2014年11月1日土曜日

バングア渡航②【2014-No49】

こんにちは。
Shunichiroです。

現在バングラデシュに旅行中です。
バングラは暑いですね。帰国した時の日本との温度差が心配になります。


さて、2年ぶりのバングラデシュ渡航中ということで、やっぱり色々思うところがあるのですよね。なんだかんだで旅が好きなのか、それとも途上国特有なのかは分かりません。でも、やっぱり好きなんですよね、きっと。

引き続き思うところをつらつらと書いていきます。

【10月31日バングラ現地滞在一日目】
●開発に携わること、途上国に関わることはロマン!!
これって自分のそもそもだと思うんですよね~。
日本で周りの人から見たら意識高い系として色々やっていてリア充っぽく見えてるのに、自分の内面ではズタボロで、めちゃめちゃ辛い日々を過ごしていたように思います。(結局最終的には、少々気持ちを病みまして、全部引退?して、途上国に渡航しているという現在です。)

やっぱりこうやって途上国に来ると、水を得た魚じゃないですけど、やっぱり自分自身が徐々に生き生きしてい繰るのを感じるんですよね。不思議ですよね。今回も衝動のように電撃的に渡航しちゃったし。

じゃあ、その源泉、そういった衝動の元ってなんだろうな、ってグルグル考えたのは、やっぱりそこに「ロマン」があるんじゃないかと思うんですよね。その「ロマン」にこそ、自分自身魅かれていて、そこに魅力を感じていて、だからそこにコミットしていきたいんじゃないかと。


この点に関しては、また記事を改めてしっかり深堀していきたいなと思いますが、少しだけ書かせてもらうと、ロマンに対してはマクロ的な意味とミクロ的な意味が存在していると思っています。

ミクロ的な意味で申しますと、やっぱりこの喧騒や雰囲気、人々であったりとか、そんな色んなものに魅かれているんじゃないかと。またそういったこともあって、自分の内面部分でも感じるものがかなりあるんですよね。

では、マクロ的な意味ってどういうことかって言うと、いわゆる先進国の発展してきた過程と途上国の発展していく過程ってそもそも全然別物になると思うんですよね。そういった待った新たな発展の在り方を描いていく過程に参加できるのは非常に面白いんじゃないかと。

またそれと同時に、このグローバル化された社会では、先進国的な発展も途上国の新たな発展も全てが同じく影響されあう世界ですよね。その中で二つの発展の在り方、ベクトルが異なる二つの発展の方法をどこかですり合わせていく必要がありますよね。

途上国の発展を考えることは、途上国のみの問題だけではなく、もっとスケールの大きな世界全体を巻き込み、そして人類及び地球の未来のグランドデザインをしていくことにつながるような、ダイナミックな試みだと思っています。


そういったところで、個人的には、現在の途上国と言われる国々の社会の在り方、発展の在り方を考えることは、22世紀の人間社会を考えることだと思っています。(ドーーーン!!)

それって非常にロマンを感じませんか??笑
だから僕はやっぱり何らかの形で途上国にコミットしていきたいなって思います。




●開発的人材としての新たな可能性、役割
上記、ロマンについて考えていくにあたって、必要になるのはやはり開発者としての専門性ですよね。今後の社会・ビジネスにおいて、これは非常に重要なスキルだと思っております。

どういうことかといいますと、今後の社会・ビジネスを考えていくに当たって、途上国との関係性、途上国の発展を促す仕組み、途上国との協業の中で市場のパイ自体を大きくしていく考えかたや取り組みが非常に大事になっていくと思っています。経営学者で有名な彼のマイケル・ポーター氏もCSV(Creat Shared Value)の考え方を広めていますよね。

そういったことで、これからの社会・ビジネスで行われていくことは、「開発的挑戦とビジネス的挑戦の融合」だと思います。(もしかしたらそこにテクノロジー的挑戦も入ってくるかもしれません」。)

開発的挑戦とは、途上国において人々や社会の在り方・未来を創造的に描いていくための取り組みであり、またビジネス的挑戦とは、よりよい社会的ベネフィットの実現と個人の経済的自立を行うための取り組みだと思っています。


さて、ではそういった開発的挑戦とビジネス的挑戦の融合、CSV的な世界において、間違いなく必要になるスキルが途上国の発展や人々の在り方を描いていく力だと思います。

この村ではどんなことが根本的な課題になっていて、そこにどんな施策(財やサービスも含めて)を打てば、その課題が解決できて、それにプラスしてそのプロセスにどう人々を関与させて、どうやって地域社会にもベネフィットを波及させて、そのスキームやフローをどう構築して、どのように実施していけば、人々自身でも自ら動かしていけるものとなり、その結果地域社会がどんな状態になり、その過程を通じてどういったプロフィットとなっていくのか、、、

そうやって、途上国の人々・社会の在り方を深く理解し、それに合わせた適切でかつ自立的・自己発展的であるスキームを構築していく、あるいは実行に移していくことが必要になってくるんだと思います。


では、そこで必要な人材・スキルってなんでしょうか??
私はそこにこそ、「開発」のスキル、人材が生きてくるのではないかと強く思っています。そういった開発的人材は、ビジネス的人材に比べて圧倒的に数が少なく、またその能力を有効に使う力やその能力を発揮できる場所も限られたところになっています。(いわゆる国連、世銀など。)

しかし、昨今のビジネス環境において、BoPやCSVを本質的にちゃんと考えられる、そして実行できる人材ってどれだけいるでしょうか?潜在的に間違いなく求められてくるのに対して、供給が全く追いついてないですよね。

開発的人材は開発的業界にこそ、居場所があると言うのは言えるのですが、ビジネスの世界においても求められる部分は非常に大きく、そして今後ますますその働きが期待されるなかで、開発的人材としての役割についてもっともっと可能性を考えなおしてみてもいいのかもしれません。

(そういったところで、IDPC的な活動は大事だと思っているけど、もっともっと開発における専門性を高めることも必要やし、そしてそれをビジネスプロトコルに変換する能力、つなげる力を意識的に身につけていくことも必要なんじゃないかと思っています。)



すいません。
短くと言いつつも、また長くなってしまいました。

これってまた別のトピックともつながるんですが、やっぱりこれだけ書ける、文章が止まらない、それだけ色々考えられるってすごい大事だと思うんですよね。しばらくブログが止まっていて、書くことが浮かんでこないという日々を考えたら、ほんまに頭パンクしそうなくらい色々考えちゃうんですよね。

やっぱりそれって、自分自身の適性?や関心度合い、また自分自身の深いところに根付く何かがあるように思います。正直自分自身、日本にいたこの1年は頭が働いてない感が半端なくありました。文章も浮かんでこないし、思索もない、でもそれがなぜか分からない、、、そんな状態だったんですけど、バングラに来たこの二日で頭の回り方、思索の浮かび方、そしてそれを文章にアウトプットしていく力がどんどん蘇ってきたように感じます。

まさにこの二日で、感受性が復活し、ヒソカ的な感度ビンビンの状態です。
やっぱこの力半端ないですよ。すごいです。

感受性や思索ってすごい大事で、でもそういったものってすごく繊細なんですよね。
こういう環境だからかもしれないし心の持ちようの問題かもしれないけど、こういう瞬間の自分ってものをしっかり大事にしていきたいと思います。




それでは、また続きはのちほど。

Shunichiro

バングラ渡航①【2014-No.48】

こんにちは。
Shunichiroです。

またまた久しぶりの投稿になってしまいました。
最近少しまなけてしまっていて、自分自身どうも良くないな~という次第です。実はいくつかの活動について退く?辞める?ことを決めまして、またそれに関わる種種の問題も発生していたので、仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、仕方ないのかなと思います。



とは言っても、いつまでもこんな状態でいるわけにはいきませんので、非常に電撃的なノリではありますが、表題のとおり只今バングラデシュに来ています(笑)

やっぱりこの雰囲気好きですね~。
自分にはこのフィールドで何かしたいんだな、と思う気持ちや、その他もろもろ甦って来ていて「自分」というものを取り戻しつつあるような感じです。

なんというかですね。
今まで抑圧?閉ざされていたものが徐々に開いていくような、解放されていくような感じで、氷がゆっくりと溶けていって、中から本物の自分が戻ってきたようなそんな感覚です。


さて、今回の渡航ですが、一昨日10月30日日本出国バングラ着→11月4日バングラ発、翌5日朝日本着という6日間(現地滞在5日)の非常に短い旅となっています。しかも、電撃ノリなので完全にノープランw

そういうわけで、今回の渡航に当たっては、計画にしろ自身のコンディションにしろ非常に不安が残る中ではあったのですが、やっぱり渡航してみると色んなものが目に入り、あるいは肌で感じ、あるいは耳で聞き、、、と非常に様々な刺激や出会いがあります。

やっぱり自分はこういうの好きなんかな、と改めて認識しています。
(渡航に対す少々の気持ちを綴ったFB投稿に対して、非常に多くの方から反響を受けていて驚く限りです。https://www.facebook.com/shunichiro.nakamura/posts/860039094015770?notif_t=like)




長くなってしまうかもしれませんが、エピソードや思ったこと・考えたこと・感じたことなどを自身の備忘録的にも色々綴っていきたいと思います。


【バングラ渡航1日目(10/30日移動日)】
●行きの飛行機での日本人との出会い
今回関空発→マレーシアでの乗り継ぎ→ダッカという航路でしたが、なんとマレーシアでの乗り換えの際に同じくダッカ便での日本人(女子大生)と遭遇しました。話しをしてみると、なんと卒論のテーマがBoPビジネス!父親がバングラで仕事をしているので、それを頼りに色々ヒアリング調査に来たとのこと。

出会いって不思議なものですね。
彼女の視点としては、BoPビジネスに対する批判的な意見をあまり見かけないけど、実際のところどうなんだろう?色んな言説に謳われているようにちゃんと貧困層に対する社会的受益効果は出ているのだろうか?というところがありまして、今回の調査では受益性に関するアンケートを行う予定だそうです。


なるほど、確かにBoPビジネスに対する言説はポジティブなものが多く、批判的な視点のものは少ないですよね。私自身ある教授のBoPリサーチアシスタントを行う際には、そういったところも念頭に置きながらリサーチをさせてもらっていました。

このエピソードに関しては2点ほど思うところがありまして、

  1. 現在のBoPビジネスってどんな立ち位置なんだろう?
  2. 批判がもっと表に出てこそ、もっと概念が進化できるのに、、、

というところですね。


①現在のBoPビジネスってどんな立ち位置なんだろう?
私がBoPを知り始めたのが2011年で仲間とともにマーケットリサーチしたりアイディア出ししたりしていました。(懐かしい!笑)そして、その次の年2012年が日本でも企業を中心にBoPがブームに成りまして、BoP元年と呼ばれています。

非常な円高(当時)の中、日本企業が海外に進出する動機、きっかけとして政府、行政を挙げて日本企業をBoP市場に送り出そうと躍起になってやっていました。


さて、それから2年がたったのですが、今のBoPビジネスの立ち位置ってどんな感じなんでしょうか?

実感値としては、BoP対応なんて当たり前という形で浸透していて、BoPという言葉に対するホットさは失われたように感じています。その背景にはアベノミクスによる円安進行及び株価増進があるのかなと。

まあ、今でもたまにBoP系のセミナーやソーシャルビジネス系のセミナーは見かけるんですけど、何回か参加して非常に怖いなって思うことがあります。

2012年のBoPブームにより、BoPに対する市場の関心が高まり、当たり前のように概念が浸透しました。でも、その中でBoPビジネスが大事にしているもう一つの側面=「社会的利益の実現」という部分に対するものが非常に薄れてしまっているように感じます。

やや極端ないい方ですが、「途上国でビジネスを始めればそれが雇用につながり、社会的に便益をもたらすよ!」位のノリでいる人がかなり多いように感じて、途上国でビジネスをする=BoPビジネス=社会的にGoodみたいな超単純な構造なんですね。

でも、それで本当にイイの??というところを非常に強く感じてしまいます。
ただ単に雇用を生むだけで、それが本当の社会的便益をもたらすわけではありませんし、雇用によって本当に貧困層の社会的利益を与えるにはもっと様々な工夫がいるはずです。

色んな書籍で紹介されている成功事例においても、ただ単にビジネスを始めた、以上の洞察や苦労の部分がたくさんあるはずで、その結果社会的便益も成し遂げられていたというものだと思いますが、それらをすべてすっとばして、BoP=社会的にGoodという風潮には非常に疑問を感じています。


というところの、モヤモヤ(あるいは憤り!)が次につながるのですが、



②批判がもっと表に出てこそ、もっと概念が進化できるのに、、、
日本人特有の現象かどうかは分かりませんが、どうも新しい理論や考え方には無節操に飛びついてしまい、その内容や本質についてしっかり吟味されていない気がします。その結果、非常に短絡な理解で、浅い思考に基づく、中途半端な取り組みがなされているような気もしますし、そういった所を理解している人が本当に少ないため(非常に残念なことではありますが。)、そんな浅いものでも賞賛されてしまい、より多くの浅はかなものを推進してしまっているのではないかと、、、

そういったことろにおいて、批判的視点ってものすごい大事ですよね。
以前も非常に流行りました「マイクロファイナンス」について、ユヌスさんのノーベル賞受賞とともににわかにソーシャルビジネス・マイクロファイナンスに対する賞賛者が一気に増え、まるで流行りのファッション化のようにみんながソーシャルビジネスだとかマイクロファイナンスだとかをくちにしていました。(そうまるでファッションみたいに。)

ちょうどそういった風潮が少し落ち着いてきたころ、ヒュー・シンクレアによる「世界は貧困を食い物にしている2013)」が発売され、非常に痛烈にマイクロファイナンスを批判しており、それによって既存の人たちも新規の人たちもちゃんとマイクロファイナンスの本質について考えるような動きに変わってきているように思います。

この書籍の影響は非常に大きくて、単なるはやりものの後追いではなく、それに携わる一人一人が本質についてちゃんと自分の頭で考えるきっかけになったと思っています。物事が前に進む時って、批判的な目線って絶対に必要だと思っています。


そういった点において、BoPビジネスってマイクロファイナンスと同じく、批判的な目にさらされるべきフェーズに入ってきているのではないかと思っています。karnaniにしろ、もっと多くの方の批判的目線が入ってきてもいいでしょう。

ただ、BoPの社会的受益効果の実証と一言で言っても、非常に困難なものがあります。
そこで、もっと現地の人たちの生活に密着した形での調査やその影響性に対する考察が必要とされていると思います。

偉そうなことは言えませんが、そういったことが出来るのはやはり貧困層に関係性の距離が近く、また途上国の現状をよく知っている開発関係者の方々にはそういった役割が期待できるように思います。

(今回出会った女子大生の視点は非常に大事ですよね。専門家だけでなく、学生からの関心・言説が生まれていくことは、マスにおける関心を高めることには非常に役立ちますし、大学生の力をもっと上手く活かしていけたらいいなと思います。)




あ~~~、BoPに関する話だけで、長くなってしまいましたね。
今日はこのくらいで筆を止めておきます
まだまだ思うところがたくさんあるので(ありすぎるのでw)、一個一個消化するのは非常に大変ですが頑張っていきたいな~と思います。


Shucnihrio





2014年10月8日水曜日

某F社でのインターン振り返り2014-No.47】

おはようございます。
Shunichiroです。

またもやご無沙汰になってしまいましたね。
夏休みも終わり、10月から学校が始まっています。
今学期からゼミ配属、研究も始まりますので、なかなか大変な日々になるかと思っています。ただ、その中でも適正技術やBoP関連の授業も多くあるため、その点が非常に楽しみです。


さてさて、いまさらながら感がありますが、9月中旬に行われました某F社でのインターンを振り返っていきたいと思います。

まず、某F社ですが、FBやTwitterなどのソーシャルログインを扱ったり、データフィードを行っているB2Bの事業会社になります。
設立からは8年、社員は40名ほどのベンチャー企業です。

今回のインターンでは、ちょっと変わった?お題が出され、それに取り組む3日間となりました。
そのお題とは、
「F社の強みを生かして、IoT(Ionternet of Things)に関連する新規事業を立案せよ」
というものでした。

IoT(Internet of Things)、みなさんわかりますか?
wikiさんによりますと、
モノのインターネットInternet of ThingsIoT)は、一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである[1]。「Internet of Everything」や「Smart Everything」、「サービスのモノ化」ともいう[2][3][4]。「Internet of Things」という用語は、1999年にケビン・アシュトン英語版(Kevin Ashton)が始めて使った用語である[5]。ここでいう「もの」とは、スマートフォンのようにIPアドレスを持つものや、IPアドレスを持つセンサーから検知可能なRFIDタグを付けた商品や、IPアドレスを持った機器に格納されたコンテンツのことである
とのことで、

まだまだ発展段階の概念でじゃありますが、野心的にもこのあたらしい概念にチャレンジしていく新規事業を立案するという、なかなか面白く、だけどその分いい意味でのモヤモヤが立ち込めるようなテーマでした。

自分自身も工学系出身の文系ということもあり、非常に興味があって参加させてもらったのですが、またB2Bの事業会社というのも自分には新しく、今までコンサルばかりやってたので、その点からも非常にいい刺激になりました。

では、インターンでの学びについて、まとめていきたいと思います。

  1. 先が見えないモヤっと感に向き合い続ける
  2. 議論をしっかり積み重ねて、アウトプットの土台にしていく
  3. 総評的なもの
◆先が見えないモヤっと感に向き合い続ける
さて、今回のお題がIoTだったわけですが、IoTって本当にまだまだこれからの概念なんですよね。デバイスなどのThings自体がまだ全然普及してないどころか、最近やっとKickstaterやほかの手段にて資金調達を開始したとか、それくらいのレベルなんですよ。それなのに、IoTの新規事業ってどういうこっちゃ!笑

ということで、今回のインターンに当たってはまず、
・今回のインターンに対するF社としての狙い
・IoTに関しての、F社の考え、展望
・そもそもの経営理念や立ち上げの経緯
・今後の方向性

などなどのヒアリングから始め、自分たちはどこを目指してどんな風に今回のインターンを進めていくか?などについてディスカッションもしました。

また、そうやって進めていく中でも、
そもそもIoTやるにもデバイスないし、F社はデバイス作る会社でもないし、、、
これいいんちゃう?でも、技術的に不可能じゃね?
あれできるんちゃう?Googleに勝てる??

