2013年6月25日火曜日

外から見たらグローバル化、内から見たらローカル化

こんにちは。
Shunichiroです。

最近蒸し暑い日が多くて嫌になります。我が家では早速クーラーを稼働してしまいました。一度つけてしまうともう戻れませんね。


グローバル化という言葉は最近非常に日常的なものになってきています。色んなところで「我が社もグローバルな戦略展開を」「グローバル人材の輩出を」とか、耳にしますよね。でもグローバル化の反面、文化や価値観の押しつけではないか?という議論もあったり、テロの恐怖の蔓延、あるいは感染症の世界的拡大などその弊害の部分にも言及されるようになってきています。
今日はこのグローバル化について考えてみたいと思います。

グローバル化とは、科学技術の発展により空間・時間的距離がどんどん縮小され、人やモノや情報が自由に世界中を行き来している状態のことを指しています。しかし、おもしろいことにグローバル化によって互いに行き来が自由になった結果、人々は自分の出身国や出自にこだわるようになり、自分のアイデンティティを求め始める様になりました。まるで航海する船が錨をおろすかのように、自分がつなぎとめられている場所を気にし始める様になったのです。


自分の出自などにこだわるというのは、自らの元となる=自らの地元にこだわるようになったと言えます。グローバル化によって、逆に自らの地元=ローカルについて考える様になったのです。このような外からみたらグローバル化であっても、内側、自分の視点で見たらローカル化している、という状態が、現在世間で言われているグローバル化の正体です。

グローバル化によって、色んな文化や価値観や製品やサービスや情報がありとあらゆるパイプを通して自分達の内側に入ってきます。その中で私たちは無意識的に自分のアイデンティティの元を守り、また新しいものと融合していくというローカル化を進めています。


世間ではグローバル化の表の意味である、製品やサービスの世界的展開という面しか語られませんが、自分視点で見るとローカル化であることを忘れてはいけませんね。




関連書籍

“反転”するグローバリゼーション
世界リスク社会論 テロ、戦争、自然破壊 (ちくま学芸文庫)



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