2013年7月3日水曜日

文言の具体化による生産性の向上

こんばんは。
Shunichiroです。

先ほどのエントリー「WSにお意見文言明確化」で、意見の文言をなるべく具体的にすることでより有効な議論になりやすい、というお話をさせてもらいました。実は、この文言の具体化というのは、ビジネスとかコンサルとかでも非常に有効なのだそうです。

例えば、上司が部下に「自社製品の優位性について調べて」って依頼したとしても、この部下からしたら、何をどのレベルまで調べていいかわかりませんよね?結局膨大な量のデータを取って、分析して、なんとなくぜんたいを網羅したような俯瞰的な報告書になってしまうのではないか?と思います。

しかし、ここで上司がもっと文言を明確にして「北米市場でのシェアNo.1の競合他社製品Aに対して、わが社の製品Bは競争優位性があるのか?ないのか?調べて」って言われたらどうでしょう?前者の例に比べて、調べるべきことがグッと明確になって、報告書での答えも自社製品Bは競争優位性はあるけどマーケティングに問題あり、だとか自社製品Bは価格の面で競争優位性を備えていないだとか、具体的な問題点にまで踏み込んだものが出せると思います。


こういった知的生産性を上げるための方法が書かれている名著と言われているものに


があります。
ここで言われているものが知的生産性を上げるためには、イシュー=問題設定の質を高めよ、ということがあります。問題設定の質とは、先ほどの例のような「自社製品の優位性は?」ではなく「北米市場でのシェアNo.1の競合他社製品Aに対して、わが社の製品Bは競争優位性があるのか?ないのか?」というレベルにまで具体化していくことだと言えます。従ってイシュー=問題設定の質を高めるとは、必要な5W1Hにまで踏み込んだ具体的な文言にしていく作業なのではないか、と思います。


知的生産性を高めるために、まずは自分のふとした問題意識や疑問から始まってもいいけど、そこから誰が?何を?どこで?いつ?誰に?なぜ?どのようにして?というレベルにまで、問題設定を具体化して、それに答えるリサーチや議論を行っていくという点を念頭に置いておくことが大事ですね。

私も日々精進です。





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