という感じで、終始モヤモヤしっぱなしの中、プロジェクトを進めていったんですけども。。。


その中で感じたのが、新規事業ってそもそも0の世界を自ら切り開いていくことで、だからこそ先が見えなくて当たり前、モヤモヤするのが当たり前の世界なんだなってこと。今までってけっこう既存事業の周辺、あるいは延長線上でこちょこちょビジネスプラン作ったりしてたんですが、今回のIoTみたいにそもそも市場がまだ出来上がっていない中で新しいことを考えていくのってこういうことなんだなって強く思いました。


次のトピックにも続いていくんですが、自分が今までコンサルコンサルしてきたので、こういうモヤっと感ってすごい嫌なんですよね。学生ながらではありますが、最近は何かやるに当たっては、まずそれなりに自分の中でエンドやそこに至るストーリーとかがある程度見えて来るんですよ。でも、今回それがなかなか見えてこない。議論のファシリや方向性付けはできるけど、エンドが描けなかったんですよね~。

新規事業で全く新しいことをやるときには、まずそこに必ず発生するモヤモヤ感に向き合い続けながら進んでいくことが大事なんかなって思います。(研究も似たようなところがあるかもしれませんね。)


◆議論をしっかり積み重ねて、次のアウトプットの土台にしていく
上で少し述べたように、新規事業って基本モヤモヤなんですよね。
自分もモヤモヤやし、プロジェクトの他のメンバーもモヤモヤ。。。
そんな状態のままだと事業どころかアイディアさえ出てこないんですよね。

そこでめちゃくちゃ大事になったのが、徹底的なリサーチとその後の議論のアウトプット化。

今まで新規事業ってけっこうアイディア勝負みたいなところがあるように感じてて(実際にいろんなところでもそう思われてて)、デザイン思考とか流行ったりしてると思うんですけど、今回のインターン通じて思ったのは、なんぼ新規事業でアイディア勝負って言っても、それ以前のリサーチがほとんど勝敗を決める!ってくらい大事、ってこと。

ちゃんとしたリサーチの土台がないと、発想する材料もなければくっつける材料もない。本当に雲をつかむような、地に足のついていないやり取りを繰り返すだけになっちゃうんですよ。

ちゃんとリサーチして、地に足がついていれば、どれだけモヤモヤしてても、また元のところに帰ってこれるし、帰ってこれるからこそ、それまで話したことをまたくっつけて、新たな発想につなげることができる。


それと、リサーチと同時に非常に大事なのが、議論のアウトプット化。
モヤモヤしてる時の議論って、とにかくわけわかんないから議論があっち行ったりこっち行ったり、でも何も進んでない感はみんな感じてるから、とにかくそのまま議論を続けていこうとしちゃう。

でもね、モヤモヤしてるからこそ一回立ち止まることってすごい大事じゃないかと思うんですよね。こういう議論ってただ話してるだけで、どんどん内容が流れて行っちゃうんですよ。流れて行ったあげく、それを思い出すのに時間を取られたり、また重要な示唆があったのに、それもどこかに行っちゃう。

だからこそ、一回立ち止まって、今まで話してきたことや、そのポイント、メリットデメリット、プロセス、、、そういったものをちゃんとアウトプット化することってすごい大事だと思うんですよね。これもさっきのリサーチの話とも関連するんですけど、やっつけのホワイトボードやポストイット、Googleドライブでの関連リンクの羅列ではなく、ちゃんとそれを体系化してまとめたり、文書、図、表、、、などの形でしっかり形に残していく、議論してきたことやその内容も同様にちゃんと表にしたり、フローチャートにしたり、図にしたり、、、

そうすることによって、自分たちの今までの思考も整理されるし、情報も整理される。そうしたら、また新たに思考していくことができるようになるんですよ。


別のベンチャーのインターン行ったときには、「時間もったいないからドキュメントなんて作ってないで、ガンガン進めなさい!」すごく言われたけど、新規事業をしっかり考えていくのであれば、逆説的かもしれないけど、誰もわかていない、この世に存在していない市場・モノだからこそ、めちゃめちゃ堅実に土台やアンカー、橋頭堡を築きながら進んでいくことが大事なんかな、って感じました。


◆総評的なもの
総じて、このインターン&某F社めちゃめちゃ面白かったです!!w
自分自身にとって、IoT、B2B、事業会社という点でもチャレンジだったし、お題の抽象度も十分に高くて、その分面白く感じられた。結局最後に出たアイディアは、正直内心微妙やったけど、その分また挑戦したいなって思わせられます。

それと同時に、やっぱりベンチャーでも、ベンチャーだからこそ自分のコンサル的能力って結構行かせられる部分あるんじゃないか、どう生かしていけばいいのか見えてきた部分ができたことが、個人的には非常に収穫。

ただ同時に自身の課題も再認識。メンター社員さんからの指摘もまさにドンピシャすぎて、正直脱帽でした。以下に、メンター社員さんからのコメントを紹介
よかったこと

・議論における要約。抽象化をしていた
・翌日までのタスク整理をしていた
・未来(2~3年後)から逆算して、進めることができていた→仕事もゴールを定めてブレークダウンする
・プレゼンがわかりやすく聞きやすかった

改善点

・アイディアだし(苦手でも取り組んでみよう)
・周囲の人を巻き込む力

アドバイス

・リサーチ力があったので、もっと自分の意見を出してもらいたい
・チームの中で方向性を見出すことは一番できていた
・俯瞰してとらえることは非常に重要なことで、自分なりのリーダーシップの出し方を作ってほしい。
ん~、まさに、指摘通りのところで自分自身課題を抱えている実感があって、でもまだ解消できてないんですよね。(しかも、最近その点がコンプレックスになりかけてきてる、、、orz)今回を機にそういったことも改善していけたらな~と思います。


会社の風土自体はすごい好きで、
何より役員さんがイケメンでクレイジーw
チームラボ辞めてこの会社来てたり、ナンパ大事めっちゃ言ってる営業の方。めっちゃ寡黙なエンジニアの方、、、インターン後の懇親会でピンポンパンゲームやりだすしw内定者の方やら社員さんやら、ばたばた潰れていくし、、、めちゃくちゃ個性的でめちゃめちゃ勢いある会社やな~って感じです。

こういう会社知れるのもインターンのいいところですよね。



さて、長くなっちゃいましたが、こんな感じ。
上記のべたように、色んな意味で自分自身にとっても新しい可能性や新しい視野の広がりを感じ、またここから今後につながる取り組みをしていけたらな~って思います。


それでは、

Shunichiro

2014年9月22日月曜日

The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day4・Day5~【2014-No.45】

こんにちは。
Shunichiroです。

少々前のThe 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加しての感想やまとめなどの続きです。早いところどんどんアウトプットして、学びを固定化していきたいです。


さて、今回に関してはDay4・Day5をまとめてアウトプットしていきたいと思います。形式も少し変えます。インプットの内容より、自分が思ったことを中心にしていきたいと思います。ただ、一個一個のセッションで1記事書けるくらいの膨大なインプットをまとめているので、弱い部分は悪しからず。

さてさて、そんな今日の記事は、
  1. 若手挑戦者によるパネルディスカッション
  2. ネットワーキングランチ(みやじ豚)
  3. ダボス級の成長性!!
  4. 感性的な言葉を話す
になります。

◆1.若手挑戦者によるパネルディスカッション
強く印象に残ったのは、山梨の起業家戸田さん、ヒューマンライツウォッチの趙さんですね。
メモ書きな感じで、つらつらと。

戸田さん、
・とにかく前向き、スーパーポジティブ
・巻き込むと言うより、自分が楽しく、ありのままに。
・回遊魚のように
・でも、やりきる!ということは徹底している
・面白いと思ったことを手当たり次第にやっていく。やっているうちに上位概念で方向性は定まっていく。また常に面白いと思ったことをやっているから、モチベーションが下がることはない。そもそもモチベーションが下がるのは、本当にやりたいことをやっていないからでは?
・いきたい人いける人だけでやればいい
・来るもの拒まず、去る者ちょっと追う(笑)
・共感、テーマが本質的であるほど、人は集まる

趙さん
・NPOだからこそプロフェッショナル意識が必要。
・組織体制を構築することで、ルーティンにかかる時間を減らすことができ、本業=NPOとして生み出すべき価値を追求できる。
・プロボノの方たちの力をよりよく活かしていく
・業務の全部を遣ろうとするのではなく、ポイントポイントを押さえていく。
・仕事のこなし方として、「今日やらなかったら死ぬ」ことからやっていく。
・やりたいことをやるためには、時には「根回し」も大事。泥臭いことへの好き嫌いではなく、やりたいことを遣るためには大事な施策。大企業でのそういう経験は意外と大事。


あと、時間は前後しますが、、昼ごはん時に諸澤さんから聞いた話。
・手数料0=長期的、全体的に見たときの顧客価値を大事にしている。本当に大事なのは、お金を集めた後。その後のフォローアップの中でお互いの価値を共有していく。
・後発だからこそ、先駆者の抱える課題や批判をクリアした新しい事業を打ち立てることができる。
・手数料なしだからこそ、プロジェクトのデューデリジェンスや事後のフォローアップが非常に大事。本質的には、そここそが社会的利益にもつながっていく。
・クラウドファンディング、といいつつ、実際は身近な人の支援者などが多い。だからクラウドファンディングは、身内に対する本気の覚悟の表明的な意味合いもある。


◆2.ネットワーキングランチ(みやじ豚)
まさにプロデューサーな視点だと感じました。
既存のものをいかに違う見せ方をするか?それに合う新しいストーリーは何だろうか?それにふさわしい販売チャネルはなんだろうか?どんな売り出し方をしていけばいいだろうか?どんな仕組みをつくればいいだろうか?、、、またそういった背景には、その分野におけるビジネスモデルや構造をしっかりリサーチがされていることが大事なんだなと。しっかりリサーチをかけることによって、
既存のモデルの抜け穴や、それに適合するビジネスモデルなどが発想できる。

非常に印象的なモノとして、
Photo Credit:by http://item.rakuten.co.jp/yorozuya-kura/c/0000000573/
を紹介され、「今の農業にはこういう視点が必要だ。」と。
地域再生でも農業等の1次産業においても、非常に含蓄のある一言だと思います。


◆3.ダボス級の成長性!!
Teach for Japanの松田氏による講演。
実は、ちょうど一年前くらいに松田さんの講演聞く機会があったのですが、お恥ずかしがら、全然記憶になかったのですね。

でも、今回松田さんのお話を聞いて、そのオーラに圧倒された。
内容、話し方、雰囲気、立ち居振る舞い、理論、、、すべてにものすごい迫力を感じた。講演の中でも、よく徹底的にPDCAを回しているという言葉を言っていたけど、自分自身に対してもめちゃめちゃ厳しくPDCA回しているんだろうな、ってすごい感じた。えげつない成長性を感じた。(こんな上から目線のような言葉自体非常におこがましいのですが、、、)

ヤバい、これがダボス級の人財なんやと。
やっぱりこういうセミナー来ると、自分の中の基準がグッと引き上げられるのが素晴らしいです。
自分の中の目標値がまたずいぶん大きく変わりました。


◆4.感性的な言葉を話す
最終日Day5の矢島さんの話になりますが、講演を聞いていて非常に感性的な言葉多いな~という印象を受けました。
「ほっこりする容器」とか
「落ち着くお菓子」とか。

確かに抽象的で伝わりにくい部分はありますけど、すごく共感性の高い言葉なんかなと思います。言語としてははっきりと万人に伝わるわけではないだろうけど、心にすごくしっくりくる言葉に感じます。

矢島さんの講演を聞いていて、そういえばカタカナ語は一切使っていなくて、自分の心がけなのか、それとも感性的に普段からそういうことづかいなのかは分かりませんが、非常に人を巻き込む力のある、言葉の使い方かなと思います。


もう一つ印象的だったのは、ほっこりするような外見に対して、すごいく芯が強い女性だなと感じました。世間的にもウーマノミクスだとか女性の登用に力を入れていますが、それとともに働き方に対する意識も変えた方がいいのではないかと思います。一般的に考えられているビジネスパーソンのイメージに対して、矢島さんのような外見ほっこりしているけどすごく芯がつよい女性の働き方は全然マッチしないと思います。・

全然異質な(いい意味で)パーソナリティとして、ちゃんと認めていく考え方が大事になるんじゃないかと思います。





以上ですね。
5日間の学びは非常に大きく、これでもまだまだ消化不良の部分もたくさんあるんですが、おいおい消化していきたいと思います。ちなみに結果的には、私たち阪大チームは中間審査落選、最終審査棄権でした。自分たちの一番奥底の方向性について話したところ、どうしようもできない不一致を感じたため、プロジェクトの続行を断念しました。

図らずとも、
「それ、本当にやりたいことなの?」
というミッション、ビジョン、、、全てを包括するような大きなテーマにぶつかりました。それはそれで非常に大きな学びだし、貴重な経験になった思いはあります。しかし、やはり多少の悔しさというかもどかしさは感じますね。自分自身も思い切り出しきった感は不十分な気がします。

自分自身、もろもろ含めて再出発していきたいと思います。


Shuncihiro




The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day3~【2014-No.44】

こんばんは。
Shunichiroです。


さて一日に何件も更新していると疲れてきますね(笑)。終わってからサボっていた自分が悪いので、せっかく気合入ってる今こそガンガンアウトプットしていきたいと思います。

さてさて、The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship SeminarのDay3です。この日の内容としては、

  1. ビジネスプレゼンテーション講座
  2. ネットワーキングランチ
  3. 東北で活躍する起業家によるパネルディスカション
この日から、メンタリングなどビジネスプランのブラッシュアップが増えていくためセミナー系は少なめですね。かといっても、相変わらず中身は濃かったです(笑)

