2015年6月1日月曜日

信じて任す・不確実性に預ける【2015.No-12】

こんにちは。
Shunichiroです。

6月はゆるさ8割増しで参りたいと思います(笑)


さて、最近の悩みとして、(というか前からの悩みでもあるんですが、)
周りを気にして自分自身が100%出せないことがあるんですね~。

インターンが厳しいことで有名な某IT企業でコンサル系インターンやらせてもらっているのですが、選抜されたメンバーとはいってもやっぱりなんとなくのレベル感はあって、自分が本気出しすぎるとチームの中でアウトプットぶち抜いちゃって他のメンバーのためにならないんじゃないかとか思ってしまうんですね。(まあ、実際自分がそこまでやりきるには時間が、、、という問題もありますが。)

どういうことかというと、なんかの折にタスクぽーんと出たときに、
他のメンバーが10までやるところ、自分のアウトプットは20くらいまでは先に行ってしまっているということですよね。考える訓練というか、アウトプットに対する認識の違いというか、年齢の差というか。

そうすると、他の人が10しかやってない時に、20のアウトプット出てきたら、そうしてもその20のアウトプットが支配的な意見になってしまいかねないんですね。個人的にはそれがすっごい嫌で嫌で嫌で。。。

自分がこうしたいなって思っている理想の状態は、
みんなが20のアウトプットを持ち寄ったうえで、25のアウトプット、30のアウトプット、100のアウトプットに高めていくって形が本当に素晴らしい形だと思ってるんですね。

だからいつも、そうしたいと思って、その時点で出せる全力のアウトプットを持っていくのですが、そういう刺激的な議論になりにくいし、他の人のために(成長のために)なっているのかな~とか思ってしまって、最終的にどこかで自分の力を出し惜しみして、迎合してしまっている。。。


でも、それってすごくよくないことだな~と思ってるんですね。
自分にとっても相手にとっても。

まず、自分自身にとっては出し惜しみする癖がついてしまう気がするし、出し惜しみを続ける中で成長するなんてありえないと思うんですよね。みんな視点では、みんながみんな20じゃなくても、20を土台に21の部分に持っていくことは可能だし、その結果20起点と(出し惜しみした結果の)10起点では、やっぱり20起点の高いアウトプットになる可能性髙いんじゃないかなって思うんですよね。10起点でやって、20起点に届かなかった部分があるとしたらその差分って言うたら損失になりますよね。

それに本気出されなかったら、他のメンバーの心理的にもちょっと失礼というか。。。
そんな気もしてます。


そこで、自分の中で上がっている解決策として、
自分ができる部分までは全力でやる!その上で、自分が到達していない部分に関しては、思い切ってみんなの可能性に預けてみる!
そんなやり方もありなんじゃないかということです。
ワークショップの技法に似ているかもしれませんが。

わかっていることに関して道筋を立てるのは簡単なんですよ。
問題はわかっていなかったことをあぶり出し、既存のわかっていることを超越するようなところに考えを高めていくことが大事なんじゃないかと思います。

自分の思考の癖として、ふわふわして具体化されてないものをできる限り既知の状態まで持っていき、そのうえで道を考えるのは得意ですが、ふわふわしたものを具体化できない場合の展開に弱いんですね。


個人としての取り組みとしても、チームでの取り組みにしても、
自分ができる部分までは全力でやる!その上で、自分が到達していない部分に関しては、思い切ってみんなの可能性に預けてみる!
という不確定性の高いところにあえて自らの身を投じてみること、その楽しさやマインドセットを身に着けていきたいと思います。



ありゃ、真面目な文章になっちゃった(笑)
というところで、それでは~"(@´▽`@)ノ""" 

ゆるさ8割ましで【2015.No-11】

こんにちは。
Shunichiroです。


この二日ほど、特に予定もなかったので、グダグダ色々なことを考えていました。
自分自身の強みであり欠点なのが、固いことなのかな~と。

固いからこそきっちりかっちりした思考やきっちりかっちりした論理が得意で構造化~とか好きなんですが、別にブログではそんな固くなくていいし(そもそもそんな固い記事求めてないでしょ)、もっともっとゆるくていいのかなと。

これからは「ゆるさ8割増し」でいきたいなと。
あ、これ6月のMyキーワードです(笑)


そんなところで、自分にとってのブログの意味ですが、
今までは読書のまとめや考えていることをきっちりかっちり書こうと思っていたのですが、そういう考えもあってもうちょっと緩やかでいいかなと。

最近なんとなく自分が考えていることや、感じていること、言葉にはしにくいモヤモヤしていることなどを、なんとなく解体しながら書いていく感じにしようかなと。

(まあ、それがもともとのブログの意味合いに近いですよね。
変にマネタイズ~とか、PV~とか、役に立つ内容で~とか考えてしまうから大変になっちゃうし、自分自身面白くないんでしょうね。)


というわけえ、こんな感じで(意識的に)ゆるゆると進めてまいりたいと思います。
どうでもいいことですが、5月の読書記録です。
2015年5月の読書メーター 読んだ本の数:33冊 読んだページ数:9000ページ ナイス数:2ナイス ★5月に読んだ本一覧はこちら→ さんから
それでは~ 

2015年5月30日土曜日

「経験経済」の時代の到来!?【2015-No.10】

こんばんは。
Shunichiroです。

久しぶりにたくさん本を読みました。
なんとなく最近生活がマンネリ化してきている気がしてて、
その理由の一つがアウトプットをしていない=ブログを書いていないことなのかな~と。インプットばかりで終わりにしてしまうと、物事滞ってしまいますね。

日々を楽しくするためにも(マンネリした日常を過ごさないためにもw)ブログ更新していきたいと思います。


さて、今日はこんな本を読みました。
B・J・バインⅡ、J・H・ギルモア(2005)『[新訳]経験経済』
なかなか面白い示唆があったので、それについて書いていきます。


◆サービス経済の成熟→「経験経済」の時代へ
先進国において製品はコモディティ化し、サービスも多くのところでいきわたり、企業同士の競争がより激しくなっています。そこから脱却するためにも、また企業同士の争いでは見いだせない顧客における価値を提供するためにも、サービスの質・中身が問われるようになってきています。

その質・中身の一つの方向性として、
「経験・体験」
が非常に重要なキーワードになるのではないでしょうか?


