こんばんは。
Shunichiroです。
今も一昔前も変わらず、石油や天然ガスなどの資源・エネルギーは世界中で希求され、戦争などの火種になったりしています。最近ではアメリカを起点にシェールガス革命も起こり、今後の資源をめぐる各国の様相に大きな変化を与えるものと思われます。
今回のエントリでは‘石油’に焦点を当て、資源消費大国アメリカと成長著しい中国、インドの動向を追っていきたいと思います。
石油というと皆さん、すぐに頭浮かぶのが中東の石油産出国ですよね。サウジアラビアやイラク、クウェート、UAE・・・資源消費大国のアメリカは中東石油利権を握ろうと戦争行ったり、強引な手段を使ったりした結果、中東から多くの石油を輸入しています。この中東の石油はアメリカだけでなく、私たち日本やEU諸国も輸入しています。
しかし、この中東石油に成長著しい中国、インドも輸入をし始めました。中東石油に多くの国の利権が絡んだ状態です。もともと、この中東地域は宗教紛争などもあり政治的に非常に不安定だったのですが、それに増して各国の石油利害の衝突までもが起こるようになりました。中東石油はさらにリスクが高まり不安定になりますね。
その結果、資源消費大国は中東以外の石油にも目をつけ始めます。
一番に狙われたのは、豊富な資源があるとされているアフリカ。中国は開発援助などを通じて、アフリカ諸国とのパイプ作りを始めています。(ただし、中国の開発援助は非常に強引な手法を用いているため、被援助国にとってマイナスになってしまっていると言われています。)アメリカは超大国、さらには安保理メンバーとしての力を活かして、紛争の解決と引き換えに石油利権を得ようとしています。インドは貿易などを通じて、石油を得ようとしています。
またアフリカでの資源は旧宗主国であるフランスも利権を持っているため、石油をめぐった争いが非常に複雑化しています。
また、ラテンアメリカは以前より「アメリカの裏庭」と呼ばれ、アメリカの石油調達先となっていましたが、このラテンアメリカにも中国は入り込もうとしています。
非常にざっくりと世界の石油をめぐる各国の暗闘を紹介しました。天然資源はいずれ枯渇すること、世界の資源消費は今後もますます増加していくことを考えると、現在のライフスタイルや世界のあり方は非常に問題ですね。石油に代わるエネルギーとして見込まれていた原子力発電も今後どうなるかわかりません。
世界はこの喫緊の課題の解消を目指していかなければ、いずれ世界資源戦争ではなく、本当の世界戦争が起きてしまうかもしれませんね。
関連書籍
ブラッド・オイル 世界資源戦争
覇権と石油―石油を巡る米英の角遂の歴史
世界資源戦争
Shunichiroです。
今も一昔前も変わらず、石油や天然ガスなどの資源・エネルギーは世界中で希求され、戦争などの火種になったりしています。最近ではアメリカを起点にシェールガス革命も起こり、今後の資源をめぐる各国の様相に大きな変化を与えるものと思われます。
今回のエントリでは‘石油’に焦点を当て、資源消費大国アメリカと成長著しい中国、インドの動向を追っていきたいと思います。
石油というと皆さん、すぐに頭浮かぶのが中東の石油産出国ですよね。サウジアラビアやイラク、クウェート、UAE・・・資源消費大国のアメリカは中東石油利権を握ろうと戦争行ったり、強引な手段を使ったりした結果、中東から多くの石油を輸入しています。この中東の石油はアメリカだけでなく、私たち日本やEU諸国も輸入しています。
しかし、この中東石油に成長著しい中国、インドも輸入をし始めました。中東石油に多くの国の利権が絡んだ状態です。もともと、この中東地域は宗教紛争などもあり政治的に非常に不安定だったのですが、それに増して各国の石油利害の衝突までもが起こるようになりました。中東石油はさらにリスクが高まり不安定になりますね。
その結果、資源消費大国は中東以外の石油にも目をつけ始めます。
一番に狙われたのは、豊富な資源があるとされているアフリカ。中国は開発援助などを通じて、アフリカ諸国とのパイプ作りを始めています。(ただし、中国の開発援助は非常に強引な手法を用いているため、被援助国にとってマイナスになってしまっていると言われています。)アメリカは超大国、さらには安保理メンバーとしての力を活かして、紛争の解決と引き換えに石油利権を得ようとしています。インドは貿易などを通じて、石油を得ようとしています。
またアフリカでの資源は旧宗主国であるフランスも利権を持っているため、石油をめぐった争いが非常に複雑化しています。
また、ラテンアメリカは以前より「アメリカの裏庭」と呼ばれ、アメリカの石油調達先となっていましたが、このラテンアメリカにも中国は入り込もうとしています。
非常にざっくりと世界の石油をめぐる各国の暗闘を紹介しました。天然資源はいずれ枯渇すること、世界の資源消費は今後もますます増加していくことを考えると、現在のライフスタイルや世界のあり方は非常に問題ですね。石油に代わるエネルギーとして見込まれていた原子力発電も今後どうなるかわかりません。
世界はこの喫緊の課題の解消を目指していかなければ、いずれ世界資源戦争ではなく、本当の世界戦争が起きてしまうかもしれませんね。
関連書籍
ブラッド・オイル 世界資源戦争
覇権と石油―石油を巡る米英の角遂の歴史
世界資源戦争
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