◆1.プレゼンテーション講座
プレゼンテーションって言うと非常にビジネスチックではありますが、「人に何かをつたえる方法」というと一気に視野が広がりますよね。プレゼンテーションとはビジネスだけではなく、日常生活においても大事なスキルである、とのことをまず教えていただきました。

その上で、プレゼンにおいて大事なことは以下の3点。
①プレゼンの「核」を決める
②プレゼンの表現を決める
③プレゼンの話術を決める
何よりも「核」である、こちらが伝えたいことがしっかり伝わっていることが価値のあるプレゼンテーションになります。表現や話術は、核を伝えるための補強材料。

今回のセミナーでは、表現や話術などのテクニカルな部分の話について教えていただきました。
・まず自らのクセを知る
(口癖や言い回し、ジェスチャーなど)
・その上で、余分な口癖などは排除し、プレゼンテーションの純度を高める
・アイスブレイクも活用し、その日の自分の調子や顧客との雰囲気作りや距離感の測定など、その場をコントロールしていくために利用していく
・顧客にとって大事なことは、このプレゼンは自分にとって役に立つものなのかどうか?早いタイミングで、それを汲み取り、期待感を保たせ続ける
・早口な人(筆者にとっては耳が痛いw)は、話す速度よりもゆっくりと歩いたりゆっくりとジェスチャーしたりすることで、あまり早口感を与えないようにする
・その日の顧客の状況、目的、プレゼンを行う場なども考慮して、喋り方やプレゼンテーションを考える


◆2.ネットワーキングランチ
この日のランチセッションは、ヤフーにて復興支援を行っている長谷川さんによるもの。
まずね、一番最初のオープニングムービーでやられました(涙)動画の力ってすごいですね(笑)

それと余談ですが、Goproめっちゃおもろい(笑)
早速買ってしまいました。まだまだ使いこなせてないですが、これから色々遊んでみたいです(笑)

講演を聞かないと伝わりにくいものはあると思いますが、長谷川さんの取り組みやその姿勢、周りの人からの信頼感などすごくグッとくるものがありました。全てに言えることかもしれませんが、謙虚で真摯な姿勢や、人に寄り添う姿勢ってすごい大事ですよね。長谷川さんのすごく人間味にあふれる姿が非常に印象的でした。

あと、地域再生などにおけるキーワード
「風土は風の人と土の人から生まれる」
「ヨソモノ、バカモノ、ワカモノ」
は、途上国開発等どこに行っても大事な概念なのかなと思います。

またヤフーとして復興事業をうある意味の捉え方として、
「日本の、そして業界の中でも非常に有力なプレーヤーだからこそ、絶対に成功させなければならない。もし自分たちがこけてしまったら、他の企業さんは諦めてしまう。自分たちが成功して一つのロールモデルを見せることで、他の企業さんも後に続いていける」
という言葉の裏に、リーディングカンパニーの責任・覚悟というものが垣間見えたように感じます。



◆3.東北で活躍する起業家によるパネルディスカッション
その名通り、様々な形で復興支援に携わる皆さんによるパネルディスカッションでした。
細かいところをぽつぽつと。
・地域再生や復興事業はボランティアでは絶対にダメ。価格をつけることが大事。価格をつけることで、価値を見える化する。それが自分たちにとってもインセンティブ・フィードバックになる。
・共有できる仲間を集める
(その他、大変なる眠気のためあまり残っておらず、大変申しわけないですm(__)m)


3日目に関しては、こんな感じ。
やっぱり日が経つとどんどん記憶が薄れていくのが、怖いですよね。
早いとこどんどんアウトプットしていきたいです。
(あと、記事のクオリティとしても少々悩み中。
インプット溜まりすぎて、アウトプットすることだけに夢中になっていて、読者のみなさまに価値をちゃんと届けられているのだろうか、、、)



Shunicihiro



2014年9月16日火曜日

The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day2~【2014-No.43】

こんにちは。
Shuncihiroです。


さてさて、The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarの学びについて引き続き、記事にまとめていきたいと思います。もうお腹いっぱい?(笑)まだまだDay2です。書いてる方もすでにお腹いっぱいです(笑)

Day2に関しては、
  1. 起業家精神を持って世界に挑戦する
  2. ネットワーキングランチ
  3. 設計者視点ではなく、ユーザ視点で考えるとは?
  4. 数々の新規事業を生み出してきたマインドに学ぶ新価値創造への思い
  5. ネットワーキングランチ
  6. 自分たちの本当にやりたいことは何か?-やりたいことに人を巻き込む方法とは-
です。
では、いってみましょう!



◆1.起業家精神を持って世界に挑戦する
著名なVC、アニス・ウッザマンさんによる講演です。
シリコンバレーの仕組みやエコシステムの話が中心でした。去年の九州大学QRECでのカンファレンスに参加させてもらったことや自分のアンテナからのインプットの復習みたいな感じでした。

その他思ったことなど簡単に。
・GoProやMindmeltなど、世界のイケてるスタートアップはやっぱり中核技術として最先端の面白いものを使っているな~ということ。じゃあ、イケてるスタートアップを生み出すには、エンジニアになるしかないのか?という疑問をぶつけてみたところ「エンジニアや技術なんてどこにでもある。アイディアも人材も、領域を超えて色んなところからかき集めてこい!」という叱咤を頂きました。オープンな時代、まさにそれですよね。ただ、世界最先端の技術やその応用可能性を考えるには、そこに対するアンテナをめちゃめちゃ強く張っていくことが大事かなと思います。

・日本のスタートアップは、ポテンシャルは十分なのに世界にスケールで来ていない。その理由としては、マーケティングの弱さとプレゼンテーションの弱さにある。もっと上手くもっと強く自分たちをアピールしていくことが日本人には求められる。

・今、東南アジアのマーケットがアツい!

・VCとして見るポイント。
シード期のスタートアップ=諦めない、柔軟性
ミドル=トラックレコードなどの具体的な数字
レイト=売り上げ、財務状況

・シリコンバレー以外にも盛り上がっている地域も見てみる

◆2.ネットワーキングランチ
東北での事業を行っている47Planninngさの鈴木さん、松本さんのお話し。
思ったことは、商品や自分たちの事業の背景に確としたストーリーや理由付けがなされていること。プロデューサー視点というか、意味付けやコンセプト、ストーリーがめちゃくちゃ強く、正直「あ、これは売れて当然やわ」とさえ思えてしまいます。

阪大CSCDのFWでお世話になっている北田さんにしろ、地域再生系の方って(こういう丸ッとまとめてしまうのは失礼かもしれませんが)、プロデューシング力に強いなって思います。商品を売るのではなく、その裏にある背景や意味づけや販売場所なども含めた、コンテクスト=文脈で商品を売っていく強さがあるように思います。
その背景には、新しい価値を生み出すと言うより、既存のものをいかにうまく認知させていくか?いかに売り込むか?という視点があるのかな~と思います。


またその理由について、チームでディスカッションした時に上がってきた理由としては、実際に行動しているから?じゃないか?ということです。たとえ後付けのこじつけでも、常に行動し続け、反復し続けているからこそ、コンセプトメイキングが出来るのではないか?と。
個人的に思うのは、

いや、でも一般の営業マンだって自分で動いてるじゃん?ってこと。なので、違いをかんがえるとhしたら、自らが商品企画からプロモーションから売り場から考えているというところにあるのではないか?と。それぞれの部門で独立した考えでやっているのではなく、自ら全てのアウトプット、プロセスをデザインしているからこそ、オリジナルで確固とした世界観でもって売り出すことができているのではないか?と思います。

こういうプロデューシング、意味づけが出来るようになっていきたいです。


◆3.設計者視点ではなく、ユーザー視点で考えるとは?
このセミナーに関しては、思うところが多すぎてまだ個人的に消化しきれてないので、また後日記事にしたいと思います。


◆4.数々の新規事業を生み出してきたマインドに学ぶ新価値創造への思い
なんと講演者は、今をときめく、LINE株式会社社長の森川さん。
LINEの戦略に関して、こちらの記事
http://appllio.com/20140227-4918-line-destruction-creation-for-world-no1-closed-platform
にて予習していたのですが、改めてヤバいですね。事業に関しては、記事以上の深いものは伺うことはできなかったので、主には質疑応答や思ったことについて。

・LINEの戦略性とその場適応のバランスについて、
記事の通りだとしたら、非常に戦略的に立ち回っているように思いますが、スタートアップらしい目の前への適応をどうバランスさせているのかについてうかがいました。
一つ目として、物事には大きな波と小さな波があり、大きな波を読み切り戦略を考える、そして小さな波に対応しながら、大きな波に備えていくとの事。また変化に迅速に対応していくため、意思決定のスピードを大事にしている。そのための権限の移譲が大事。

・目の前の価値をどう上手く魅せているのか?
これに関しては、4点。
①新しい価値を素早く提供する
②他社の先をいく
③一点突破、ネットワーク効果を利用する
(ランチェスター戦略ですね~。)
④キーパーソンを利用したプロモーション

・サービスが広がっていく理由は?
とにかく、ユーザーにとって使いやすくした。
説明不要で、すぐに使えること。
面倒くさいことは極力排除する。

・事業を進めていく上で大事にしていること?
とにかくユーザー視点。
そして、とにかくまずは使ってもらうこと。

事業を食べ物に例えるとわかりやすい。
どんなにうまいラーメンを作ったと思っていても、実際に食べてもらわないと本当においしいかどうかわからない。とにかくまず食べてもらってから考えよう。

・普及しすぎた故の弊害にはどう対処する?(既読スルー問題に触れて)
仕方ない部分はある。
万人に好かれるサービスなんてない。
その中で私たちは提供できる価値を最大化していくだけ。
また弊害の最小化施策としては、何をとるのか?という問題。
批判があると言うなら、その批判をクリアし、価値を高めるための施策を考えていく。

・競合との争いをどうするか?
変な話し、上手くいくまで儲からないようにすること。
儲からないビジネスだと誰も相手にしないので参入してこない。だけど、気づいた時には誰も参入できない仕組みになっている。

まだまだ書きたいことはありますがこんな感じで。


◆5.ネットワーキングランチ
ニフティ様よりの講演。
インターネットの奇跡や、クラウドについて。

◆6.自分たちの本当にやりたいことは何か?―やりたいことに人を巻き込む方法とは?―
何か事を行っていくには、色んな人を巻き込んでいくことが大事になる。そこで、人を巻き込んでいく=エンロールメントする技術が必要になるが、その技術は身につけることができる。

いかに人を巻き込んでいくか?
大事なことは、自分の本当の気持を話していくこと。
自分の本当の気持ちに気づくには、まず自分自身に問いかけ続けることが大事。ある物事に対して、「その下にある思いは?」「その下にある思いは?」「その下にある思いは?」「その下にある思いは?」、、、と問いかけていく。深層に行くほど、自分の本心に近づいていく。


また個人的な感想として、ストーリーテリングの力はあるのかな?と。
講師の人の話は常にストーリー、うちの息子がこんなとき、こんなこと言って、こんなことが起こって、でもそこで、、、
そういう中にエンロールメントを引き起こすポイントが隠れているのかなと思います。



二日目に関してはこんな感じですかね~。
この日の夜、セミナーに参加している岩手大学のチームのみなさんと地域再生のアイディアについてブレストしたのは楽しい思い出です。

引き続き、Day3以降もアウトプットをしていたいと思います。


Shuncihiro

The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day1②~【2014-No.42】

こんにちは。
Shunichiroです。


The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day1①~の感想や学びのアウトプットが長くなりましたので、こちらにて続きをまとめていきたいと思います。

   5.ビジネスモデルとは?設計するためのツールを学ぶ
   6.MVPという完璧を求めないやり方とその効用

◆5.ビジネスモデルとは?設計するためのツールを学ぶ
業界ではおなじみのビジネスモデルキャンバスですね。
ただ、、それを紹介する上で言われた、
「そもそもビジネスって何?ビジネスモデルって何?」
という言葉が印象的で、いつも何気なく使っていたけど、改めて問われると何だろうってなりますよね。

ビジネスとは、

  1. 「顧客」の
  2. 「ニーズ」を満たし、
  3. 「対価」をもらって、
  4. 事業を「継続」していくこと

なのだそうです。
そして、ビジネスモデルとは、
上記ビジネスを行っていく上での、
収益モデル、設計思想
であるとの事です。

◆6.MVPという完璧を求めないやり方とその効用
これ業界では最近非常に耳にする概念ですよね。
今回も一番最初に改めて問われたことは
「新規事業創造って何?」
ということ。

新たな価値を生むこと??など思いますが、曰く
「新規事業創造とは投資である」
と。

投資であるからには、
リスクコントロールが大事であり、
リスクコントロールとはポートフォリオを組みリスクを最小化していくこと。

つまり、新規事業創造を投資と見れば、
MVPとは、リスクを最小化していく中で必然的に生じるポートフォリオ(事業群)になります。
MVPをたくさん作っていき、その中で一番当たりのよいものを探り当てるのが新規事業創造(=投資)プロセスになるとの事です。

特に事業を行う上で色んな環境が整っている昨今においては、どんなアイディアを持っているか?ということより、そのアイディアをビジネスモデルに落とし込んでいくプロセスこそが大事になっていく。そのプロセスにこそMVPが生きていく。その中で、MVPにおいて何が一番のキーファクターになるのか、そこの検討が非常に大事。

MVPの世界では、出来あがった製品なんていらない。
そのビジネスモデルが通用するかどうか?なんてビラ一枚、モックアップ、簡単なWebサイト程度で十分。そこで先に販売・契約してみて、ビジネスがうまくいくかどうか検証し、成功を確認した後で製品を作り上げていけばいい。



Day1に関しては以上になります。
この日は非常に学びが多く、インプットするのもなかなかでしたが、アウトプットするのもなかなか大変でしたね(笑)。それぞれのセミナーなどで思ったことも多々ありますが、とりあえずは学びのアウトプットの形で。

Day2以降も引き続きアウトプットしていきたいと思います。

Shunichiro

The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して~Day1①~【2014-No.41】

こんにちは。
Shunichiroです。

今回からしばらく「The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminar」
http://young-entrepreneurs.jp/index.html
に参加しての感想や学びなどについてブログでまとめていきたいなって思います。

さて、このセミナーは非常に豪華なもので著名な方々の講演などが目白押し、かつ色んな企業の方やNPOの方等からビジネスプランに対するフィードバックもいただけると言うものでした。
そんなDay1の内容はこちら

  1. 前夜祭開会式+ブリーフィング
  2. 参加者アイスブレイク―アイディアをつたえるピッチの方法を学ぶ―
  3. コミュニケーションの重要性―チームで進むための極意―
  4. チームとしてのゴールの重要性―Mission Visionの必要性―
  5. ビジネスモデルとは?設計するためのツールを学ぶ
  6. MVPという完璧を求めないやり方とその効用
  7. チーム紹介+事業アイディア発表
以上について、簡単に学びをまとめていきたいと思います。
◆1.前夜祭開会式+ブリーフィング
このセミナーでは未来のアントレプレナーを育てていくというコンセプトではありますが、その一番最初開会の言葉として紹介されたこととして、
「アントレプレナーを考えるに当たって、自分自身がそれにふさわしい人間なのか?それを行うにふさわしい準備はできているか?」
という言葉でした。このセミナーでは全体を通して膨大なインプットがあるわけですが、その前の全ての心構えとして自分自身のマインドセットについての言及されました。何をやるにも、「 なぜあなたがそれをやらなければならないのか?その理由があるのか?そのための覚悟はあるのか?」そここそが一番大事なことなんだと。

またもう一つ紹介された言葉として、
「バタフライエフェクトを起こす」
ということ。このセミナーにきているだけで何らかの影響を周囲に与えている。そんないい影響をもっともっと広めていってほしい。その相乗効果を起こし、よりよい世界を導くための影響を与えていくことが起業家の使命。