◆「経験経済」とは?
そこで、経験経済とは、
顧客が商品・サービスに対し単に機能・ベネフィットの価値しか認めないとコモディティ化して、代替可能なものになってしまいます。企業は、商品・サービスだけを提供するのではなく、顧客の心の中に作られる情緒や感性に根付いた経験を提供することで、より強いブランドを構築できます。ディズニー・ランドがその好例です。(引用元:http://www.mitsue.co.jp/case/glossary/b_071.html

ということです。
好例として紹介されているように、ディズニーランドは私達でも非常にイメージしやすい例になるんではないでしょうか?

ディズニーランドに行くことで、私たちは色んな体験をすることできます。
もちろんアトラクションに乗ることや買い物を行うこともあるでしょう。
しかし、ディズニーランドの持つ世界観や雰囲気、それを演出しているキャストさんなどによって、その体験はより素晴らしいものになっているのではないでしょうか?

私達はディズニーだからこそ味わえる、ディズニーでしか味わえないような体験に対して、価値を感じ、ディズニーランドに向かうのではないでしょうか?

「体験に対する価値の認識」が大事な考え方になってくるように思います。


◆「経験経済」とテクノロジー
ここからは私の考えです。
最近Web系サービスやIT業界の中では、よく「ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)」という言葉が使われています。このことも『経験経済』と同じ文脈に考えられるように思います。

ディズニーの例では、実際の空間・テーマパーク内での体験の話でしたが、ネット上でも同じことが言えそうです。

アマゾンがこれだけ流行っている?理由の一つは、私たち顧客・消費者にとって非常に使いやすいサービス設計がされていることがあります。トップページで調べて、ほしい商品があったらワンクリックで購入完了。あとは1日2日ほど待つだけで家に届く。すごくお手軽だしわかりやすいし使いやすいですよね。

他にもAppleのiTunesを用いて連携したサービスの提供も、こういった体験の価値を高める一つの方法になるのではないでしょうか?


他にも、私の関心ある領域でいうと、O2O*という取り組みも増えてきておりますし、
O2Oは「Online to Offline」の略で「On2Off」と表現されることもある。
ネット上(オンライン)から、ネット外の実地(オフライン)での行動へと促す施策のことや、オンラインでの情報接触行動をもってオフラインでの購買行動に影響を与えるような施策のことを指す。
たとえば、実店舗をもつ飲食店や販売店などが、オンラインで割引クーポンやサービス追加クーポンを提供したり、foursquareなどの位置情報サービスによって積極的に店舗の認知や来店を促したりすることなどがO2Oのわかりやすい例としてあげられる。
仮想現実やホロレンズなども、そういった顧客体験をより高めていく施策の可能性を持っているように思います。


経験経済に基づく製品やサービスなどは、まだまだ技術開発段階であったり、取り組みとしても実験段階かもしれませんが、今度の展開に目が離せません。



という感じで、企業ブログなのか個人ブログなのか、また立ち位置が曖昧になってますね。
やはりしばらく書いてないと頭と筆(タイピング)が回らない、、、
心掛けてアウトプットしていきたいです。



Shunichiro

2015年5月12日火曜日

お久しぶりです【2015-No.9】

久しぶりのブログ更新になってしまいました。

昨年は色々とあり、中の人自身もメンタル的に病んでしまって色々色々色々色々、、、となことを考えたり悩んだり、あっちこっちあっちこっちあっちこっち、、、していましたが、ようやくメンタル的にも回復してきおり、ぼちぼちブログの再開をしようかな〜と思う次第です。

そこでブログ自体別のサイトで作り直したり、タイトルを変えたりなども考えたんですけどね、結局ちょこっとデザインを変えただけでタイトルなどはそのまま継続にしました。

去年、色々色々色々色々、、、とあったとはいえ、
やっぱり自分の生き方や譲れない価値観はそこにあるんだなって改めて思いなおした次第です。色々とあったとはいえ、なんだかんだ自分の原点というか譲れないところの部分を確認できたことは大事なことだなって思っています。

そうやって、去年のことを改めてメタな視点から振り返れるようになって、
やっとブログの方を書いて行く余裕もできたような気がします。

相変わらずのらりくらりとぼちぼち更新していくので、
よろしければまたゆるゆるとお相手していただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


Shan

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【雑記】
・久しぶりにブログ開いたら、なぜかこの数ヶ月間地味にアクセス数が伸びていて「??」という感じですwなんなんやろな〜

2015年1月18日日曜日

論文メモ「社会的排他リスク化にある人々への事業支援における、SROI分析を用いた社会的リターンの測定:Jiri Kratky」【2015-No.8】

こんばんは。
Shunichiroです。

4本目ともなるとさすがにしんどいですね。
先ほど環境管理的な書籍を扱ったので、その関連でSROIに関する論文のメモを記していこうと思います。論文自体は英語だったのですが、さすがにめんどくさいので、日本語でのまとめになりますがご容赦ください。

タイトル(邦訳:by筆者)
「社会的排他リスク化にある人々への事業支援における、SROI分析を用いた社会的リターンの測定」
著者:Jiri Kratky
です。

Ⅰ.Introduction
本論文の目的:社会的排他リスク下にある人々へ事業支援における社会的便益を明らかにする
背景:チェコにおける失業問題
⇒SROI分析を用いて、プロジェクトやプログラム、アクションにおける社会的効果を測定する

本論文の位置づけ:労働市場における排他リスク下にある事業支援者に対するスキルアッププロジェクトの成果(レポートの一つ)
 本プロジェクトの支援者:コミュニティに基づく事業支援協会(ACBBA)
 本プロジェクトの目的:社会的排他リスク下にある人々と一緒に働き、事業支援者の中での①経験の共有、②ノウハウの移転を図る。

Ⅱ.問題の考察
Ⅱ-ⅰ事業支援とは?
(1)事業支援=事業支援者による、個人へのコンサルテーション
であり、
事業支援は以下の段階によって進められる
①分析、②計画策定、③実行、④評価

(2)社会的リスク下にある人々への事業支援とは?~CBBSの事例を用いた紹介~
事業支援の中でも特殊なタイプの支援であり、
社会的排他の予防、財務面の安定化、社会的地位の安定化
をもたらすために行われる。

