2013年10月25日金曜日

武器をアートに@民博に行ってきました【No.94】

こんばんは。
Shunichiroです。

いや~雨が続きますね。
特に今日の大阪の雨は強く降ったり、時に止んだり、また降ってきたり、、、でなんか嫌な感じです。明後日日曜日には晴れ間が見えるということで、それまで辛抱ですね。
皆様もどうかお気をつけてお過ごしください。


さて、今日の記事は遠足について(笑)
現在自分がいる学科では、より広い視野を身につけるためにフィールド実習や体験談や映像鑑賞などを行っています。例えば、神戸にあるモスクに行って話を聞いてきたり、青年海外協力隊に行っていた方をお招きして、お話を伺ったりしています。

今日はその一環で、万博にある民族博物館にて「武器をアートに~モザンピークにおける平和構築~http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/peace20130711/index」の紹介及び展示の見学に行ってきました。そこで感じたことなどを記事にしていきたいと思います。

(自分で書いてて気づいたんですけど、今日の口調固くありません?(笑)戦略とか分析とか固い内容書くときに口調ゆるいのに、身近な出来事を伝えるときに口調固くなるってなんか変ですね(笑)何なんでしょうw)



・展示:武器をアートに
まず、今回の展示の背景ですが、

[img]アフリカのモザンビークでは、1975年の独立後1992年まで続いた内戦の結果、戦争終結後も大量の武器が民間に残されました。現在、この武器を農具と交換することで回収し、武装解除を進めるとともに、回収された銃器を用いてアートの作品を生み出し、平和を訴えようという、TAE「銃を鍬に」というプロジェクトが進められ、内戦後の平和構築のモデルとして注目を集めています。このプロジェクトにより、日本に住む人びとへのメッセージを込めて制作された作品「いのちの輪だち」が、さきごろ民博におさめられました。
という感じで、なんと残された武器を使ったアート作品をつくって展示してるんですよ!驚きじゃありません?まず武器を回収し、その対価として農具などの生産のために役立つものと交換し、回収した銃を加工してアート作品を作り、平和の大切さを訴える。そんな取り組みが行われているそうです。

このモザンピークの例って、紛争後の平和構築のモデルとして注目を浴びているんですね。
この取り組みのすごいところは
・為政者による強制的な武装解除ではなく、住民自らが平和を求めて銃を手放している
・生産的な活動の提供(紛争終了後のモザンピークは毎年十数%の経済成長をし、モザンビークの奇跡と呼ばれている)
・武器アートをモニュメントにするなどし、住民の文化意識の高揚と平和維持の欲求を生んでいる
などが挙げられます。

武装解除を進めただけでなく、経済発展、文化高揚にも貢献しているってすごいですよね。モザンビークの奇跡と呼ばれている理由もわかります。

でも、本当にすごいこと、奇跡的なことって、住民が主体となって平和を求めている、ボトムアップの開発が行われていたことにあると思うんですね。

・モザンビークの奇跡≠経済発展but住民が主体となった復興
国際開発の分野で注意しなくてはならないのは、押しつけの支援ではなく、住民自らが主体となって自発的な開発、発展が進むようにするにはどうしたらよいか?というところなんですね。そのためにファシリテーションだとか色々な手法が考えられてるわけですよ。でも、開発従事者も色んな工夫をしたりするのですが、なかなか上手くいかなくて四苦八苦しながら現地の人たちの生活が寄りよくなるためにはどうしたらいいだろうかと格闘しています。

でも、このモザンビークでは、住民からのボトムアップな開発が(図らずも)行われていた。それって本当に奇跡なんですよ。これに関しては、展示の説明をしてくださった方の説明が非常に響きます
「過去、戦争終了後の武装解除は為政者によって強制的に行われていた。日本で見ると刀狩りや廃刀令など。これは世界も同じ。でもモザンビークでは、民間の人々が主体となって、自らの意思で平和を求めて行動した。このことこそが、本当は「モザンビークの奇跡」と呼ばれるべきだ」と。


・武器をアートに→モザンビークを平和の輸出国に
そして現在「この武器をアートに」を通じて、各国への平和のアピールを行ったり、平和構築や戦争意識に対しての学校教材として紹介したりといったアクションを考えているそうです。その理念?狙い?がこれまたキャッチ―で「モザンビークを“平和の輸出国”に」なんだそうです。
胸にドキュンと響きますね。
この取り組みがどんどん広がっていけばいいですね。



今日は色々学ばせてもらいました。
以下、今回考えたことや学んだことなどを簡単に挙げていきます。
・モザンビークには今でも数百万丁の銃が残っている
←内戦時には(おそらく)700~800万丁ほどの銃が出回っていた。そのうちの百数万丁ほどしか回収できていない。もちろん地雷などの武器もまだ残されたままになっている。

・武器との交換物のニーズは、内戦終了時(1990年代)は農具が人気だったが、今では住居に用いるためのセメントやトタン板などが人気
←おそらく生活水準の向上により、食料よりも快適な住居を求める様になった

・内戦終了から20年が経ち、国際的な関心の低下による支援者の減少が深刻な問題
←ある種復興の宿命なのかなと思います。日本の東北も、今では多くの人にとって3・11への関心は薄れ、ボランティアなども少なくなりました。(まだ震災の後遺症に苦しむ方々には本当に申し訳なく思います。自戒も込めて。)復興支援活動において、時間の経過による世間的関心および運営資源の確保、またその時間的プロセスに応じた支援の在り方は考えていくべき課題に思います。
(ただ、この点に関して尋ねたときの回答が非常に示唆に富むものでしたので、別の記事にて紹介していきたいと思います。)




自分の通常の関心だけだったら、今回のような展示を見に行ったりしないので、実習という形で強制的に見に行くのは非常にいい機会になるな~と思いました。いつもある程度オープンマインドで、色んな機会に飛び込むようにしているのですが、どうしても自分の興味の範囲内で物事考えちゃっていますよね。まったく興味ない音楽バンドのライブとか行かないのと同じだと思います。

それが、今回みたいに強制的にでも連れて行かれると、意外と面白いものに出会ったり、何かの縁に恵まれたりするんですね。実習の中身とは関係ないことですが、改めて機会の大切さを考えさせられました。


なんか、今日のブログは内容柔らかいのに、文章硬いまま終わっちゃいましたね。まるでシュークリーム状態(笑)そして、エンドが見えず、尻切れ的な変な感じです。。。
この週末でリフレッシュして、また来週から頑張っていきたいいきたいものです。



それでは、
Have a nice day(^^ゞ

Shunichiro







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