◆2.参加者アイスブレイク―アイディアをつたえるピッチの方法を学ぶ―
プレゼンテーションとは、起業家にとっての武器である。
一つはプレゼンテーションによって、相手を巻き込んでいくこと。
もう一つは、プレゼンテーションによって、起業家に必要なリソースを獲得していくこと。つまりは、投資家からお金を頂くことである、と。

プレゼンテーションに必要なことは二つ
一つは、目に見えるもの=表現力
であり、パワーポイントのデザインやプレゼンを行う上での身振りやジェスチャーなどのパフォーマンスについて。
二つ目が、目に見えないモノ=構成力
であり、プレゼンテーションの中のストーリー性や感情の波を意識すること。
その二つに心がけることで、プレゼンテーションの質はグッと上がっていく。

◆3.コミュニケーションの重要性―チームで進むための極意―
このセミナーに関しては、パイロットの方から講演を頂いたのですが、パイロットというチームで動かすことで大事なことを動画を交えながら教えていただきました。航空関連の事例からという形のため少々テクニカルな話が多かった印象です。

チームとしてパフォーマンスを発揮していくのに大事なことは
SkillとKnowledgeとAttitude
の3つ。
その中でもSkillは
ProcedureとTechniqueとNon-technical skill
に分けられ、特にNon-technical skillこそチームコミュニケーションの部分である。

チームコミュニケ―ションには言語技術の習得が前提として大事であり、
簡潔・正確・効率
を意識したコミュニケーションをしていく必要がある。そのためには論理的思考や結論ファースト、ナンバリング、事実と意見、感情と議論の切り離し、主張と根拠、、、といったことを意識すること、またそれができるSkillの習得が大事になる。

またAttitudeに関して、
常に「今やれることは何なのか?まだやれることはないのか?」
と追求し続ける姿勢のことであり、

また最適なソリューションを見つけていくためには数多ある他のオプションを捨てる技術や勇気が必要になるとのこと。その際には「何が一番重要なのか?」という判断基準を自分自身しっかり認識できていること、またチームで共通認識されていることが大事になると言うことです。

◆4.チームとしてのゴールの重要性―Mission Visionの必要性
日本初Googleに買収された、東大初ロボットベンチャーのCFOを務めた加藤崇さんによる講演。
加藤さん自身、銀行でファイナンスを学び→企業再生→ベンチャー創造
という非常にユニークなキャリアを歩んでこられた方です

上記のような経歴ゆえか、加藤さんのところにはよく多くの起業家がアイディアをもってくるそうですが、その時の加藤さんの見るポイントは
そこに「闘う理由があるのか?」
ということ。

起業家というのは非常にしんどい道のり。しっかりした理由や思いがなければ、絶対にうまくいかない。逆にそこさえしっかりしていれば、ビジネスモデルなんかどうでもいい。最低でも10年のLong Scaleな道のりを歩んでいけるかどうか?そここそが起業家の真価を問いたいところである、と。
すなわち、ミッションがあるかどうか?

その点、加藤さんがコミットしたロボットベンチャーのCEOは非常に強い想いをもっていて、彼から送られたメールを見て心が震えたと言います。それだけ情熱のある文章を書ける人間がこの世界に一体何人いるだろうか?と。その瞬間コミットを決意したとのこと


そういった強い思いを見抜くために見ていくポイントは、
  1. 闘う理由があるか?
    その背後にある、深い問題意識や使命感など
  2. 抽象的な話ではなく、実在のある人レベルで物事を考えているかどうか?
    具体的な話をするには、その問題に対し実際の経験(=原体験)の有無や、すでにどれだけ行動に移してコミットしているか?が影響してくる。具体的な人レベルで語れないうちは本気じゃない。
  3. 結局、あなたは何がやりたいんですか?
  4. でも、なんでそれがやりたいんですか?
  5. 本当に10年それに取り組むこと出来ますか?
というところにあるそうです。
また、もう一つのポイントとして、
実際に行動しているか?
ということ。アイディアを持ってきても、1年後結局それに取り組んでいない人があまりにも多い。起業家というのはそんなものじゃない。起業家が起業するのは、そこに「やむにやまれぬ思い」があるから。本当の起業家にとって、やらないなんて選択肢は存在しない。「やむにやまれぬ思い」があるから、やる以外の選択肢は存在していない。もはや、それをやることそのものが人生。

自分自身にも照らし合わせて考えていきたいと思います。


個人的な感想としては、加藤さんはお金ではなく、自分自身をコミットさせるというところでVC的な思考も持ち合わせたプレーヤーなのかなと思いました。また加藤さんのMissionが非常にカッコ良かったので紹介します。
「日本の起業家たちに、確かなフィンガープリント(指紋)を残す。」
ということ。
それはロボットベンチャーのように自らコミットすることもあるし、また日本の起業家たちの野茂秀雄やキングカズのようなロールモデルになるということも含んでいる、との事。そして、今回のように色んなところで局所的におお花火を打ち上げていくことで、日本の変えていきたいと言うことです。




長くなりましたので、ここで記事を分割したいと思います。
読んでいただきありがとうございます。


Shuncihiro




【Reset】The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarに参加して【2014-No.40】

こんにちは。
Shunichiroです。

ご無沙汰していました。
怒涛の夏休み前半が過ぎ、やっとほんのちょっとだけ一息。この間何をやっていたかと言うと、
・サマーインターン、Jobなど(特にベンチャー企業での)
・The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarの参加
http://young-entrepreneurs.jp/index.html
ですね。
特に、The 4th U.S. Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarは非常に濃い日々で、何人もの著名な方々のセミナーを受けたり、多くのメンターの方々からビジネスプランに対してのフィードバック、連日徹夜でのブラッシュアップ。。。
ただその中で自分自身本当に思うところがあるんですよね。
「自分自身に本当に素直になれているだろうか?」
と。
慶應のセミナーでもそう、企業でのインターンでもそう。
立場上、そして年齢、経験上、どちらかというと組織のマネジメントとか場のファシリテーションばかりやってきた。自分自身が動くより周りの人たちの力をどう引き出すか?を考えて動いてきた。自分自身が能力を発揮するより、周りの人に能力を身につけてほしいと動いてきた。
でも、それでいいんだっけ?
自分そんなに引いちゃってていいの?
自分だったらこうするああする、そしたらこうなってああなってそういうレベルまで高められる。そしたらもっと世界が広がって、さらにもっと追求できるものがあって、絶対もっともっと面白い何かがあって、自分自身それをつかみ取りに行きたいのに、その世界に耽溺したいのに、、、
でも、今は我慢。。。
そんなジレンマが身にまとわりつく、もどかしさを感じながら。
大学6年目の夏休み。
色々経験して改めて思ったこと。
多分自分って死ぬまでプレーヤーであり続けたいんだなってこと。何かをやる上でマネジメントや育成も大事なんだろうけど、まず自分自身が目の前にある機会に最大限飛び込みたいんだってこと。そして、その中でも特に自分自身が最前線で何かを追求し、自らチャレンジし続けていたいんだってこと。
そして自らの原体験、気持ちの置きどころ。
3年前にはすでにほとんど核心に近いところにたどりついていたのに、いつの間にかまた遠回り。

ベンチャー企業でのインターン、慶應への参加を通して改めて思ったこと。
・自分自身、誰よりも何よりもプレーヤーで、
・自分自身が最前線で何かを追求し続けていたくて、
・大切にしたい人たちのために生きていきたい
ってこと。
だからReset。
改めて、自分自身に素直になって、自分の目指す世界に飛び込んでいきたい。今日はそんな自己満足な宣言の投稿でした。
慶應での学びとか、インターンでの学びとかもおいおいブログにUPしていきたいと思います。


Shunichiro

2014年9月3日水曜日

インターン選考思ったことなど雑感②【2014-No.39】

こんばんは。
Shunichiroです。

不覚にも先ほどまで寝落してしまっていたせいで目が冴えてしまいました。こんな夜更けではありますが、ブログでも更新しようかな~と。


さて、相変わらず就活でサマーインターン選考にいそしむ日々ですね。
忙しさはある半面、色々と学ばされることも多いです。
今日はそんな中から学びを紹介していきます。

  1. 思考錯誤の経験
  2. 文系の成功パターンはいち早くマネジメント経験をすること
  3. 近接領域での手堅い新規ビジネス
です。


◆思考錯誤の経験
面談などしているとよくある質問として、
「今まで何やってきましたか~?」
「その中で具体的にどんなことをやってきましたか?」
が挙げられますよね。

でもそれと同時に良く聞かれるものとして、
「その結果どうなりました?」
「それはどんな要因で?」
「それに対してどう対処したのですか~?」
あたりもけっこう聞かれます。

このあたりの質問の意図って、自分の行動に対してどれだけ仮説検証および試行錯誤をして来ているのか?その経験を聞いてるんじゃないかなと思います。特にベンチャーで、新規事業系で受けているということもありますが、やはりビジネスって試行錯誤、PDCAの連続なんだと思うんですよね。ビジネスの中で一番大事なんは何か壁などにぶつかったときに、思考錯誤を繰り返し、解を探求していくことにあるんじゃないかなって思うんですよね。昨今話題のリーンスタートアップだって言ってしまえば、超高速PDCAって言われるじゃないですか。

だから面接でもその経験について、尋ねていって、その人がどんな試行錯誤をして来ているのか?思考錯誤力?がどれだけあるか?を測っているのかな~と思います。(その点の中に、理系院生が好まれる要因があるのかもしれませんね。実験や研究って試行錯誤の連続ですしね。)


自分の今までの経験の中で、思考錯誤の経験やその経緯などについて、一度考えをまとめておくのは有用かなとおもいます。


◆文系の成功パターンはいち早くマネジメントの経験をすること
縁に恵まれ、あるベンチャー企業の事業部長さんとお話しさせていただく機会がありました。(なんと36歳の若さで事業部長。この若い感がベンチャー特有ですね)自分たちが文系学生であるといことを話したら、そこで色々話してくれました。

曰く、
「文系なんて所詮1は1。文系が成功する唯一の道はマネジメントをいち早く経験すること。そしたら10にも20にも100にもなれる。」

どういうことかと言うと、文系のスキルなんてしょせん限界がたかが知れてると。いくらエクセル力やパワーポイントを磨いたところで、1が1.5になる程度。だけど、理系は一つの技術で100人1000人を幸せにできる可能性をもっている。だから文系が力を発揮するにはマネジメントを身につけるしかない。マネジメントを身につければ、自分一人では1の力を、集団として10にも20にも100にもなれる。

ということです。
「そして、マネジメントを学ぶにはマネジメントを実際に経験をする以外ない。でも、マネジメントのってある程度役職が上にならないと経験することが出来ない。大手だとそれこそ40になってやっと少しマネジメントに携わらせてもらうくらいで、それまでに力なんて伸ばせるわけがないし、すでに歳が逝ってて他への代替も出来ない。

でもベンチャーは若い奴でもどんどんマネジメントに携わることができる環境がある。そこで力を見せていけば、どんどん上にあがれる。そうやって早いうちからマネジメントの経験ができるのはめちゃくちゃでかい。君たちがどんな企業を考えてて、今後どんな企業で働いていくのかは分からないけど、マネジメントの経験って言う視点から見てみるのも面白いんじゃない?」
との事でした。


ぶっちゃけ、事業部長で新規事業バンバンやってきた経験がある、見たいな前評判を聞いていたので、新規事業系の色々なことを聞きたかったのですが、どっちかというとマネジメントの話に終始しました。でもその分事業部長や、新規事業と言ってもなんだかんだマネジメントってすごい大事で、立案のスキルだけでなくマネジメントのスキルも非常に大事(キャリアという意味においても)なんかな~と思いました。

ベンチャーでどんどん新規事業立ち上げていくのも面白そうですが、ベンチャーの中でどんどん上に上がっていってバンバンマネジメントの経験をしていくのも面白そうです。また新たな視点が加わりました。



◆近接領域での手堅い新規ビジネス
上記でも述べた事業部長さんのお話になるのですが、新規事業の立ち上げで大事なこととか何ですか~など色々聞かせてもらいました。その中での話ですが、

「新規事業って言うとみんなジョブズとかザッカ―バーグみたいなもの考えてるけど、あんなのはギャンブルとか発明みたいなもので繰り返しできるようなものじゃない。新規事業ってそれだけじゃなくて、再現可能なスキルとして身につけていくことが出来る。もちろん会社としてやっている中では、
ギャンブルなんてしない。

そこで大事なのが、既存の事業の周辺領域で新たなビジネスを考えていくこと。それって地味だけど、非常に堅実で手堅い新規ビジネスのやり方。そもそもある事業を展開しているからその周辺の情報って入ってきやすいのもあるし、既存のリソースを上手く使える。

だから新規事業を考える際は、まずは既存事業の周辺領域で考える。適切なマーケットサイズがあるところを見つけ出して、その中で自分自身がユーザーになったつもりで、色んなサイトやサービスなど既存事業を見てみる。そこで不満に感じたところで新規事業をかんがえていく。

そうすると、非常に手堅く新規事業を立ち上げていける。企業としてはギャンブラーよりかは、そんな再現性あるビジネスを大事にしていきたい」

という感じでした。
なるほど、周辺領域というのはありですよね。
イメージとして新規事業立案って新しいアイディアみたいに考えてしまいがちですが、そういう方法もあると言うのを認識させてもらいました。





以上、

  1. 思考錯誤の経験
  2. 文系の成功パターンはいち早くマネジメント経験をすること
  3. 近接領域での手堅い新規ビジネス

いかがでしたでしょうか?
なかなか学ぶこと、再認識させてもらうこと多いですよね。


その他雑感について簡単に紹介。
◆ベンチャーが早い=構造的に早いだけ
ベンチャーはスピード感があるとか書かせてもらいましたが、その話をしたらまあ構造的に早いだけで特別なことではない。とあっさり一蹴。そもそも小組織のため、意思決定プロセスや権限がまだまだ一部に集中していて、そのため色んなものが分散されてる大企業よりも早いと言うだけ、であると。

ちょっと残念(笑)
でもうちは他に比べたら早いとは言ってましたけど、何かそこの文化や特殊な仕組みやマインドセットなどについて教えてもらえたら嬉しかったですね。


◆ドベンチャーより、中級ベンチャー
キャリアとしてベンチャーを考えるなら圧倒的に中級ベンチャーがよいと。プロ野球とか持っているようなメガベンチャーに行くとあそこはもうただの大企業。逆に社員一けたみたいなドベンチャーに行くと、いつつぶれるかわからないような状況でリスク高いし、しかもお金ないから何かするにも難しい。

その分中級ベンチャーはある程度の規模があり、キャッシュも持ってて、そう簡単には潰れないレベルにはなってる。だからキャリアとしてのベンチャーにはもってこいとの事です。社員もそこそこいるから上手くいけばマネジメントにも早い段階で携われる。何かやるにも資金もある。給料的にもある程度はちゃんともらえる。

ベンチャー特有のスピード感の中で、能力を磨けて、早くからマネジメントの経験もできて、そしてある程度の給料ももらえるということで、中級ベンチャーはおススメらしいです。


◆上手くいく事業は感覚ですぐわかる
上手くいく事業ってのは、感覚ですぐわかるそうです。
すごく感性的な問題ですが、そう思う瞬間や頭の中でくっつく感じがあるらしいのですね。

どういうことかというと、上手くいく事業には“予兆”的なものがあるらしくて、地震で言うとP波みたいな。今まで数百PV/日だったのがある日だけいきなり数万PV/日になる、みたいな。

そういう予兆やひずみを感じとったらそれを分析するんですね。
「そこになにがあるんやろう?」「何が受けたんだろう?」
って。
そしたらそこから、ハマるコンテンツ、ハマるビジネスの要件みたいな必勝の勝ちパターンみたいなものが見つけることが出来て、あとはそのやり方を量産、仕組化していくだけなんですよね。そしたらスケールできるんじゃないか、スケールしたらこれくらいの規模感になって、、、ってサァーって頭の中でつながっていくそうです。