(3)CBBS(Community Based Business Support)とは?
・社会的問題解決のために開発されたツールであり、社会的排他リスクのあるコミュニティでの革新的な実践を目指す。(*社会的排他リスクのある人々、コミュニティ=民族集団、女性、障害者、入国除外者etc)

・CBBSの目的とは?
  ①クライアントのニーズを考慮した質の高い助言サービスの提供
  ②地漁港りsつの低い事業者の努力と成長の後押し
  ③新たな雇用機会の提供
  ④特定のコミュニティでの事業支援体制の構築
・ACBBA(A Community Based Business Adviser)とは?
コミュニティによって行われるCBBSの一つ。
→現在では、社会的排他リスク下にあるコミュニティへの専門的な事業支援者による高度なサービスになっている。(すなわち、コミュニティやその言語、文化、考え方などに知識に基づく効果的なサービスの提供を行っている)

Ⅱ-ⅱSROI分析とは?
(1)SROIの歴史
米国:サンフランシスコのREDFによって、すべての社会的効用を測定するために開発された手法であり、1996年から模索が開始され、2000に言及、2001年より実践されるようになった。
欧州:2004年にNew Economic Foundationによって行われ、2005年に”SROI Guide”が発行された。

(2)SROIとは?
・SROIとは、財務(利益)の視点を超え、ある組織活動によって生み出された社会的、社会経済的、社会環境的価値を理解するための手法
(すなわち、公的セクターだけでなく、民間セクターにとっても有用なツール)
=マネージャーにとって、組織活動の成果の評価と同じくらい重要な情報をもたらす
・SROIが代替できないものへの留意
①非財務的価値を理解するための様々なアプローチ
⇔SROIは、非財務的価値をキャッシュフローの形式で定量化し、現在価値割引を用いて投資額との比較を行うものである
②費用便益分析
⇔SROIは組織の運営者や投資家に実践な意思決定を促すものである。

(3)SROIの取り組み
・古参のEUメンバーによって主に行われていた
・新たに生まれた手法
REDFアプローチ、NEFアプローチ、GSVCアプローチ、SROIフレームワークetc

(4)SROIの手順
①分析の目的の定義づけ→②分析対象の特定→③分析範囲の特定→④収支の分析→⑤影響性につながる価値のマッピング→⑥指標と収集データの測定→⑦指標の発展の予測→⑧指標の価値の計測→⑨レポートの作成→⑩モニタリング
*1特に⑥指標と収集データの設定は、SROIの信頼性において非常に重要
*2社会便益の中には定量化・価値化できないものもある
⇔しかし、近年では、金銭的価値に適用するプロセスは一つではなくなってきたいる
(例:”Shadow Price”の利用など)

(5)SROIの成果
・SROIの成果は分析のプロセス全体と結びついている
=すなわち、分析の解釈のためには非財務的価値を生み出す計算情報が必要
・SROIが与えるものは、以下の4点である
=①SROI指標による価値算出のための情報、②指標を解釈するための関連情報、③算出できない価値の特定、④分析された活動、プロジェクトの情報とその背景

Ⅲ.成果
場所:イギリス、ドイツ
目的:事業支援における政府予算に関連する効用の測定
対象:自営業をしている肉体的障害者
期間:4年
概要:340人の個人への事業支援(うち、121人が障害者)を行い、61%の事業が成功、35%以上が3年以上の成功となる
プロジェクトにおける予算:985,000EURO
成果:95の事業の創出、16の新しい雇用、生活保護の50%の減少

⇒これらの成果により、本プロジェクトは以下の点で政府予算に貢献した
  ①障害者支援における支出の減少
  ②新たな雇用につくまでの非雇用者への費用の減少
  ③税収の増加
SROIとCBAを比較すると、(割引率を用いて、)
CBA:3.5%⇔SROI3.9%
すなわち、SROIによって、1ユーロあたり3.9ユーロの社会的便益がもたらされた。

Ⅳ.結論
この事例は、社会的排他リスク下にある人々への事業支援は、社会、政府予算の両方に寄与するサービスであると示唆している。



以上になります。
こうやって文章化してまとめると、語句の意味や理解のあいまいなところや因果関係があやふやなところが浮かび上がってきます。当時はまとめることに精一杯だったので内容まで気にしていられなかったのかな、と今になっては思います。まとめながらも客観的に考察できるそんな読み方ができるようになるともっと面白いのかなと。
書籍のまとめと違って、論文のまとめはまた違った味がありますね。

自分に対する、グロースハックと位置付けて、頑張っていきたいと思います。


Shunichiro

2015年1月17日土曜日

読書メモ「企業2020の世界~未来をつくるリーダーシップ~:ハヴァン・スクデフ」【2015.No-7】

こんばんは。
Shunichiroです。

昼間の惰眠を取り返すかのように、本日3本目の更新です。
いずれもアナログ媒体でメモしたものを、電子上にまとめ直すというプロセスのため、そこまで知的作業というわけではないのですが、やっぱり疲れるものですね。
(こういう作業をしていると、アナログ媒体の自由度の高さには改めて感心します。)


さて、3本目の読書メモは、
「企業2020の世界~未来をつくるリーダーシップ~:ハヴァン・スクデフ」
http://i.bookmeter.com/b/453260530X
です。

⓪序文
問題=市場の失敗、無責任、近視眼的行動によって引き起こされる
⇔経済的にも社会的にも環境的にも持続可能性あるものにするための行動と政策が必要

政策=①外部性の開示、②資源課税、③広告に対する説明責任、④レバレッジの制限
行動=①国レベル、企業レベルでの改革、②資源に対する価格設定、③2020年型企業、④パートナーシップ

⓪”はじめに
(1)BPの事例=負の外部性
⇒1年後「リオ+20」が開催されたが、その中に企業の姿はない。
環境における企業の重要性への認識

(2)企業1920の台頭
特徴=①株主の有限責任、②企業の法人格、③利益の拡大
目的=①需要の創出と拡大、②高品イノベーション、③低コスト生産
⇒すなわち、
①規模の追求、②ロビー活動、③過剰な広告活動、④レバレッジ

