの提供を行っている)
Ⅱ-ⅱSROI分析とは?
(1)SROIの歴史
米国:サンフランシスコのREDFによって、すべての社会的効用を測定するために開発された手法であり、1996年から模索が開始され、2000に言及、2001年より実践されるようになった。
欧州:2004年にNew Economic Foundationによって行われ、2005年に”SROI Guide”が発行された。
(2)SROIとは?
・SROIとは、財務(利益)の視点を超え、ある組織活動によって生み出された社会的、社会経済的、社会環境的価値を理解するための手法
(すなわち、公的セクターだけでなく、民間セクターにとっても有用なツール)
=マネージャーにとって、組織活動の成果の評価と同じくらい重要な情報をもたらす
・SROIが代替できないものへの留意
①非財務的価値を理解するための様々なアプローチ
⇔SROIは、非財務的価値をキャッシュフローの形式で定量化し、現在価値割引を用いて投資額との比較を行うものである
②費用便益分析
⇔SROIは組織の運営者や投資家に実践な意思決定を促すものである。
(3)SROIの取り組み
・古参のEUメンバーによって主に行われていた
・新たに生まれた手法
REDFアプローチ、NEFアプローチ、GSVCアプローチ、SROIフレームワークetc
(4)SROIの手順
①分析の目的の定義づけ→②分析対象の特定→③分析範囲の特定→④収支の分析→⑤影響性につながる価値のマッピング→⑥指標と収集データの測定→⑦指標の発展の予測→⑧指標の価値の計測→⑨レポートの作成→⑩モニタリング
*1特に⑥指標と収集データの設定は、SROIの信頼性において非常に重要
*2社会便益の中には定量化・価値化できないものもある
⇔しかし、近年では、金銭的価値に適用するプロセスは一つではなくなってきたいる
(例:”Shadow Price”の利用など)
(5)SROIの成果
・SROIの成果は分析のプロセス全体と結びついている
=すなわち、分析の解釈のためには非財務的価値を生み出す計算情報が必要
・SROIが与えるものは、以下の4点である
=①SROI指標による価値算出のための情報、②指標を解釈するための関連情報、③算出できない価値の特定、④分析された活動、プロジェクトの情報とその背景
Ⅲ.成果
場所:イギリス、ドイツ
目的:事業支援における政府予算に関連する効用の測定
対象:自営業をしている肉体的障害者
期間:4年
概要:340人の個人への事業支援(うち、121人が障害者)を行い、61%の事業が成功、35%以上が3年以上の成功となる
プロジェクトにおける予算:985,000EURO
成果:95の事業の創出、16の新しい雇用、生活保護の50%の減少
⇒これらの成果により、本プロジェクトは以下の点で政府予算に貢献した
①障害者支援における支出の減少
②新たな雇用につくまでの非雇用者への費用の減少
③税収の増加
SROIとCBAを比較すると、(割引率を用いて、)
CBA:3.5%⇔SROI3.9%
すなわち、SROIによって、1ユーロあたり3.9ユーロの社会的便益がもたらされた。
Ⅳ.結論
この事例は、社会的排他リスク下にある人々への事業支援は、社会、政府予算の両方に寄与するサービスであると示唆している。
以上になります。
こうやって文章化してまとめると、語句の意味や理解のあいまいなところや因果関係があやふやなところが浮かび上がってきます。当時はまとめることに精一杯だったので内容まで気にしていられなかったのかな、と今になっては思います。まとめながらも客観的に考察できるそんな読み方ができるようになるともっと面白いのかなと。
書籍のまとめと違って、論文のまとめはまた違った味がありますね。
自分に対する、グロースハックと位置付けて、頑張っていきたいと思います。
Shunichiro
Shunichiroです。
4本目ともなるとさすがにしんどいですね。
先ほど環境管理的な書籍を扱ったので、その関連でSROIに関する論文のメモを記していこうと思います。論文自体は英語だったのですが、さすがにめんどくさいので、日本語でのまとめになりますがご容赦ください。
タイトル(邦訳:by筆者)
「社会的排他リスク化にある人々への事業支援における、SROI分析を用いた社会的リターンの測定」
著者:Jiri Kratky
です。
Ⅰ.Introduction
本論文の目的:社会的排他リスク下にある人々へ事業支援における社会的便益を明らかにする
背景:チェコにおける失業問題
⇒SROI分析を用いて、プロジェクトやプログラム、アクションにおける社会的効果を測定する
本論文の位置づけ:労働市場における排他リスク下にある事業支援者に対するスキルアッププロジェクトの成果(レポートの一つ)
本プロジェクトの支援者:コミュニティに基づく事業支援協会(ACBBA)
本プロジェクトの目的:社会的排他リスク下にある人々と一緒に働き、事業支援者の中での①経験の共有、②ノウハウの移転を図る。
Ⅱ.問題の考察
Ⅱ-ⅰ事業支援とは?