でもその予兆も、事業をやってみないとわからないというのはあるそうですね。当たり前ですが。やっぱり何よりもまずやってみることって大事だよね、って思います。


◆マネジメントを上手く活かせるコツは、部下に勝ち馬に乗った思わせること
マネジメントのコツですが、要は部下に自分についてこさせることが出来るかどうか、ですよね。部下についてこさせる、能動的についてくるようにするには、その人についていったらどんなベネフィットがあるか、どんなインセンティブがあるかを見せることが大事との事です。

そのためには、自分が手っ取り早く何か一つ成功して、部下に見せること。
そして、この人についていけばきっと何かある。自分たちは勝ち馬に乗っているんだと思わせることが大事なんだととの事です。

なるほど、スタートアップイベントの開催など、最初の勢いの形成ってそういう面でも大事なんだなと思いました。



他にも書きたいことはたくさんありますが、今日のところはこんな感じ。
毎日忙しくだけしている就活ってかなりしんどいですが、こうやってちゃんと学びを血肉化していくと面白く感じられる部分もありますね。夏休み後半も色々インターンや選考などありますが、まずは楽しみながらやっていきたいと思います。
(今までコンサルコンサル言ってましたけど、ベンチャーも非常に楽しいですね。こういう気づきがあるのもいい経験になります。)


それでは~


Shunichiro

2014年8月30日土曜日

インターン選考などで思ったことなど雑感①【2014-No.38】

こんにちは。
Shunichiroです。

先日の記事に書いたように、最近専らサマーインターンの選考などで毎日関西圏を飛び回っております。面白いインターンもありの、またあまり面白くないものもあり(失礼!)の感じで、色々な企業を体験させてもらています。

さて、インターンや選考面談をやる中で学ばせてもらうことも多々あります。先日も簡単に学びについて書いたのですが、今日の記事では先日書き切れてなかった部分について書いていきたいと思います。

  1. 明日から自分でやる!意識(オーナーシップ)
  2. ベンチャーのスピード感と大手の追求力
  3. 目標設定能力とコミットを定量的・具体的に伝える


    ◆明日から自分でやる!意識(オーナーシップ)
    1dayjobインターンでワーク中もフィードバックの際に強く言われたのが、「それ、明日からやれる?やりたいと思える?」というものでした。

    この質問には二つの意図があって、ひとつめには
    「そのプランについて明日から実行できるほど、具体的に考えられているか?」
    という点、二つ目には、
    「明日から取り組みたいと思えるほど、情熱がこもっているか?」
    という点があります。

    ビジネスプランを書くワークをやったことは何度もありますが、その時ってどれも明日からやれるようなものでは全くなく、非常に抽象的なアイディアベースのものが多かったんですね。今回のように明日から!何か動きだせるほど超具体的に詰めたことはなかったので、強く印象に残りました。

    これは、二点目にもつながってくるんですが、やはりベンチャーの特徴とも言うべきところでしょうか?まさに自分たちがその事業を創り上げてやる!一日でも早く創り上げてやる!そういった思いの結集として、ビジネスプランを考えているような強い気持ちを感じます。まさにそのアイディア、ビジネスに対してどれだけ自分がやる!意識、言いかえればオーナーシップをもっているか?を非常に大事にしているな、とひしひしと感じました。




    ◆ベンチャーのスピード感と大手の追求力
    サマーインターンというせっかくの機会なので、ベンチャーから中小から大手から色々な企業を見ているのですが、やっぱりそれぞれかなり違いますね~。

    前回の記事でも多少書いたのですが、やっぱりベンチャーのスピード感って半端ないですよね。とにかくガンガン創り上げていく感があって非常に面白いです。

    その反面、大手のところってスピード感がないとかよく言われてますけど、全然そんなことないです。大手の場合確かにベンチャーほどに何かを創り上げるスピードがめちゃくちゃ早いというわけではありませんが、その分世界の最先端、トップの位置で戦っているので、最先端の情報や理論などへのキャッチアップやそれを体系化して事業に取り込もうとしていくスピードがめちゃめちゃ早いんですよね。

    例えば、某日系消費財メーカーですが、常にP&Gやユニリーバといった企業などとトップ争いをしているためか、マーケティングの手法やそのフレームワークなどめちゃめちゃしっかり体系化されているし、かなり先端の手法を取り入れようとしているんですね。行動観察やエスノグラフィー、データアナリティクス、インサイトの抽出などは当たり前、さらにはそこから他にはない強みとなるような理論さえも生み出そうとしています。
    自ら事業を進めながらも、企業内研究所を設け、先端をどんどん取り入れようとしているところや理論構築もしようとしているところなどは、大手の強いところ、魅力的なところなのかなと思います。

    (逆に、中小企業に対しては、そのあたりのキャッチアップ力や見ているマーケットの違い、意識の違いは強く感じましたね~。自分としては、ガンガンやるベンチャーにも興味ありますが、将来的にPh.Dも意識しているので大企業での理論などを学んだり、実践したりという部分にもひかれますね。)



    ◆目標設定能力とコミットを定量的・具体的に伝える
    ある企業では選考面談でこの点について、めちゃめちゃ掘られました。
    なんだかんだ今まで色んなことやってきて、そこでなんとかなってきたんですが、改めてここを掘られるとなかなか説明が大変ですね。

    BoPとか適正技術とかデザイン思考ってあくまでツールにすぎないんですよね。それにリーダーシップとかマネジメントって言ったって、結局何をやったのかって人によって異なる。そこでそれらについて深掘りされました。

    結局、そのインターンは通らなかったのですが、改めて、
    ・何を目標に置き、
    ・それに対して、具体的に何を、どのくらい行い、
    ・それによって、どんな(客観的)成果につながり、
    ・その結果、目標に対してどの位達成に貢献したのか?
    という辺りをもっとちゃんと伝える必要があるのかな~と。


    例えば、OUESTにおいては、
    ・①適正技術を生み出すこと、②阪大にD-Lab的なものを作ることを目標に設定し、
    ・①に対して、学部院生文系理系合わせて20人弱のメンバー集め、週1回ないし2回のMTGを通して、マーケットリサーチや製品のアイディアを考え、2回のフィールドワークを行い、See-Dコンテストに2チーム出場し、優秀賞を獲得した。
    ②に対して、キーパーソンとなりうる先生方にアピール、プレゼンをし10人強のネットワークを構築し、また授業運営資金として財団より100万円を獲得し、シラバスの構築を一緒にやった。
    ・その中で、自分はリーダーとして、率先して先生方にプレゼンに行ったり、アピールをしていった。またそのネットワークを強固にするために、1カ月に一回進捗報告する機会をつくり、また先生方賀集まる総会の場のセッティングをした。それによって、See-D出場に対するアドバイス体制を構築し、See-Dコンテストにまで6人の先生方に来ていただけた。またネットワークがきっかけで授業化を検討するグループが出来上がった。

    みたいな感じですかね。
    なんかまだまだ定量化・具体化には弱い気もしますが、こういうところまで考えていく必要があるんだな、ということを学びました。





    以上、
    1. 明日から自分でやる!意識(オーナーシップ)
    2. ベンチャーのスピード感と大手の追求力
    3. 目標設定能力とコミットを定量的・具体的に伝える
    いかがでしたでしょうか?

    P/Lにしかり、定量化に然り、自分ってまだまだ具体的な部分にまで落としこんでいく力が弱いなと感じます。これからもインターンやビジネスプランワークの機会があるの、もっともっと具体的なレベルにまで落としこんで考えていく必要があるな~と強く思います。今後の精進ですね。


    Shunichiro

    2014年8月28日木曜日

    20140824某ベンチャー企業1dayjobに参加して【2014-No.37】

    こんにちは。
    Shunichiroです。

    最近サマーインターンやその選考に追われる日々です。
    おかげで世のなかの人たちが就活に苦しむ理由も少しながら肌に感じています。サマーインターンやジョブのところまで行くと楽しい部分もありますが、実際それ以上に選考面談,やESがめんどくさい。無駄に時間取られるし、結局何をどう判断してるのか見えづらいからなんか嫌ですよね。それにお祈りされると、ぶっちゃけ全然興味ない会社でもそれなりに凹みます(笑)なんなんでしょうね、この感じ(笑)確かに何十社からも祈られたら鬱になったり自殺に走る気分もわからなくはないです。


    さてさて、そんなサマーインターンですが学べたところなどもたくさんあります。せっかくなので色々とアウトプットさせていただきまして、最大限利用してやろうかなと思います(笑)今回アウトプットするのは、某ベンチャー企業の1dayjobでの学びになります。

    事業内容としては、
    • webマーケット支援事業
    • webメディア事業
    • 事業開発支援
    となってます。
    ジョブとしては一日のプログラムとなっていて、
    お題は
    「グルメメディアマーケットにおいて新規事業を創出せよ!」
    というものでした。
    競合としては、食べ〇グさんとかぐるナ〇さんとかになります。

    最初に簡単なガイダンスを受けて、まあいきなりジョブに部っ込まれたわけですが、要所要所フィードバックなど参考になりましたので、そこら辺を中心に記事にしていきたいと思います。
    1. マーケットに聞け!(ユーザーヒアリングの効果とマーケットへの“感覚”)
    2. とにかくエネルギーを割かず、効果の高い方法をとれ!
    3. P/Lに魂を込めろ!
    ◆マーケットに聞け!(ユーザーヒアリングの効果とマーケットへの“感覚”)
    ―ユーザーヒアリングの効果
    よく言われる「誰に?どんな価値を届けるか?」から事業開発って始めていくと思うんですが、そのターゲット顧客の仮説がでてきたら、「どんどんマーケットに聞け!」というのを強く推奨されました。テレマから飛び込みから友人へのヒアリングから、色んな方法をとって顧客からヒアリングをしました。

    このユーザーヒアリングって、単なるアンケートではないんですよね。
    まず一つには、実際にユーザーヒアリングを行っていくことで、自分たちの仮説がどれくらいを的を得ているのか?を測り、改善を繰り返していく(まさにリーン!)狙いがあり、
    また、自分たちの仮説が自分たちだけの思いこみのアイディアではなく、実際に客観的な目線からも支持してくれる人たちがいることを確認する行為でもあるんですね。

    自分たちが「これ欲しい!」って主張するだけでなく、「××ちゃんも〇〇くんも欲しがってる」っていう情報があれば、それって自分たちにとっても自信になるし、相手(例えば、上司や投資家)を説得する材料にもなるんですよね。

    過去参加したスタートアップウィークエンドでも実際に顧客に聞いていくフェーズ(MVP)がありましたが、今回もこれを強く言われ、やっぱり昨今の事業開発において初期の初期段階からいかにユーザーとコミュニケーションをとるべきかというのを考えさせられました。

    ―マーケットへの“感覚”
    それと、自分たちで顧客を設定していったら、その顧客の属性や特徴などなんとなくのペルソナが出来上がりますよね。アイディアをより煮詰めていくには、上記ユーザーヒアリングを使いながら進めていけばいいのですが、それと同時に大事なのが、そこにどれだけのマーケットがあるのか??というところ。

    例えば、個人経営の居酒屋さんを対象にする、という形で顧客を設定した場合、考えていかなければならないことは、
    「じゃあ、そんな居酒屋ってどこだろう?」
    「自分もよくいく××っていう居酒屋かな?」
    「じゃあ、そこってどのくらい儲かってるんだろう?」
    「客単価が〇〇円で、一日平均来客数が××人で、そしたら年商が△△万円かな。」
    「そしたら、そんな居酒屋って広告費になんぼ払ってくれるんだろうか?」
    「そもそも、そんな居酒屋って日本にどれくらいあるんだろう?」
    「阪急宝塚沿線沿いで考えると、一駅あたりに何件くらいの個人経営の居酒屋があるんだろう?」
    「そしたら大阪全体では?関西全体では?日本全体では?」
    ・・・

    はい!まさにフェルミ推定的なところですね。
    こうやって、具体的にイメージにあう顧客(出来る限り、自分に身近なところでの顧客)を思い浮かべ、その顧客のいる層(群)がどれだけの大きさがあって、その中ではどれくらいの収益の見込みが立って、、、というのを考えていくのが非常に大事になりますし、新規事業立ち上げ時にはそういった肌感覚ベースでも顧客に対して思いを馳せていくことが大事になります。色んな意味で。


    具体的な顧客からイメージできる広告に払える費用などは実際にそのサービスを使ってもらえる余裕があるのか?を確認することにつながりますし、全体としてどのくらいの顧客がいそうなのか?という情報は、持続的なビジネスとして成り立つのかを判断するのに必要になります。また全体的な顧客の数が分かれば、それに対するマーケティング戦略や営業戦略及び人件費を考えていくことにつながっていきます。



    ユーザーヒアリングもマーケット感覚も含めて、どれだけたくさんマーケットに聞いたか?マーケットを考えたか?というのは、非常に大事なポイントになるんだなって思いました。



    ◆とにかくエネルギーを割かず、効果の高い方法をとれ!
    やっぱりベンチャーってスピード感が違うな~って改めて思いました。
    私が今まで経験したことがあるのってコンサル業界で、コンサル業界だとクライアントへのプレゼンや伝えることが仕事になるので、ちゃんと資料を作成することを求められます。どんなに小さなタスクでも必ずエクセルやPPTなどを作成・共有し、そのまま最終成果物につなげられるようなアウトプットを求められます。

    今回もそんなノリで中間報告に向けて資料を作成していたら、バリバリでダメ出しされました(!)。曰く、
    「パワーポイントなんて無駄に労力がかかるだけやし、調べた内容とかが伝えやすいようにそぎ落とされちゃうから本当にもったいないツール。そんなもの作ってる暇あったら、もっともっと考えなさい!行動しなさい!」
    とのことで、ベンチャーのように自らがガンガンプレーヤーになって事業を創っていく姿勢(または文化)と、コンサルのようにクライアントありきで価値を提供していく・伝えていく姿勢(文化)ってまるっきり、心構え、文化、背景にある考え方が全く違うんだな~って強く感じました。

    確かに、わざわざ会場セッティングして、わざわざパワーポイント作って、わざわざ時間合わせてプレゼンするより、デスク突撃で手書きでいいから紙媒体3枚ですぱっとその場で共有できた方が早いですよね。

    生産性というのはどこの業界でも聞く言葉だし、仕事を行っていく上で非常に重要な考え方だと思いますが、業界によっては生産性の定義や考え方って全く異なるんだなって思います。コンサルやったら、最終成果物であるプレゼンテーションに向けていかに少ない労力で最短で進むか(まさにIssueから始めよ、もそうですよね)に対して、ベンチャーは新規事業の創出というところに対していかに少ない労力で最短で進むか、、、考えてることは同じなのにゴール設定の違いでここんなに差が出るなんて、ベンチャーを経験してすごいいい経験になっています。、コンサルはコンサルで非常に魅力的で面白い仕事だと思いますが、ここら辺については改めてベンチャーのスピード感や自ら価値を創造していくハングリーさを感じました。



    ◆P/Lに魂を込めろ!
    さて今回のジョブでは、一日で事業立案からP/Lまで作成しろ!なんて、「めちゃくちゃ詰めこむやんw無理げ―やろw」みたいなノリ(まあ、非常に緊張感のあるノリですよね(笑))だったんですが、社員の方々は「P/Lに魂込めろ!」ってめっちゃ言ってました。

    これってどういうことかというと、上記の「マーケットに聞け!」でペルソナの具体的イメージから推定するマーケットサイズがマーケティング戦略、営業戦略、人件費につながっていくって触れたと思うんですけど、そういった今まで検討してきた全てのことを最終的に落としこんでいった結果P/Lになるってことなんですよね。

    「全体顧客数が××だから、それに対して〇%のシェアを奪うべきか?」
    「実際に何%が奪えるのか?」
    「何%奪えば、いくらの売り上げになるのか?」
    「売り上げにつながるKPIは何か?」
    「そのKPIはどんな要素で成り立っているのか?」
    「その要素を満たしていくためには、どんな営業をすべきか?
    「それには何人何月割けばいいのか?」
    「あるいは、どんなプロモ―ションをするべきか?」
    「そのプロモーションではどんな効果が期待できるのか?」
    「その効果を測定するKPIは何か?」
    「そのプロモーションをするにはいくらかかるのか?」
    ・・・
    そしたら、それらを達成するためには、
    「どんな人材戦略を取るべきか?」
    「社員なのか、バイトなのか?」
    「どのタイミングである施策を打つのか?」
    「設備投資をどんなタイミングでやるのか?」
    「そしたら、事業資金としていくら必要か?」

    つまり
    「投資家から調達したいお金はいくらになるのか?」
    ってところにつながっていきます。

    書きつかれた(笑)
    でもね、こうやって挙げたことを数字として落としこんでいって、超具体的に事業を考えていくのがP/Lなんですよ。だからP/Lって独立したただの資金計画なんかじゃなくて、抽象的なビジネスモデル・ビジネスアイディアから、超具体的な数字というビジネスモデルへと変換する行為なんだと思います。つまり、P/Lこそがビジネスモデルです。

    「社員さんがP/Lに魂込めろ!」っていうのは、そういうことなんだと思います。
    P/Lみたら、そのビジネスに対してどれだけ熱意があるか?どれだけ考え抜いているか?が見える、と言っていたのが、すごく分かります。ただの文言として書いただけでも結構頭使ったのに、それを具体的な数字で検討していくって、、、

    逆にいうと、そのしんどさも乗り越えられるくらいじゃないとP/L、あるいはビジネスモデルにすら辿りつかないただの妄想にすぎないんだ、っていう強い意識かもしれませんね。
    P/Lに対してそんな見方したことなかったし、そんな奥深さがあるなんて、正直圧倒されました。




    以上、
    1. マーケットに聞け!(ユーザーヒアリングの効果とマーケットへの“感覚”)
    2. とにかくエネルギーを割かず、効果の高い方法をとれ!
    3. P/Lに魂を込めろ!
    いかがでしたでしょうか?