(3)企業2020に向けた取り組み
・取り組み
 ①企業と社会の目標を一致させる
 ②企業をコミュニティとする
 ③企業を教育の場とする
 ④企業を資本形成工場とする(=外的条件(政策など)を整えることで、新しいDNAを持った企業のみが生き残れるようにする)

・グリーン経済を追求する
=自然資本を国の経済成長の中心的評価にする考え方(「GDPを超えて」、WAVES)


①企業の法制史
ローマの時代=社会的営業許可制度
⇔しかし、
アメリカから変化が起こる(マーシャルの判決、無限責任から有限責任へ、ドッジ対フォード判決)
⇒これらの背景のもと、1920年型企業が誕生していく

②大いなる連携
(1)自由市場×資本主義×民主主義+GATT、WTOの発足により、
企業の影響力が大きくなる
→ロビー活動の影響が大きくなる
→行政、国際政治における影響力が大きくなる
(2)同時に、
規制緩和や輸送・通信技術の発達により、世界経済の発展が起こる
⇒それらによって、多国籍企業が誕生し、対外直接投資の増加、金融改革につながる

③企業1920
特徴=短期志向、一過性、報酬格差、説明責任の欠如
(すなわち、資本主義の思想そのものを体現している)
その背景のもと、
①規模の追求、②ロビー活動、③過剰な広告活動、④レバレッジ
が行わる。
②③の結果、
企業が社会に大きな影響を持つようになり(GDPの60%、雇用の70%)、
企業活動により、社会的コストを増大させることにつながっていく

④企業の外部性
・正の外部性=技術革新、アイディア、人的資本
・負の外部性=環境、大気汚染、森林破壊
⇒負の外部性の内部化に向けた取り組みが行われる(例:TRUEVA(真の経済的付加価値))

⑤外部性を取り込む
つまり、インセンティブの問題であり、すなわち価格設定・市場取引の問題である。
⇒そのためには、以下の取り組みが必要
①会計システムの改革(IFRS(国際財務報告基準)に環境リスクを盛り込む)
  事例:プーマによる環境損益計算書、インフォシスの取り組み、国際NPOによる「Carbon Discloser Project」、投資家・ビジネススクールの取り組み、保険会社、、、
②企業に対する課税と助成金の制度
③規制

⑥広告の説明責任
広告産業は小さいけれども、影響力は大きく、マスメディアはもはや生活の一部にまで取り込まれてしまっている。

⇔しかし、パワーバランスにおける変化が生じる。
ジョン・F・ケネディ米大統領による4つの権利
①安全を求める権利、②選択する権利、③情報を得る権利、④意見を聞かれる権利=オープン・リスノミクスの誕生

⇒未来の広告のあり方
原則①公平、②広告における透明性と情報の開示、③消費者の行動を変えるきっかけになる(=製品の寿命を製品本体とすべての広告に記す、原産地を記す、製品の処分方法を記す、広告費の一部を寄付のために用いる

⑦金融レバレッジを制限する
金融レバレッジは、システミック・リスクをはらんでいる(すなわち、外部性をはらんでいる)。
(事例:リーマンショックは、レバレッジによる外部性の好事例。
「大きすぎてつぶせない」→モラルハザード、国民経済の圧迫、)

⇔取り組みの必要性、
規制、情報開示・透明性、課税、制限、インセンティブと報酬システムの改革

⑧資源への課税
石油、石炭、その他鉱物などブラウン経済の基盤に対する課税を行うべき
⇒そのために、
技術イノベーションと資源価値の再評価
を行っていく
⇒ブラウン経済からグリーン経済へと移行を進めていく

⑨企業2020に向けて
・「いかに企業の目的と行動を変えるか?」が大事
そのためには、以下の現状を把握し、
①まずは行動を起こさせる、②株主の変化(個人、コミュニティ→機関投資家)、③消費者の選択の変化
行動を促していく

・新しいDNA
 ①企業と社会の目標を一致させる
 ②企業をコミュニティとする
 ③企業を教育の場とする
 ④企業を資本形成工場とする

⇒そのために、新しいルールを作っていく
例:外部性についての情報や開示に関する規制を設ける、新しい税制度、宣伝広告の見直し、Bコープなどの新しい形態の企業を認定・登録する法律、ロビー活動の抑制など

⇒そのためには、規則、規制、税金、インセンティブの4つの視点へのフォーカス
具体的取り組み:サーキットブレーカー、政府による優遇・排他措置・投資政策の転換、ロビー活動やキャンペーンを抑制させる有効な法律の導入、新しいオーナーシップの実現(長期投資への議決権、権力の構造、財務的構造、教育と研修、給与体系と平等性に関する改革など)

⑩企業2020の世界のために
・経済的成功を再定義する
すなわち、既存のGDP偏重からグリーン経済的使用への移行など

⇒そのために、
透明性・評価・開示性、課税、政府の投資と公的調整、規制に対する取り組みをもっと強化していくべき。



以上ですね。
こうやって書いていると、確かに章立てベースだと書籍の内容に沿っていて読みやすいのかもしれないけど、けっこう冗長ですね。自分のメモ書きをまとめていく方が、要点などをさっと伝えられて、便利かもしれません。(あとで電子上にまとめ直ししやすいのも良いですね(笑)この記事けっこう時間かかりました。。。)

試行錯誤しながら、最適な方法を見つけて生きたいと思います。



Shunichiro


セミナーメモ「20140525キャリア大学×阪大、デザイン思考WS@グランフロント」【2015.No-6】

こんばんは。
Shunichiroです。

最近いろんなものを電子化を目指していきたいと思っています。
雑記メモなどは紙媒体でさっと取り出せて書けるので手放せませんが、そこで書いたことなどは後からなるべく電子化してまとめていきたいな~と。若干の二度手間感はありますが、何かいい方法はないか探っていきたいと思います。(アナログで手を動かした方が、クリエイティブになれるとか記憶に定着しやすいとか言われてますしね。)