(1)事業支援=事業支援者による、個人へのコンサルテーション
であり、
事業支援は以下の段階によって進められる
①分析、②計画策定、③実行、④評価
(2)社会的リスク下にある人々への事業支援とは?~CBBSの事例を用いた紹介~
事業支援の中でも特殊なタイプの支援であり、
社会的排他の予防、財務面の安定化、社会的地位の安定化
をもたらすために行われる。
(3)CBBS(Community Based Business Support)とは?
・社会的問題解決のために開発されたツールであり、社会的排他リスクのあるコミュニティでの革新的な実践を目指す。(*社会的排他リスクのある人々、コミュニティ=民族集団、女性、障害者、入国除外者etc)
・CBBSの目的とは?
①クライアントのニーズを考慮した質の高い助言サービスの提供
②地漁港りsつの低い事業者の努力と成長の後押し
③新たな雇用機会の提供
④特定のコミュニティでの事業支援体制の構築
・ACBBA(A Community Based Business Adviser)とは?
コミュニティによって行われるCBBSの一つ。
→現在では、社会的排他リスク下にあるコミュニティへの専門的な事業支援者による高度なサービスになっている。(すなわち、コミュニティやその言語、文化、考え方などに知識に基づく効果的なサービスの提供を行っている)
Ⅱ-ⅱSROI分析とは?
(1)SROIの歴史
米国:サンフランシスコのREDFによって、すべての社会的効用を測定するために開発された手法であり、1996年から模索が開始され、2000に言及、2001年より実践されるようになった。
欧州:2004年にNew Economic Foundationによって行われ、2005年に”SROI Guide”が発行された。
(2)SROIとは?
・SROIとは、財務(利益)の視点を超え、ある組織活動によって生み出された社会的、社会経済的、社会環境的価値を理解するための手法
(すなわち、公的セクターだけでなく、民間セクターにとっても有用なツール)
=マネージャーにとって、組織活動の成果の評価と同じくらい重要な情報をもたらす
・SROIが代替できないものへの留意
①非財務的価値を理解するための様々なアプローチ
⇔SROIは、非財務的価値をキャッシュフローの形式で定量化し、現在価値割引を用いて投資額との比較を行うものである
②費用便益分析
⇔SROIは組織の運営者や投資家に実践な意思決定を促すものである。
(3)SROIの取り組み
・古参のEUメンバーによって主に行われていた
・新たに生まれた手法
REDFアプローチ、NEFアプローチ、GSVCアプローチ、SROIフレームワークetc
(4)SROIの手順
①分析の目的の定義づけ→②分析対象の特定→③分析範囲の特定→④収支の分析→⑤影響性につながる価値のマッピング→⑥指標と収集データの測定→⑦指標の発展の予測→⑧指標の価値の計測→⑨レポートの作成→⑩モニタリング
*1特に⑥指標と収集データの設定は、SROIの信頼性において非常に重要
*2社会便益の中には定量化・価値化できないものもある
⇔しかし、近年では、金銭的価値に適用するプロセスは一つではなくなってきたいる
(例:”Shadow Price”の利用など)
(5)SROIの成果
・SROIの成果は分析のプロセス全体と結びついている
=すなわち、分析の解釈のためには非財務的価値を生み出す計算情報が必要
・SROIが与えるものは、以下の4点である
=①SROI指標による価値算出のための情報、②指標を解釈するための関連情報、③算出できない価値の特定、④分析された活動、プロジェクトの情報とその背景
Ⅲ.成果
場所:イギリス、ドイツ
目的:事業支援における政府予算に関連する効用の測定
対象:自営業をしている肉体的障害者
期間:4年
概要:340人の個人への事業支援(うち、121人が障害者)を行い、61%の事業が成功、35%以上が3年以上の成功となる
プロジェクトにおける予算:985,000EURO
成果:95の事業の創出、16の新しい雇用、生活保護の50%の減少
⇒これらの成果により、本プロジェクトは以下の点で政府予算に貢献した
①障害者支援における支出の減少
②新たな雇用につくまでの非雇用者への費用の減少
③税収の増加
SROIとCBAを比較すると、(割引率を用いて、)
CBA:3.5%⇔SROI3.9%
すなわち、SROIによって、1ユーロあたり3.9ユーロの社会的便益がもたらされた。
Ⅳ.結論
この事例は、社会的排他リスク下にある人々への事業支援は、社会、政府予算の両方に寄与するサービスであると示唆している。
以上になります。
こうやって文章化してまとめると、語句の意味や理解のあいまいなところや因果関係があやふやなところが浮かび上がってきます。当時はまとめることに精一杯だったので内容まで気にしていられなかったのかな、と今になっては思います。まとめながらも客観的に考察できるそんな読み方ができるようになるともっと面白いのかなと。
書籍のまとめと違って、論文のまとめはまた違った味がありますね。
自分に対する、グロースハックと位置付けて、頑張っていきたいと思います。
Shunichiro
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