    全体を通して、時間が短くめちゃめちゃ濃縮されてることもあって、非常に充実感はありました。なによりベンチャーの風土や文化を肌で体験できたのが面白かったですね。マーケットのことやP/Lに込める思いというのも含めて、ベンチャーって面白いなって改めて思います。

    他のインターンに参加したりもする中で、雑感的なところでも色々と思ったことや考えたことなどあるので、別記事に分けて紹介したいな~って思います。


    Shunichiro

    2014年8月15日金曜日

    20140724脳科学シンポジウムに参加して【2014-No.36】

    こんにちは。
    Shunichiroです。

    お盆の時期ということで、久しぶりに実家に帰っています。
    母の手料理を食べ、おやじと酒を飲み、おばあちゃのじいちゃんも合わせて団欒する、そんな幸せを噛みしめております。その中でどうしても大学の話や就職の話も、、、早く卒業して安心させてあげたいな~と思ってしまいます。


    さて、しばらく時間が空いてしまいましたが、先月参加しました脳科学シンポジウム
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/seminar/2014/07/6070
    に参加してきました。
    (実は私、興味の幅が非常に広く、脳科学や神経科学なども勉強しております。映画トランセンデンスを見て以来、シンギュラリティの概念にも関心が生まれており、今後の未来を考えると脳科学はひとつ面白いキーワードになると感じております)

    さてシンポジウムに参加しての学びや感想などを記事にしていきたいと思います。

    1. 人間の進化とは、脳と道具の共進化のプロセス
    2. まばたきと理解の区切りの関係
    3. 脳活動の辞書を作ろう

    ①人間の進化とは、道具の利用による環境コントロールの成果~「手の中の脳ー手と道具の人類史ー」~
    人類の進化は道具の利用とともに進展していきました。
    原始人における火の利用に始まり、農耕具や武器、さらには近代の産業革命など、人間の発展とその道具は密接な関係をもっています。

    現在の社会において、人間だけが他の動物種と比べてより優位になっている理由の一つとして、道具の利用が挙げられますが、実はそこには一般的に考えられているよりももっと深い進化上の特異点がみられるとの事です。

    生物学の祖、有名なチャールズ・ダーウィンの言葉で以下のようなものがあります。

    最も強い者が生き残るのではなく、
    最も賢い者が生き延びるのでもない。
    唯一生き残ることが出来るのは、
    変化できる者である。

    良く聞く言葉ですよね。
    動物は進化の過程で、その身体自体を変態させて過酷な環境に対応していました。

    では、人間はどうでしょうか??
    今の私たちの身体はこの数千年の中で大きく変わっていませんよね。寒い時期も暑い時期もあったことでしょう??でも私たちは自分達の身体を変態させることなく未だにこの地球上に生き延び、さらには地球全体を覆うほどにに繁殖さえしています。

    その肝になったのが、道具であることは間違いありませんが。
    実は特筆すべきなのが、その生存戦略なのです。


    人間以外の他の生物は、環境に合わせて自らの身体を変態させることで生き延びてきました。自らの身体を環境に合うように適応させていくのが人間以外の生物の生存戦略です。

    しかし、人間の場合は環境に合わせて身体を変態・適応させることをせずに、道具を用いて、環境そのものを改変することで生き延びてきています。寒ければ火を使い暖をとり、洪水になれば船をつくり、、、道具を利用することで環境そのものをコントロールすることで生き延びてきました。それが人間の生存戦略だったのです。

    すなわち、
    人間以外の生物=環境に合わせて、身体を変えて進化していく
    人間=身体を維持しながら、道具を進化させて、環境自体を変えていく

    人間とその他の生物の違いはそこにあるのだと言うことです。
    そして、その生存戦略の結果、道具の利用とともに私たちの脳はさらなる発達をとげ、今の人間・社会というところを築くにいたった、との話しでした。



    昨今の話題として、IoTであるとかシンギュラリティであるとか人間とテクノロジーが作り出す世界に対して色々な話もありますが、この話を踏まえると、私は楽観的な未来があるのではないかと思います。なぜなら人間の歴史そのものがテクノロジーと人間の脳の共進化の歴史であるならば、シンギュラリティの世界でも同じように人間の脳もともに進化をしていき、人間に適合した世界・環境を構築していく知性をもち合わせていると考えられるからです。
    来るべきシンギュラリティの世界に対する新たな洞察がくわわりました。


    ②まばたきと理解の区切りの関係~「瞬きから探る脳内情報の仕組み」~
    まばたきっていつも自然にしていますよね。
    一般的にはまばたきって、目の乾燥を防ぐために自然に行われているものと思われていますが、実はまばたきには人の理解に対して大きな関係があるようです。

    映画や動画、人の話を聞いている際の人の瞬きのタイミングなどを計測したところ、話し手も聞き手も話はじめや話の句切れでの瞬きが多いそうです。この点を人の理解という点で考察すると、話し手と聞き手の間で暗黙の情報の切れ目(理解の句切れ)が共有されていると考えられます。

    すなわち、人は話の句切れ等で瞬きをすることにより、情報をブロック化して脳の中で理解しているのではないかと考えれます。まばたきというのは脳的にはその瞬間視界からの情報が寸断されています。その一瞬の合間にて、脳の中の情報処理の容量を増やし、まばたきとまばたきの間受け取った様々な情報の処理をおこなっていることが考えられるそうです。

    まばたきによる情報処理の共有性。
    瞬きによる、情報処理のブロック化。
    という点は、非常に面白く感じられました。
    話を聞きながら考えたことは、この情報処理のメカニズムを逆に利用すれば、例えばプレゼンテーションなどで相手の瞬きのタイミングを測ることで、こちらが提供している情報に対する相手の理解を推測することも可能になるんじゃないかなと思います。



    ③脳活動の辞書を作ろう~「脳が見る世界を可視化する」~
    脳活動を測る装置がどんどん発達しており、ある行動や情報に対する脳の反応やその際の活動がかなり細部まで調べることが可能になっていまう。それを用いて、人に固有の脳活動について辞書をつくれないだろうかと模索しているそうです。

    人の脳は、様々な現象に対して、脳をフルに動かし何らかの反応を起こしています。
    ある脳活動に対して、どのようなインプットが生じたのか、あるいはどのような反応が生じるのかについて辞書みたいなものをつくり、解説できるようになることは非常にチャレンジングな取り組みです。

    脳活動に関する辞書が出来れば、逆に脳活動をこちらからデコーディングすることが出来るようになり、人の感情や行動さえも制御できるようになる可能性もあります。少し怖い話でもありますよね。

    また脳活動の辞書を作っていくことにより、固有のものや特有のものの見分けがつくようになり、人種・性別・文化ごとの脳活動の違いなどを浮き彫りにすることができ、将来的には脳神経文化人類学なども!?考えられるのではないかと思います。



    以上、脳科学シンポジウムにて学んだことをざっくりではありますが、紹介させていただきました。脳科学分野って非常に難しいイメージがありますが、とても魅力的な研究に思います。脳科学の発展がどのように人類の発展に貢献していくのか、非常に関心が持てました。


    それでは~~

    Shunichiro


    2014年8月11日月曜日

    リーンスタートアップこそビジネスの概念を覆す?~プレイフルイノベーションに参加して②~【2014-No.35】

    こんばんは。
    Shunichiroです。

    最近またまた筆不精ですいません。
    夜勤やらテストやらがあるとなかなかですね~><

    負債の清算に忙しいです。笑
    明日、一応試験あるのにな、、、
    脳の中の掃除と言いますか、テスト前になると急に部屋の掃除をしたくなる現象と同じかもしれないですね。とにかく、溜まっているものはどんどん吐き出して、清算して、すっきりした状態になりたいですね。
    (そういえば、もう夏ですしね。どうでもいいことですが(笑))


    さて、上田先生のプレイフルイノベーションに参加して、の続編になります。
    本当にこの一日で学んだことは大きすぎる。
    社会人向けのセミナーで8000円も払って飛び込んでいった結果、ほんまに衝撃的すぎるほどの学びを受け取っています。

    (やっぱり、自分にとって多少チャレンジングな機会に飛び込んでいくのは、本当に大事ですね。俺なんかが行って大丈夫かな~という多少の不安を抱くくらいの機会にこそ参加して、本当にちょうどいい塩梅くらいのものなんじゃないかと思います。思い返すと、IWEEStartUpWeekendもそんな感じでした。)


    さて、その他として色々学んだこと考えたことを紹介していきたいと思います。
    (少し日にちが空いてしまってうろ覚えな部分もありますが、ご了承ください。)


    ◆プレゼンへの熱の入りでそのチームのまとまり、クリエイティブ度がわかる
    こういう即興型のワークだと、本当に短時間の中で少々無茶なお題をこなして、かつプレゼンテーションまでしないといけないんですよね。そうすると、その課題をどうやってクリアするか?それぞれの創造性が試されるんですよ。

    もちろん最初は、どのチームも非常に悩みます。
    悩んでる時ってどうしたらいいのかわからないので、議論も進まないし、面白くない。どこかのタイミングでブレークスルーしないとどこまでもずるずる行ってしまうんですね。そのままプレゼンテーションまで行ってしまったら、もうゲームオーバー。アイディアが出ないまま、チーム内でもいがみ合ってしまい、アイディアにも自信が持てないから、プレゼンテーションも熱が入らないし、面白くない。

    最後のプレゼンテーションを経て、みんなで振り返りディスカッションしたときに伺ったんですが、アイディアのブレークスルーがなかったチームは、半分ケンカ状態だったそうですし、プレゼンテーションも不安しかなかったとの話をしていました。反面、ブレークスルーを起こしていたチームは、チーム自体のまとまりも強く、お互い活発なコミュニケーションを図り、楽しくプレゼンテーション(今回は寸劇)していました。

    即興型のWSにおいて、プレゼンテーションを見れば、そのチームのまとまり、ブレークスルーの有無(創造性の発揮)についてみることが出来るのではないかと思います。


    逆に言えば、ブレークスルーが起きることで、チームの創造性が発揮されるだけでなく、チーム自体をより強固にしていく効果もあるんじゃないかと感じました。



    ◆学びとは環境との相互関係
    小中高校の経験からすると、学びってとにかく一人でゴリゴリ机に向かって、ってイメージがあると思いますけど、学びの本質って実は環境にあるそうです。

    人は一人では学べない。
    周囲の環境との相互作用の中で、学びが深まっていくそうです。
    周りとの関係性の中で、周囲の環境それ自体、あるいはツール、人間、、、あらゆるものを利用して自らの可能性を広げていく、あるいは周囲の環境から自分の可能性をどう引き出してもらうか、という視点が非常に大事だそうです。

    21世紀の学びにおいては、周りの環境を利用する能力、あるいは自分に最適な学びの環境自体を自ら構築していく能力が、人の発達を大きく作用していきます。

    そのために、
     ・他者とのダイアログ
     ・憧れの最近接領域(メンター・師匠)
     ・自らワンランク上になるためのステージを構築し、自ら乗っかる力
     ・自らのために動いてもらえるようなコミュニティを構築する力
    などが求められていきます。


    ◆リーンスタートアップこそビジネスの概念を覆す??
    なによりこれが一番私にとって衝撃的でした。
    どういうことかと言うと、リーンスタートアップ、ラピッドプロトタイピングによって早い段階からどんどんどんどん共有・フィードバックをもらっていくと、経費の削減につながると言うだけでなく、みんなをポジティブな感情に巻き込む「協力ゲーム」の形になっていくということです。

    従来でしたら、クライアントからの依頼、あるいは社内で上司から命令を受けた後、ある程度の期間を与えられて、その期間の終了時にアウトプットを提出(プレゼンテーション)して、という形ですよね。反面、リーン・ラピッドプロトタイピングだと、早い段階でどんどんクライアントなり上司なりに共有・プレゼンテーションして、どんどんフィードバックをもらってまた改良していくというプロセスですよね。

    ここに二つのポイントがあって、リーン・ラピッドプロトタイピングの考え方を持ちこむことで、①経費削減、②巻き込みが可能になるんです。

    ①経費削減
    経費ってそのプロジェクト期間中で積み上がっていくものですよね。
    俗に言う"積分(懐かしい!笑)"みたいなものです。
    従来の考え方だと、プロジェクトの進行期間が長いため経費が積み上がっていきます。しかし、リーンの考え方を用いると、細切れの期間がたくさん存在することになり、積み上がりが小さくなっていくんですね。

    それを可視化すると以下のような感じ。(下手な絵ですんませんw)
    リーンのプロセスでは、非常に素早いプレゼン・共有スパンにより、経費の削減が図れるというものですね。

    自分にとっては、経費は"積分"プロセスとの考え方が新しかったですが、ここまではよく言われるリーン(無駄のない)の考え方の一般的なものですね。


    さて、次が非常に面白い点で、
    ②巻き込み
    リーンのプロセスの中では、何度も何度もプレゼン・共有して、何度もフィードバックをもらって改良して、、、ってなるのですが、そのプロセスによって、クライアント・上司をポジティブに巻き込むことが出来るようになるんです。何度も見せて、何度もフィードバックもらって、、、ってなっていくと、クライアント・上司とコミュニケーションの量が増え、また一緒に創っていくというような形になっていくので、自然と相手を巻き込むことが出来るようになるんです。

    すると、プロジェクトの進行というものがお互いにとって非常にワクワクさせられて、一緒に楽しんでやっていきたいものになっていくんですよね。従来だったら、クライアントと上司という少し壁のあるような存在でも、リーンの考えの実践によって一緒に創り上げていくパートナーになっていくというパラダイム変化が起こるんです。

    その関係性のイノベーションの点,に非常な面白さとともに大きな可能性も感じます。
    リーンによって、ビジネスの考え方がドラスティックに変わっていくんじゃないかという可能性の存在を強く感じました。



    ここまで、少し大きなトピックで学びを紹介していきました。
    以下は、例のごとく、細かなトピックで挙げていきます~
    ・誰とやるか問題。
    シリコンバレーでも言われているそうですが、チームの創造性を考えたとき非常に大事なのが「誰とやるか問題」なのだそうです。ただ多様なだけでなく、それぞれのアイディア・志向性の相性が合い、一緒になることでブレークスルーを起こせる人同士がつながることが非常に大事なのだそうです。必要としているスキルや能力もあると思いますが、一緒にやることでブレークスルーを起こせるような相性のいいパートナーかどうかについて、もっとシビアに選ぶべきとの事です。