その一環として、去年のメモを電子化していきたいと思います。
「20140525キャリア大学×阪大、デザイン思考WS@グランフロント」

⓪イノベーションハブ理事:芳川さん
イノベーション=人々、情報との出会いが大事
⇒だからこそ、イノベーションハブはオープンでありコラボレーションを生み出したい

①新しいキャリア教育とはマインドセット Byキャリア大学:松本理事
今の世の中に必要なものは、マインドセット、気持ちである。

そこで、デザイン思考の意義とは、
 「創造的過程のすべてをデザインする」
 ことであり、すなわち、イノベーターに求められる思考法
 =”今の当たり前から抜け出し”、自分の考える”あるべき世界”にコミットする
 ⇔しかし、
  ただの突飛なアイディアではなく、実現可能か不可能化のギリギリのラインであることが大事。

②イノベーターとはどんな人物で、何が必要なのか?by野村総研:山口高広氏 
(1)スポーツとビジネスのつながり
  ①指合わせ
    =イメージと脳とアウトプットの結びつきを強める
  ②IQ
    =パターンを外す
  ③環境をコントロールする
    =自分と周囲の変化そのものを自ら形づくる
⇒自ら”Zone”を創りだす(=3つのプロトコルを意図的に創る

(2)自らの”城”を創る①~城とは~
アントレプレナー/イントラプレナーを問わず、イノベーターは自らの城、城下町を創っている(例:Google、Facebook、Apple、、、)。城とは、「こうあるべきだ!」という強い確信の体現であり、CANではなく、WILLから生まれる。
⇒スタートアップ(城づくり)とは、
  ①幸せにしたいすべての人々が対象になる
    =スケールすることが大前提
  ②今までにないもの
    =新しいもの、革新的なもの
  ③世の中を変えるために行われる
    =「こうあるべき!」を実現させる

  New Experience& New Solution=イノベーション

(3)自分らの”城”を創る②~アクション~
自らの城を創るには、
 ①実在の人物への共感が始まり
 ②人のバイアス(パターン)を崩して、新しい目的を創造する
   レベル1:問題分析
   レベル2:問題再定義
   レベル3:目的再創造
 ③アイディアを量産・統合・転換する
   ・アイディアの構成要素=主人公×目的×シーン×手段
   ・トレードオフを解消する
   ・予想を裏切る
 ④どんどん試行錯誤・プロトタイピングして形にする

(4)デザイン思考とビジネスモデル
デザイン思考=(3)①~④を体系的なプロセスに落とし込んだもの
つまり、「目的創造と解決策立案を設計し、実行するための体系」
⇒ビジネスモデルにイノベーションを起こし、環境をコントロールする

そのために、提供価値とビジネスをつなぐ体系=ビジネスモデルを学ぶことが大事。
・収益モデル
 ①フリーミアム、②第3者広告モデル、③ピラミッド、④マージンミックス、⑤マルチセグメント、
 ⑥マルチチャネル、⑦アディショナル、⑧会員クローズ、⑨サブスクリプション、、、
・デリバリーモデル
 ①サービス革新、②チャネル革新、③プロモーション、④リテンション、⑤パートナー、⑥ビジネスプロセス

③デザイン思考体験WS
・イノベーションは潜在的なニーズから生まれる
潜在的ニーズとはすなわち、トレードオフの欲求
⇒それを解消することがイノベーションにつながる

・ワーク
(1)量産プロセス
 ①お題の決定
 ②お題に関連する特定の人物(ペルソナ)の設定し、ペルソナの情報やお題に関連する出来事を洗い出す。それらの情報をもとに、仮説(インサイト)を創りだす
 ③仮説を達成するためのアイディアを出し、それらの中から5つ取り出す。
(2)統合プロセス
 ④インサイトに隠れているトレードオフを見つける。すなわち、③の5つのアイディアを2軸を設定したトレードオフラインにマッピング
 ⑤極の分かれた二つのアイディアを選び出し、それらのよいところを3つずつ挙げる
 ⑥⑤で挙げた計6つの要素を掛け合わし、統合していく。
(3)転換プロセス
 ⑦生まれたアイディアの背景にある前提をリストアップし、よりブラッシュアップされたアイディアに転換していく。



以上ですね。
やっぱり1年ほどの前のイベントですが、復習になりますね。
そして、復習になるとともに、一年前に比べて、概念や考え方自体がブラッシュアップされているのも実感できます。(ちょうど、ピーターティールの本をまとめたばかりだということもあるのでしょうが。)

インプットと自身の考え、成長の指標のためにもブログの更新を継続していくことって大事だなって改めて思います。こうやって書いてて、ブログって自分自身をハックしていくように感じるようになってきました。PCに向き合って、ひたすらキーボード叩いていると、変な恍惚を感じます(笑)。エンジニアのみなさんってこんな感じなんでしょうかね?

ちょうど、伝説の起業家マイケルガーバーの言葉「人間は誰しも自らの人生の起業家である」という言葉を思い出しました。ブログによって、自分自身というプロダクトを自らの手で生み出し、ハックしていくと考えると面白いですね。

これからも、どんどん自分をハックしていきたいと思います。(笑)


Shunichiro

読書メモ「Zero to One:ピーターティール」【2015.No-5】

こんにちは。
Shuncihiroです。

久しぶりの一日休みの日がとれました。
といっても、いつも何かしら忙しくしているだけに、いつもなかなかうまく使えずこの時間になって少し後悔するというか、、、時間はうまく使いたいものです。


今日の読書メモは、話題の新書籍、アメリカはシリコンバレーの伝説の起業家ピーターティールのあの本です。
「Zero to One~j君はゼロから何を生み出せるか?~」
http://i.bookmeter.com/b/4140816589

では読書メモです。
・「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」
→答え「世の中の人のほとんどはXを信じているが、真実はXの逆である」

この問いこそが、起業家にとって大事な考え方であると。
世の中の人が信じていないけど、自分は信じていることにコミットすることこそが起業家を起業家たらしめ、そのエネルギーを燃やし続けられる。それを見極めるための質問がこの言葉。

それが、
「未来は今とは違う。でも未来は今の世界がもとになっている。」
という考え方につながる。いくら起業家といえども、まったく新しい未来を妄想するのではなく、あくまで今の世界がもとになっていることを忘れるべきではないとのこと。

・水平的進化と垂直的進化
水平的進化の一例はグローバリゼーション、垂直的進化の一例はテクノロジー

・スタートアップ思考
=「世界を変えられる」と、あなた自身が説得できた人たちの集まり
スタートアップの持つ武器は、新しい考え方、敏捷性、(+それを考えられるスペース)

・ドットコムバブル以降の教訓(スタートアップで常識とされる考え方)
  ①少しずつ段階的に前進する 
  ②無駄がなく、柔軟であること
  ③ライバルのものを改良する
  ④販売ではなくプロダクトに集中する

しかし、ティールの考える真実は
  ①小さな違いを見つけるより大胆に賭ける
  ②できの悪い計画でもないよりまし
  ③競争の激しい市場では利益も減少する
  ④販売はプロダクトと同じくらい大事
(まさに先ほどの問いと同じ構造で、スタートアップの主流の考え方(リーンスタートアップ、グロースハック、MVPなどなど)に疑問を投げかけている。)

「人々は未来を見つめ、そこに確実に到達するためにどんな新しい価値のあるテクノロジーが必要かを見極め、それを自ら創りだす能力があると信じていた」

・「誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろうか?」
完全競争市場       ⇔独占市場
長期的利益×         長期的利益
小さな市場での独自性    より大きな市場での埋没性
儲け重視            儲け以外(未来)

独占は社会の犠牲の上に成り立っている?
=否!変化する世界(つまり、私たちが生きている現実世界!)においては、独占により新たな機会や可能性が開かれてきた。進歩の歴史とは、より良い独占企業が既存の独占企業にとってかわる歴史と同一である。

独占は、進歩の原動力であり、イノベーションへの強力なインセンティブとなる。
すなわち、独占により、長期的計画を立てる余裕や野心的な研究開発を行うだけの資金を得ることができる。独占とはすべての企業における成功の条件である。

・独占企業の特徴
  ①プロプライエタリ・テクノロジー
  ②ネットワーク効果
  ③規模の経済
  ④ブランド
を有している。独占を築くためには、
  ①小さな市場ではあるが、少数の特定のユーザーが集中しているところから始める。
  ②規模の拡大
  ③破壊ではなく、市場のパイの拡大を
  ④ラストムーバーになる

・競争とはイデオロギーである

・世の中の隠れた真実とは?
  ①自然が語らない真実とはなにか?
  ②人々が語らない真実はなにか?⇒誰もみていない領域

・スタートアップする際に大事なこと
  ①誰と始めるか?
  ②チーム(所有、経営、統治)
  ③CEOの給料
  ④利害の一致(ストックオプションなど)

チームの文化は結果論。
スタートアップとは、使命を共有する人々の集まり。その使命にコミットする姿勢の反映こそが、そのチームの文化になる。(一つの試金石として、そのチームの20番目の社員がこの企業に何を求めるのか?)

・コンピュータは人間の代替になるのではなく、あくまで人間の補完ツール。テクノロジーの可能性を恐れるのではなく、「人間が難しい問題を解決するのを、コンピュータがどう助けられるのだろう?」



以上、こんな感じですかね。
さすがペイパルマフィアのドンですね。
まさに「世の中の人のほとんどはXを信じているが、真実はXの逆である」の考え方を体現しているように思います。シンギュラリティに関する話題に言及するあたりもですね。

ここでは紹介していませんが、最後の章の方で起業家の人格的特性についても触れていましたが、言語化できないまでも心の底にたまっています。生き方についても考えをめぐらすことが多いので何かのヒントとして今後も考えていきたいと思います。



それでは、
Shunichiro

2015年1月15日木曜日

読書メモ:「これからの思考の教科書~論理・直観・統合―現場に必要な3つの考え方~」【2015-No.4】

こんにちは。
Shuncihiroです。

バイトで夜勤仕事をしているのですが、最近バイト先のスタッフ不足が深刻で、私も非常に駆り出されます。さすがに1週間で3夜勤はけっこうしんどいですw夜勤前後も学校行ったり、用事をこなしたりしているので、正味2日稼働して、一回家でまともに寝れるという感じでしょうか。体調と単位には気をつけて過ごしていきたいものです。


さて、今日の読書メモです。(といっても、本を読み終えたのは1週間ほど前で多少のタイムラグはありますが(笑))


「これからの思考の教科書~論理・直観・統合―現場に必要な3つの考え方~」
http://i.bookmeter.com/b/4828415904

超単純化してしまうと、
世の中で大事な思考法として、
①論理で直線的に解を導く、ロジカルシンキング
②既存の範囲以外にも広げたうえで解を導き出す、ラテラルシンキング
③①と②を足し合わせて解を導き出す、インテグレ―ティブシンキング
があるのとのことですね。

これらをう場面や状況によってうまく使い分け、使いこなしながら、問題を解決し、アイディアを出していくのが大事になるとのことです。インテグレ―ティブシンキングについては、いわゆる正―反―合で知られる弁証法な感じかなと。

個人的には、思考法に関する本はたくさん読んできているので、復習という感じが強かったです。入門な方には非常にわかりやすくまとまっているのではないかと思います。


以下、面白かったところをメモとして、
・ロジカルシンキングはヨーロッパで発達したが、その背景にはキリスト教の存在が大きく、逆にラテラルシンキングはアジアで発達し、その背景には母性社会的文化の存在が影響している
・説得力のあるロジックを構成するABCDEF
A:Analysis(分析)
B:Because(原因)
C:Comparison(比較)
D:Definition(定義)
E:Example(事例)
F:Fact(事実やデータ)
・野球型チームワークビジネスとサッカー型チームワークビジネス
前者は横並び意思決定のチームワーク、後者は動的コミュニケーションのチームワーク


最後のコラム的な感じで、中国三国時代に活躍した「曹操孟徳」の話が出るのですが、曹操は本書で紹介したインテグレーティブシンキングの傑出した人物であったと評価しています。曹操崇拝者wの私としては非常に興味がそそられました。その部分について、紹介します。

ロジカルシンキングの代表的事例として、淫祀邪教の徹底的取締りや自ら兵法の編纂にあたった話があり、ラテラルシンキングの事例として、官途の戦いののちの諸侯の密通書簡を焼き払った話や脱走兵卒への情、関羽への尊敬の念の話などが上がっています。また多くの詩を残したことも有名ですね。また自らの不完全性も認識しており、家臣の助言をよく聞いたとのことです。