    ・Free Food文化
    西海岸などでは、Free Food文化があって、どこかの研究室などでピザが届けられたらSNSで拡散するそうです。すると、分野や所属などに関係なく色んな学生があつまり、その中で新たなコミュニケーションやアイディアが生まれていくそうです。いかにも、アメリカらしい文化だなと感じました。

    ・責任ゲームか協力ゲームか
    先ほどのリーンの考えの付け足しですが、期間の長い中だとかかった経費が大きい分それだけちゃんと成功させなくては、、、という責任を与えることになります。(マネジメントとはいかに責任を与えて、遂行させるかという問題ですしね。)その中では、人のモチベーションは責任の基に発生します。しかし、リーンの考え方では、上記「巻き込み」に責任ではなく、協力のモチベーションが発生します。
    責任ゲームか協力ゲームかというパラダイムの中では、それぞれで大事にされるバリューの所在が垣間見えて、その差異が非常に面白いですね。

    ・能力≠実体、but分散
    一般に能力って、その人固有に属する実体のあるものだと思われがちですが、そのパラダイムも変わりつつあるそうです。今やソーシャルの時代の中では、自らの能力は周りの環境にも非常に由来します。そのような中では、実は自分の能力は周りの環境に分散されており、分散されている能力をいかに活用・統合していくが大事だということです。



    まだまだ書きたいことは本当にたくさんありますが、とりあえずここまで。
    また雑感みたいな感じで、追記していきたいな~って思います。

    1カ月かかってやっと書き終わりました。
    自分にとって学びが大きすぎて、消化するのに時間がかかってしまいました。けっして筆不精のせいではありません(笑)

    もっともっと学んで、もっともっとみんなに発信していきたいなって思います。



    Shunichiro

    2014年7月25日金曜日

    インプットをアウトプットしておかないのは、負債を抱え込むことと同じ!?【2014-No.34】

    こんばんは。
    Shunichiroです。


    最近また筆不精で、アウトプットしたいことがめちゃめちゃ溜まっています。。。
    やっぱり何かを得たらその都度、すぐにアウトプットしていかないと、頭の中に淀んでしまって、上手く集中できない状態になってしまうんですよね。でも、最近の学びって自分にとって非常に新しくEvocatingなものばかりで、十分に消化しきれていないんですよね。だから記事にしようとする段階で、言葉に出来ない奥底のモヤモヤが溜まってて、ちゃんと記事にしようとするとそのモヤモヤが消化できてないからちゃんとして記事にできなくて、結局更新を保留してしまって、、、


    でも、こういう未消化のアウトプットすべきものって、実は負債と同義なんじゃないかとか最近思うようになりました。というのも、読みたい本の積読、未まとめと同じなんですよ。具体的に言うと、積読すればするほど、部屋が狭くなる!(笑)しかも、読み終わった後にちゃんと何らかの形でまとめておかないと、結局十分に内容を消化できてなくて、また後で読み返そう!とか思って、部屋に置いたままになる。

    そうすると、学生アパートの御世辞にも広いとは言えない部屋に暮らしてる自分にとって、リアルに生活環境がなくなってくるんですよね(笑)まさに家中、本だらけ!笑


    脳の中も実はこのアパートと同じで、積読(=未処理のインプット)やインプットのまとめが溜まっていると、お世辞にも広いとは言えない私の狭い脳の中の、貴重なスペースをそのための占有されてしまって、他の大事なことにエネルギーを費やせていない状態やと思うんですね。


    そこでその状態って、実は、不良在庫、不良債権抱えてる状態と同じなんじゃないかって思うんですよね。本来清算されるべきものなのに、清算されないままいつまでも残っていて、何一つ価値を生み出さず、ただただコストになってしまっている。。。

    なんかめっちゃもったいないですよね!


    そんなことを考えて、未消化な学びでも、未消化なモヤモヤ、整理された状態でなくても、とりあえずどんどんアウトプットしてどんどん清算していくことが大事なんじゃないかと思います。



    前置きのつもりが、思いがけず、長くなってしまったので、ここで書きたかった記事は後回しにして、ここまで書いたところで、タイトル自体変更して、前置きのための記事にします(笑)
    こういう想定外な出来事もまた面白い(笑)

    (多分それだけ未消化な負債が溜まっているんでしょうね。ちゃんと出来る限り毎日、何らかの形にて消化できるようにしていきたいです。)



    Shunichiro

    人のクリエイティビティをEvocatingする~プレイフルイノベーションに参加して①~【2014-No.33】

    おはようございます。
    Shunichiroです。

    最近夏バテ気味です。
    いつも特にしっかり栄養をとっているわけでもなく、しかも体調を崩し、しばらくまともにご飯も食べられなかったので、最近のこの暑さでやられてしまったようです。やっぱり体調管理って非常に重要。特に夏においては、気候的な要因も加わるため、できる限り栄養には気を配るようにしたいものです。


    さて、先日プレイフルイノベーションのWSに参加してきました。
    大阪府の産業デザインセンターさんが開催しているもので、社会人の方に交じってワークに参加してきたのですが、(概要は以下の通り)
     いよいよ、デザイン・オープン・カレッジが来週から始まります。
     一回目のワークショップは、「<デザイン思考> 楽しさの中には、アイデアが
    あふれている プレイフル・イノベーション」。
     デザイン相談を通じて出会う方たちにも、様々な業種の方々がいますが、この
    ワークショップは、すべての方にお勧めしています。
     「プレイフル・イノベーション」と聞いて、自社には関係ないと思われるかも
    しれませんが、実は、どの業界にも必要な内容です。
     新商品開発では、新しいアイデアが必須となります。自社製品ばかり手がけて
    いては、考え方が一方通行になり、発想に息づまるというのはよくあることです
    よね。その中で、このワークショップは、上田先生特有の「プレイフル」を
    キーワードに発想手法を学びます。新しい視点からの商品開発で、あなたの会社
    にもイノベーションをもたらしてください。(K)
    非常にワクワクさせられました!!
    ワーク自体というより、ワークの後にフィードバックを交えながらみんなでディスカッションしたり、上田先生のコメントがあったり、そこが非常に良かった。上田先生はMITメディアラボにも所属を持っており、イノベーションに対する知見を相当持っていて、またそれだけでなくアカデミックな探究者として、非常に体系化された考えや理論を惜しげなく披露してくださり、久々に興奮を覚えるほどに面白い内容であったように思います。

    以下、学んだことを簡単に紹介します!

     ◆一番大事なものはOS(マインド)
     ◆今までと行動を変えたときにブレークスルーが起こる
     ◆Evocative,ワンダフルな経験をどう与えるか?
     


    と言っても、自分の視点のものになるので、WSデザインとかイノベーションに関わる辺りで思ったことなどの紹介になる点悪しからず!



    ◆一番大事なものはOS(マインド)
    上田先生の話の中であったのは、イノベーションはOSの問題だと言うこと。
    いかにしてマインドセットを創り上げるか?
    ラピッドプロトタイピングはそのためのもの。

    とにかく早い段階でたくさん作ってたくさん失敗してたくさん作りなおして、、、その過程にこそマインドセットの醸成に必要なものがたくさん詰められている。

    ラピッドプロトタイピングによって、まず何か作ってみる、動いてみること、一歩踏み出してみる勇気が育まれる。そして、たくさん失敗することで失敗への耐性が身につく、そしてたくさん作り直すことで、スタートアップに求められるような高速でPDCAを回していくことに慣れることが出来る。

    ラピッドプロトタイピングは、形にすることでより早い段階で周囲の共感やフィードバックを確かめ手いくためのものと思っていた今までの考え方から、ラピッドプロトタイピングを通じて実は起業家精神を大いに育んでいたという思い切りメタな方向に飛びださせられて、この考え方に非常に驚愕しました。



    ◆今までと行動を変えたときにブレークスルーが生まれる。
    ワークの中では、“ブリコラージュ”と言って、あるものを本来の意図とは全く別の使い方をして創造的な制作を行うというものをやりました。具体的には、その場でペアになり事前に100均にてなんとなく直感で買ったもの同士を組み合わせて、何か新しいものを作り出し、みんなの前でそれを寸劇形式(!)でプレゼンするというものでした。

    これが非常に大変で、お互いが買ってきたものがなんとサボテンのワイヤーと綿棒。
    どないせえちゅうねん!!笑

    上田先生曰く、こういう状態に感じるストレス状態が、実は創造的な営みには非常に大事になるとのとですが、まあ悩みましたよ。100均で買ってきて、ペアをつくってから、昼休を含めてたった②時間程度で寸劇までやれ、とのことで(笑)

    まあ、色々試行錯誤したのですが、全然ぱっとしないものばかりで正直焦っていたのですが、その時相方がなんと綿棒をハサミで切りまくってばらばらにしていったんですね。非常にびっくりしたのですが、そしたら、綿棒の先っちょだけ使ってダーツの弾みたいに出来ないか?とか綿棒の棒の部分でなんか机の脚に出来ないか?とかなんと色々浮かんできたんですね。
    結局、私たちはサボテンのワイヤーと綿棒から新しい遊びをプレゼンテーションしました。

    後に、各ペアばらばらになって、それぞれの過程を共有したのですが、そこで非常に面白い気づきがあったんです。どのチームも最初はめちゃめちゃ苦戦してたみたいですが、そこからいつもとやり方を変えたところから一気にアイディアが生まれてくるブレークスルーのタイミングがあったんですね。

    僕たちで言ったら、サボテンのワイヤーとやら綿棒やらを分解しところから、他のチームで言えば、机の上ではなく昼食のために外に出たところから、ボードをハサミでちょん切ったところから、、、そういう今までと行動を変えた、見方を変えたところからブレークスル―が生まれているんです。

    イノベーションというのは、物事の新たな結びつきや既存のものに対する全く新しい見方であるとはよく言われますが、今までと行動や見方を思い切り変えた瞬間にブレークスルーが生まれたという体験は、イノベーションを生み出すために非常に重要な気づきを得たように思います。




    ◆Evocative,ワンダフルな経験をどう与えるか?
    さて、自分の中で一番衝撃的だったのが、WSの本質の話ですね。
    こういうプロトタイピングであったりとかWSであったりとかって、ただ単にそれを行うというものではなく、それを行った結果、“何が喚起(Evoke)されるのか?”というのが大事だと言っておりました。

    どういうことかというと、“それを見たら自然に何らかの行動をしたくなるようなもの”との事ですが、例えば、目の前のメガホンあったらなんか叫んでみたくなりませんか?誰かの頭をこづいてみたくなりませんか?あるいは目の前にボールとグローブがあったら野球、キャッチボールをやりたくなりませんか?

    非常に抽象的ですが、喚起する(Evoke)ってそういうことで、そのプロダクトを見たら自然に衝動的に何らかの行動をとりたくなってしまうようなことだそうで、ものを作るうえで、いかにそのプロダクトがEvocativeなものであることが大事になるそうです。



    そういう何らかの仕掛けによって、人の行動を一気に変えてしまうようなものってものすごい可能性があって、そのもう一つの例がワンダフルな経験。

    以前、上田先生が、某自動車会社と某広告代理店が共同で行った「子供に未来の車を考えてもらう」WSを依頼された時のお話しになりますが、ぶっちゃけ子供にとって車って身近な存在ではないし、ぶっちゃけ良く分からないですよね。その状態のまま、未来の車を考えて!っていっても「ポカーン??」で終わってしまうんですよね。

    そこで上田先生が行ったのが、子供たちのEvaocating。
    WSのテーマを与える前にまず、ブリコラージュを使って、普段とは全く違う車の可能性を見せてあげるんです。具体的に言うと、まず車を楽器にしてしまって、例えばフロントをたたいたらこんな音がなる、側面をたたいたらあんな音がなる、みたいな感じでいつもとは全く違う形で思う存分楽しんでもらうんです。
    こちらが用意した音源だけでなく、子供たちが自分で面白いと思った音を採集してきてもらって、それを楽器に反映させてあげたりとかもして。

    そうやって思う存分、車の新しい可能性を楽しんでもらった後に、「未来の車を想像してみて!」って言うと、一気に子供たちの創造性が解放されるんですよね。今までの見方って、車って走るだけのものかと思っていたら、なんと楽器にもなっちゃうんだ!!ってことに衝撃を受けてもらった後なので、そしたら未来の車ってこんなこともできるんじゃないか?あんなこともできるんじゃないか?って一気に妄想が膨らんでいくんですよ。

    車が楽器になるんだ!っていうワンダフルな経験を与えることによって、子供たちの創造性が一気に喚起されるんですね。今までWSをそういうものと見ることが出来てなかったので、自分にとってはその事例が非常にEvocatingで衝撃的でした。

    こういう喚起(Evocating)ってめちゃめちゃすごいな、って思って、Evocatingでワンダフルな仕掛けによって、今までの見方が一気に破壊されて、全く次元の新しい創造性の世界へとジャンプしていって、その瞬間に発せられるポジティブなエネルギーってすさまじくて、、、
    変な言い方、私の中でビックバンが起きました(笑)





    思い返すと、前回記事にしたゆにこさんや、(記事に出来ていないのですが)塩瀬さんのWSでも同じようにEvocatingな仕掛けが用意されていて、ゆにこさんはネガを思い切り引き出すことでみんな関心・感情をグッと持ってくることで、塩瀬さんの場合はジャッキーチェンのラストシーンの想起。

    今や、上田先生、ゆにこさん、塩瀬さんなど一流のWSデザイナー、ファシリテーターが考えていることって、単なる促進や交通整理なんかでは全くなく、Evocatingな仕掛けを用いた人々の創造性の解放なんだなってことを強く感じました。

    最近、自分自身がWSに参加すると言うより、WSをデザインする側に回ったりすることが多くなっていますが、自分自身がプレイヤーとなってWSに参加しているより、WSをデザインして、参加者の創造性の爆発・ビックバンの瞬間を見ることに非常に面白みを感じています。

    この前IDPCの方でも、団体内WSを行ったのですが、自分が全く想定してないような創造性・ポテンシャルを発揮したメンバーがいて、正直自分自身度肝を抜かれるような、すさまじい可能性を感じました。


    まだまだ自分にとっては新しいチャレンジですし、学ぶこともたくさんありますが、そういう人の可能性が一気に解放された瞬間のポジティブなエネルギーに魅了されつつあります。今後、Evocatingでワンダフルな経験の提供による創造性の解放について、もっともっと学んでいきたいし、もっともっと色んな人の可能性のビックバンが起きた瞬間に立ち会えるようになりたいな、って思います。


    この日のWS参加はまさに自分にとってイノベーションでした。
    (その他ベースですが、他にも書きたいことが本当に山ほどあるので、②記事で紹介させてもらいます。)


    Shunichiro

    2014年7月14日月曜日

    感情を議論に【2014-No/32】

     こんばんは。
    Shunichiroです。

    先週、猛烈な腹痛に襲われほぼ一週間死んでいました。
    多分この1週間で5kgくらい痩せたんじゃないかと、、、(もともと痩せ形体系にも関わらず)。やること、読む本、めちゃめちゃ溜まってるのに全然できなくてめっちゃくいt体調管理って非常に大事やな~改めて思います。


    さて、先日グラフィックファシリテーションのWSを受けてきました~!
    http://www.graphic-facilitation.jp/
    講師は、やまざきゆにこ氏。

    これがなかなか面白い。
    議論の内容を絵(絵巻物)を用いて、可視化して、みんなで共有するもの、ということですが、その奥に隠された仕掛け?本質?が非常に面白い!!今日はその学んだ内容を記事にしたいな~と思います。
    (以下に書かれていることは、筆者の個人的感想や見解なので、講師の方や主催の方などの考えには関係ありませんので、ご了承くださ~い)


    ◆表情を表わすことで、感情を伴った議論へ
    みなさんも経験あると思うのですが、議論の最中ってあまり感情的な言葉や感情的な表現ってあまり好まれないことってよくあると思います。というか、議論の場合ってほとんど感情ではなく、論理で語るものって思われてますよね。
    結局、そのせいで誰のためでもない、中に浮いた論理だけの議論になってしまって、終いには誰も実行しないアイディアばかりになってしまう、、、