非常に冷徹な志向性の持ち主であると同時に、激情も含めて非常に感性に優れた人物で会ったところにとても人間的魅力を感じます。

さて最後に、曹操が目指した世界についての詩が紹介されていたのでこちらでも紹介します。



実は私にとって、幼いころより、曹操の生き方は自分の中でのロールモデルであり、常に意識して過ごしてきたといっても過言ではないです。しかし、最近をそれを思い直し、生き方について迷う日々もありましたが、やはり曹操は私にとっての最高のロールモデルであり、またそういった生き方を目指していくことに間違いはない!と改めて思えるようになりました。

昨年私が体験した失敗は、今までの私の否定の結果ではなく、これからの私のあり方をさらにもっと前進させるための気づきであったと今なら強く思えます。


曹操のように、論理的でもあり、かつ共感性も持ち、社会に対するビジョンを描き、それを実現していける人間になりたいものです。


では、
Shunichiro




2015年1月14日水曜日

読書メモ:「帝国と破綻国家―アメリカの自由とグローバル化の闇―」【2015-No.3】

こんにちは。
Shunichiroです。


今年は読書メモも行っていきたいと思います。
とはいっても、緻密にやるつもりはなくつらつらとメモ書き程度になりますが、ご了承ください。


今回の記事では
「帝国と破綻国家―アメリカの自由とグローバル化の闇―」
http://i.bookmeter.com/b/488848970X
という本について書きます。

キーワード:読書、グローバリゼーション、国家、軍事、



・東南アジア、中東、アフリカ北部のあたりを結ぶ領域は「不安定の弧」と呼ばれ、政治的・宗教的・民族的に不安定な地域。アメリカはこの地域への対応のため、冷戦時の対ソ体制から対「不安定の弧」を意識した米軍再編を実施。

・ビンラディンはサウジアラビアの名家の出身であり、同家グループと国家との間に癒着関係が存在

・戦争はマフィアを拡大させてきた。いまや麻薬取引はグローバル産業。

・RFIDを用いた無線技術は、ウォルマートなど小売業界などで注目を浴びているが、軍事的にも応用は可能であり、RFIDを用いれば物理的なロジスティックも含め、人さえも管理・監視下におけるかもしれない。またこの技術の実装を巡って、標準化競争が起きている。(しかし、日本発の技術は葬られようとしている)

・グローバル化の中で、かつての冷戦は、国家内の内戦へと変わってきた。しかし、その実態においてはグローバルな背景構造が存在している。民間軍事会社の役割は大きく、グローバル化は「軍事領域の市場化」をもたらし、同時に「市場領域の軍事化」をももたらした。このことにより、グローバリゼーションとは市場主義と軍事主義の結合ともいえる。

・内戦の背景には、政治的・経済的に脆弱な国家状況があるが、それは西側諸国によるグローバル化の結果もたらされた。途上国において、
1960年代:一次産品価格の好調、冷戦構造による援助の恩恵、強力な独裁型リーダーの存在
1970年代:一次産品価格の下落、オイルショックによる打撃、これらによる対外債務
1980年代:小型武器の流入、構造調整、リーダーの死去
これらの過程を経て、脆弱国家おける収入において援助費の果たす役割が大きくなり、汚職・利権競争が発生するようになり、破綻国家へと落ちていった。




おおまかこんな感じかな。
グローバリゼーションを軍事的な観点から見た考察、脆弱国家・破たん国家の誕生に至る過程の考察は非常に面白かった。国際政治に関してはまだまだ疎いため、ちゃんと勉強していきたいですね。

あと、読書メモ書き方もだんだんと工夫していきたいな~と思います。
レジュメ風がいいのか、メモ書き風がいいのか、感想文風がいいのか、、、


Shunichiro

2015年1月9日金曜日

システム開発って結局地頭??【2015-No.2】

こんにちは。
Shunichiroです。

どうでもいい私事ではありますが、最近外泊が多いです。
ある会社さんのインターンで「注意力散漫で遊びが多い」という注意を受けたばかりですが、いやはや。。。別に悪いことではないとは思いますが、お金の使い過ぎには注意したいところです。(まあ、貢いだりはしてないので、健全ですがw)


さて、そんなどうでもいいことはおいておき、
今日の記事です。

「システム開発って結局地頭??」
キーワード:就活、システム開発、金融工学、地頭、

先日就活で株式会社フォルシア(http://www.forcia.com/)さんの座談会に行ってきました。
フォルシアさんは、
サイト内検索エンジン Spook®は「判断しながら探す」という人間の普遍的な行為を最新の技術を持ってサポートすることを目的に作られた検索プラットフォームです。人間の取捨選択行動をさまざまな切り口から行うことを可能にし、進化し続けるプラットフォーム  
ということで、ワンストップ型で検索エンジンの開発・提供などを行っている会社さんになります。特徴としては、MITビジネススクール出身で外資系金融にてデリバティブ開発を行っていたご夫婦(!)による創業とのことで、いやはやなんとも羨ましい高学歴・キャリアです。笑

フォルシアさんのお話を伺ってきた動機としては、
・金融工学を用いたITシステム構築
・高利益率のビジネスモデル
・システム系には珍しいロイヤルティ(?)による月額課金型ビジネスモデル
というあたりの仕組みを伺いたいな~って思っていました。

結論としては、正直腑に落ちない部分が多かったかな~と。
どういうことかといいますと、元金融系出身でシステム開発を行っている会社さんって他にもあるんですね。例えば、シンプレクスさん(http://www.simplex.ne.jp/)とか。そしたら、何か金融系出身だからこそのシステム開発におけるロジック背景とか強みとか何かしらの面白い勘所とかあるのかなと思って、それを知りたいと思っていたのですが、

それに関する質問をさせてもらったところ、いただいた回答は
「あまり関係ないんじゃないかな~。結局はシステム開発とかアルゴリズムの世界って、頭のよさなんですよね。大企業だから人材がそろってるからいいものができるわけではなく、一人の天才で解決できちゃう部分も大きい。」(担当人事談)
とのことで、金融系・金融工学との関係についても、
「金融系ってめちゃくちゃ頭いい人集まるでしょ?だからじゃない?」(同)
との回答。