    それを、グラフィックファシリテーター(以下、GFと略します)は、うまく感情を絵にして表わしてあげることで、それぞれの感情をも伴った議論を進めていくことができるようになります。同じ言葉を使っていても、それに伴う感情って様々ですよね。熱意、憤慨、諦念、無関心、、、そういった言葉の裏に込められている感情を拾ってあげることで、発言者の意識を拾ってあげることもできるし、自分ごとにとらえることができるようになる。自分ごとにとらえられるようになるからこそ、自分がやってみたいと思うし、感情に根付いてるからこそ実行に伴う困難にも立ち向かえる。

    ちなみに講師のゆにこさん曰く、ネガティブな話題から入るとけっこう受けが良いそうですw



    ◆非日常の演出
    WSって普段日常ではなかなか行わないですよね。
    普段は学校やら授業やら、社会人の方なら日常業務やら営業やら、やることいっぱい。自分の目の前にあるものの処理に追われているし、すぐ眼先のことばかりで精一杯。

    WSというのは、そういう日常のオペレ―ションとは全く違う。
    非日常というWSだからこそ、非日常のこと=未来のことであったり、普段出会わない種類の人であったり、ユーザーのことであったり、、、を考えるのにいいんだそうです。

    でも、非日常だからこそ、大事なことが、WSをやっただけで終わらないということ。
    次につながる、明日からの行動につながるようなものにしたいし、するべきだと。


    そのために大事なことが、非日常の演出であり、非日常が日常とうまくつながるようにすることなのだそうです。非日常に飛ぶために、まず自分たちの居場所を確認する手段として、上記したようなネガティブな話題、今現在抱えている愚痴から始めるといったことなどが大事。そして、非日常になるために、場所や空間を工夫したり、あるいは普段の肩書き?など取っ払ってしまうよう求めたり、という配慮が大事なんだと。その上で、未来に対してみんなで向かっていけるような形にしていくことが大事なんだそうです。



    ◆誰を?どう?幸せにしたいですか?
    ゆにこさんはGFだからこそだと思いますが、彼女が大事にしているのが、「絵が書ける」ということ。

    どういうことかというと、例えば「大学が社会に果たす役割とは?」とか言われて、何か具体的に絵に書けますでしょうか??おそらく難しいんじゃないかと思います。ゆにこさん曰く、絵にかけないと言うのは、イメージが共有できないとともに、「誰を?どう幸せにしたいか?」が見えないもの、つまり中に浮いてしまったアイディアなのだそうです。

    良いアイディア、良い議論というのは、そこに人の顔が見えるモノ。
    誰を?どう幸せにしたいか?がみんなの中で明確になっているもの。それがいいものだということです。



    ちなみに、前半講演の後、後半みんなでワークをしたのですが、
    ①「2020年の観光立国日本を目指すには?」
    ②「兵庫県姫路市に住むこずゑ(89)が東京に行きたくないのは?」
    ③「ブルガリア出身のエレナ(28)が東京に来て心細くなるときって?」
    ④「東京に住んでいるのに盛り下がっている人は誰?なんで?」
    という各テーマでブレストをしたのですが、

    ①の問いのときって「無料wifiが充実している」「案内がわかりやすい」「英語が通じる」など、ほとんど絵に描きにくいアイディアばかりでした。しかし、②③は人の顔が見えているため非常にブレストしやすかったですし、表情など絵にも書きやすかったように思います。④はそもそも誰?もブレストしなければならなかったので、少し難易度が高かったです。


    ちなみに、①で出たアイディア「無料wifiが充実してる」を、絵にして「wifiがつながる安心感」と安心した表情付きの顔でj表現したところ絶賛されました(笑)でも「無料wifiが充実してる」だと、誰?をどう幸せにしているのか?見えない、方法論だけが先に来てしまっているものになるのですが、「wifiがつながる安心感」をしてイラスト付きで表現すると、なんとなくではありますがグッと心に近づいてきて、その意義を再確認することができました。

    GF、表情を伴った議論をするってこういうことなんだ~って!非常に腹落ちした一瞬でした。




    その他、徒然思ったこと
    ・「腹落ち感」って言葉。前回の塩瀬さんのときにもジャッキーチェンの話で使っていて、同じく今回のゆにこさんもこの言葉を使っていました。んで、自分自身でも(偶然ながら)体験でき、WSや創造性において腹落ち感ってすごい大事なんだな~と非常に思います。
    どう腹落ち感に持って行き、参加者にジャンプを起こさせるか?がファシリテーターの腕の見せ所なんじゃないかと。

    ・普段それぞれの部署間で競争し合っている関係性の中で、アイスブレークで、相手をほめたたえるワークを行ったところ、そのあとのワークでも普段のイガイガ感がなくなり、進んで互いに協力をするようになったという話を聞いて、非協力ゲームを協力ゲームに変えてしまったアイスブレークの力ってあなどれないな~って思いました。
    アイスブレークも含めて、全てのワークに必然性があるというところまでデザインするのが大事なんかな~。

    ・「誰のために?なんのために?」この言葉、自分が尊敬している友人のファシリテーターが良く使う言葉やけど、最近どこに行ってもこのワードを耳にする。シンプルだけど、非常に忘れられがちだからこそ、大事にしないといけないんだねと改めて強く思う。

    ・ファシリテーター≠議論の交通整理、
    ファシリテーター=参加者のポジティブな感情を呼び起こすための誘導


    最近、WSデザイナー、ファシリテーターというものに対する見方が変わりつつあり、それとともに自分の中での関心も高まっております。立場上、色んな人と色んな種類の議論の場をつくることが多いですが、その中でも意識的に取り入れながら、より面白く、より創造的で、よりワクワクできるような場づくりをしていきたいな~って思います。
    撮影:筆者



    ちなみに明日も、プレイフルラーニングについてのWSに参加してきま~す!
    (企業向けのもので、なかなか高いお値段しました(泣)その分たくさん吸収してきます!)


    それでは~、

    Shunichiro

    2014年7月5日土曜日

    起業家における原体験とエゴと向き合う【2014-No.31】

    こんばんは。
    Shunichiroです。

    今日もぼちぼち更新できました。
    夜勤バイトを始めたせいか、更新がどうしても2日に1回ペースになってしまいますし、また二日ぶりに帰ってもすぐに寝てしまうとという生活をなんとか直していけたらな~と思います。(そういうのが合いまって、最近コーヒー中毒です。胃に悪いんじゃないかな~とか思いつつ、でも眠気と戦うには、、、というところで、悩みですね。)


    さてさて、本日はビジネスプランコンテストの方の学生団体にて、企業様にご協力いただきビジネスプラン作成WSを開催いたしました。たった一日という短い中ではありますが、自分にとっては非常に大事な点を伝えていただき、かつ参加者にもビジネスプラン作りを体験していただくことができ大変良かったな~と思います。

    その中で今日考えたこと
     ◆起業家にとっての原体験の大切さ
     ◆エゴと向き合う
    というところを記事にしていきたいな~って思います。



    ◆起業家にとっての原体験
    企業様に講演いただいた中で、起業家にとっての原体験。なぜ自分がそれをやりたいのか?やらなければならないのか?自分の人生、過去に紐づいたものがあるのが、大事というお話をいただきました。まさにこれは自分も強く感じていた通りのことで、今回の企業様とは非常にシンパシーを感じております。

    どんな事業や起業家であっても、自分にとっての使命感やなにかしら人生に根ざしたものでないとなかなか継続して強いコミットをし続けていくって難しいと思うんですね。起業とかって、やっぱりものすごいエネルギー使うし、ストレスにもなるし、、、その中でも、趣味を通り越して、そんなストレスさえも感じないレベルのものじゃないとやっぱり自分自身がいつかしんどくなってしまうんだと思います。

    実際、自分自身も何人も起業に憧れる学生(時に社会人にも)会ったことがありますが、そこのすごい深い何かを感じな感じなかったんですよね~。案の定、彼等はそのアイディアやビジネスを放棄して、過ごしていますが、、、

    それはそれで別に本人が何かやったと思っていて納得できていたらいいのですが、やはり投資する側やサポートする側から見たら、その深い部分をこそ欲しいんですよね。

    この話をしているときにおっしゃっていた言葉が印象的で、
    「ぶっちゃけ、ビジネスプランの出来だとかそんなものより、その人がどこまで本気なのか?それで判断してる。人を見ただけで、投資の意思決定をしている場合もある」(筆者意訳)
    とまで言っていて、やっぱりそこやねんな、って思います。


    それに対して、起業家に憧れる方々は、原体験のためのワークとかそんなものには全く興味なくて、まずはビジネスプランだとかデザイン思考だとかに食いつく、、、投資家が見てるのはそこじゃないし、原体験を見いだすことは自身が人生を歩んでいくという意味でも非常に重要なところなのにな、、、と思いつつ。

    企業の方にもその点について伺ったのですが、やはりまずはビジネスプランなど起業家志望の方が関心を持つ分野から始め、徐々にうまく誘導していけるのがいいのではとの回答。


    ここも同じく、急がば回れなのかな~。




    ◆起業家のエゴ
    あとね~~、今までも色んな起業家志望の人と会ってきたのですが、やっぱり起業家志望の方ってエゴの固まりだな~って思うんですよね~。話してたり、ワークしてたりする中で、やっぱりかなりエゴが強いな~って思う部分が多々あるな~って思うんですよね。

    もちろんかなり強い思いがないと事業を実現できない部分はあると思いますが、やはり人の話を聞くことなど自身のエゴを抑え込む必要があるときはあるな~と思います。


    これって投資家との関係の中で、すごい難しい問題なんじゃないかと思うんですよね。
    投資家は自身の経験や豊富な知識によって、起業家(及び起業志望者)に対してアドバイスなどを行っていくのですが、そこでエゴが強い起業家はどこまでそのアドバイスを受け入れるのか、って非常に微妙なところにあるのではないかな~と思います。

    もちろん、投資家としてもどこまで踏み込んでもいいのか、微妙な点もあると思いますが、投資家と起業家が良い関係を結べなければ、結局よりよいビジネスの実現には結びつかない可能性が高まてしまうところがあると思うんですね。


    起業家も投資家を信頼して、そのアドバイスを聞き、自らの意思で受け入れるか受け入れないか決めればよい。もちろんそこは投資家とちゃんとコミュニケーションを図った上で。

    そして、投資家も起業家に対して、あくまで対等な立場から、支援という形で向き合い、起業家の想いに寄り添いながら、自身のアドバイスを与えていくという形が大事なのではないかと思います。

    そういうことを考えていると、起業家と投資家を含めた支援者の関係性って、二人三脚に似てるんじゃないかな~とふと思いました。起業家が主役というわけでもなく、あくまで両者が対等の立場でお互いを信頼し合い、お互いに協力し合って、一緒にビジネスをつくっていくというようなお互いの姿勢・関係性をいかに築いてくか、って言うところが非常に大事になるんじゃないかな~と思います。





    今日もたくさん勉強させてもらいました。
    ご協力いただきました皆様、参加してくれた学生方々、一緒にイベントを運営した仲間、そして何より今回の企画代表、ほんまにありがとうございましたーーーー\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

    今後もますますこの大学を活性化していけるよう頑張っていきたいと思います。


    Shunichiro

    2014年7月3日木曜日

    CSCD適正技術WS⑤に参加して【2014-No.30】

    こんばんは。
    Shunichiroです。

    また久々の更新になってしまいました。
    なんでしょうね~。どうしても最近続かない。バイトやら学生団体やらのせいにするのは簡単ですが、そういうところから律していきたいな~とか思いつつ、、、ぼちぼちある程度システム化しながらやっていきたいと思います。
    あと~、相変わらず文章が固いのもなんとかしていきたいな~とか思いつつ。


    さて、表題の通り、今日は昨年度よりCSCDさんにて行われています「Design for Life」という適正技術関連のWS(本日は通算5回目!)に参加して参りました。ゲスト講師は、2月のFWのさいにお世話になりました北田さん。リンクに飛んでもらえば、経歴などがわかるのですが、彼自身、地域再生に何年も取り組んできており、非常な成果もあげています。

    そんな彼の講演だったのですが、いや~非常に面白かったです(笑)
    というのも、いい意味で彼のキャラクターが際立っていたように思いますし、また彼自身の経験を踏まえた地域再生・ソーシャルデザインにおけるポイントがわかりやすく、かつ深い核心を突いたもののように思います。

    以下、
    ・誰のために?何のために?を明確にする
    ・素材×手段=製品(*=目的(成果)と勝手に解釈)
    ・いかに面白いか?
    この3点について、紹介していきま~す。



    ◆誰のため?なんのため?を明確にする
    一番最初いうてましたね~。
    「誰のため?なんのため?が明確じゃないと、活動はぶれていくし、みんなの共感も得られない。誰のため?なんのため?が明確化されているから、みんなにも共有できるし、視点も明確になる。」

    まさにスタートアップの世界でも、耳たこレベルで耳にする言葉ですが、やっぱり何をやる上でもこれが一番大切なんだな~と改めて思います

    それで、この誰のため?何のため?が明確化されるのは、次のステップにおいても重要な意味を持っていて、、、



    ◆素材×手段=製品(*=目的(成果)と勝手に解釈)
    地域再生でもソーシャルデザインでも、ビジネス開発でもなんにでも使えそうな公式を教えていただきました。

    目的が明確に決まっていれば、あとは変数をいじるだけ。
    素材が決まれば、手段を考えるだけだし。
    手段が決まれば、素材を考えるだけ。

    ただしこの場合の手段は、ビジネスモデルや製品の話だけでなく、プロモーションやマーケティング、ブランディングetcを含めた幅広いものとしてとらえており、そこに目的の達成に合わせた全てのプロセスをデザインし、ストーリーを作りだすこと、という意味も込められていました。


    少し余談なのですが、ここである先生の質疑の掛け合いが非常に深いと思ったので、ここで紹介。
    先ほどの方程式の「手段」の部分で、「ある専門性を持っている人がその専門性を手段に持ちこむことはエゴになるのでは?」という質問。
    ここで北田さんの回答は、
    「あくまで、誰のため?何のため?という目的がしっかりしていれば、そこに何を使っても問題ない。目的が専門性によって規定されてしまうならエゴになるけど、手段に専門性を持ちこむのは良いこと。」
    とのこと。

    非常に深いな~と考えさせられました。
    やっぱり何事においても、誰のため?何のため?という目的が明確になっていることが大事なんだな~と思います。



    ◆いかに面白いか?
    地域再生というのは、なにより住民を巻き込みながらやるのですが、この「巻き込む」という言葉が非常に大事なんですね。この「巻き込む」ができるように大切に心がけてることは、なにより「いかに面白いか?」ということなんだそうです。

    自分にとっては非常に耳が痛い言葉ですが、
    「面白くなかったら誰もついてこない」
    いかに面白いか?を大事にしていけば、なにより面白ければみんながノッてくる。みんながノッてくれば、面白さがあれば、結果としてプロジェクトが違う方向に向かっても受け入れられる。



    ということでした。
    地域再生に限らず、どこの領域においても大事なことだろうな~と非常に本質的なところを突いた講演だったのではないかと思います。

    あと、小話として面白かったのは、外部者の視点の話。
    地域再生のプロジェクトでも、全然別な地域から移り住んできたある人のつぶやきをきっかけに着想に結びついたという話や、アジアのマーケットでの真似てみたら予想外にウケタという話とか。イノベーションをもたらすのって、そこにいる内側の人の視点というより、外部者による新しい視点に可能性があるし、だからこそ地域再生など様々な課題ん対して外部者が関わる(下手をしたら介入する)ことに意義とか正当性とかあるのかな~と思ってみたり。

    やっぱり、適正技術・ソーシャルビジネスなどを巡る考えや取り組む人たちには(こういうと失礼かもわかりませんが、、、)非常に面白い方が多いな~と思います。



    こんな感じで、ぼちぼち更新を継続できたらな~と思います。
    では、読んでいただきありがとうございました~!(^^)!




    Shunichiro