う~ん、正直納得いかず。
まあ、私自身知識不足のところはあるけど、何かしらの勘所を期待していた身としては少し残念、拍子抜け感。


また、そういう頭のいい人材に品質を頼る部分があるのなら、社員教育なんかはそれこそかなり力
を入れて取り組んでるのかなと思い、そこに関しても聞いてみたところ、
「ある程度の研修とかはあるけど、基本的にはOJT。仕事の中で先輩社員などから教育されている。」(同)
とのこと。
非常に属人性高いですね(笑)

そういう事業内容柄、採用方針についても、
「基本的に優秀な人、頭がいい人を取りたい」(同)
とのことで、結局は地頭の世界なんかな~!(爆)と思ってしまった。


業界や技術の構造上、そういうことなのかもしれないけども、金融出身だからこそ作り上げることのできた、システムロジックやら勘所やら何かそういうところや、あるいはそういう技術を支える教育制度などあればもっと面白く聞けたんじゃないかな~と思います。

事業内容やビジネスモデルとしては、業界においては非常にユニークなものを扱っていると見え、そこは面白く聞けました。今後事業拡大を狙っていくため、新卒採用にもっと力を入れていきたいとこのこと。(現在社員数70名ほどの半分近く新卒から入社の社員らしい。)


結局地頭重視なら、
・地頭の良し悪しの基準
・優秀さの基準
・地頭を鍛えるための、社内教育、自己教育方法
・採用において、重視する能力(もちろん地頭であるならば、何を持って地頭を図るのか?その基準は?)
というところも聞いてみたかったな~と、後から思いついて後悔しました。



ひとつ面白い話としては、金融もIT(フォルシアさんの場合、検索情報)も、
「いかに情報を早く、正しく、精確にとらえるか?が大事な世界になるので、その点で共通点はあるのかもしれない。」(同)
とのことです。
技術的なところやシステム的なところよりかは、それぞれの業界の根底に流れる本質部分で似ている、マインドセットレベルの部分で共通点があるということでしょうか。




今回は就活記事ということでしたが、
就活を通じて色んな会社さんの事業やその仕組み(ビジネスモデルや技術、人材など)を知り、分析していくのは面白いですね。そういった目線で就活を見るとなかなか楽しくなってくるように思います。

(実際に私は、座談会とか行ったりすると、めちゃくちゃ質問しまくりますw業界のトレンドから、今後の事業拡大計画、報酬制度、文化などなど。けっこう楽しいです。笑企業さん側から見たら嫌な学生かもしれません(笑))


これから就活も本番化する中で、自分も楽しみながら会社を知り、自分の将来、業界の将来も合わせて、複合的に考え、良い道を探っていきたいと思います。


それでは、
Shunichiro

2015年1月7日水曜日

自分らしく【2015-No.1】

あけましておめでとうございます。
Shunichiroです。


久しぶりの更新および、2015年初の更新ですね。
去年2014年は50ほどしか記事を更新できず、またブログ以外のところでもあまり結果を残せず、自分にとってはなかなか反省が残る一年でした。今年は気を新たにやっていきたいと思っています。


さて、今年2015年はもう少し定量的な目標と、定性的な目標の両方を定めていきつつ、ブログのあり方にも工夫を加えていきたいな、と思う次第です。具体的な方向性は決まっていませんが、自分にとって最大限価値のあるブログであるとともに、読者の方にとっても意味のあるブログを書いていくことができたらなと思っています。

◆今年の定量的な目標は、

  1. TOEIC800点取る。
  2. CFAにチャレンジする。
  3. 読書400冊
  4. ブログ300更新
  5. 資格を取得する

(資格に関しては、具体的には決まっていませんが、証券アナリスト資格とかWeb解析士資格とか取れたらいいなと思っています。要調査です。)


◆定性的な目標としては、

  1. スポーツする
  2. やんちゃをする
  3. 笑顔をする
  4. 自分らしく生きる

というところです。

特に④の自分らしく生きる、というのがなかなかミソで、
正直、去年は自分らしく生きているようで、実は無意識のうちに誰かの期待に応えようとしていたように思います。だからどこかで苦しかったり、ひずみが生じてしまっていたりしたのかなと思います。

今年は、もっと自分らしく、自分が生きたいように生きていきたいと思っています。
自分の生きたいように生きるというのは、難しいもので、時には他人に対して厳しい態度をとることもあるかもしれません。今までは、それが怖くてできませんでした。だから、どこかで我慢して、、、

でもそれで、何も好転することはなかったですね。
去年はそれをすごく痛感しました。

だから、少し冷たい様かもしれませんが、
他人に対しても厳しい態度をとるときはそうします。
言うべきことは言います。
その結果、嫌われてもかまいません。
それで離れる仲ならそれまでです。

他人にも厳しくなる分、自分にはもっと厳しくなります。
人に言うからには、自分はそれだけより深く考えています。

もっと厳しくてもいい、もっと合理主義者でもいい。
自分らしい自分を偽らず、我慢せず、
むしろもっと誇りと自信を持って、
人と接していきたいと思います。

それが自分らしく生きてきたいという意味で、
それをちゃんと大事にして生きていきたいと思います。



◆ブログの方向性としては、
まず自分にとっても最大限の学びになることを大事にしたいと思います。
それには、まず、
・できる限り更新密度を高めること、
そのうえで、
・内容を濃くしていくこと
かなと思います。

更新密度は言わずもがな、
内容に関しては、今までよりもしっかり体系的に、構造的に書いていきたいなと思います。
そして、あるメッセージを含んでいること。

それによって、自らの学びを深め、固定化していくためのツールにしていきたいと思います。

そして、このブログを読んでくれた読者の方にも、読みやすくかつそのメッセージが伝わるようになれば、いいのかなと思います。



以上、今年初めのブログとして、
「じぶんらしく」

◆定量的な目標
  1. TOEIC800点取る。
  2. CFAにチャレンジする。
  3. 読書400冊
  4. ブログ300更新
  5. 資格を取得する
◆定性的な目標
  1. スポーツする
  2. やんちゃをする
  3. 笑顔をする
  4. 自分らしく生きる

◆ブログの方向性
でした。


試行錯誤しながらになると思いますが、
2015年はそんなブログにしていきたいと思います。







では、2015年も皆様よろしくお願いいたします。


Shunichiro