こんばんは。
Shunichiroです。
アベノミクスに沸く日本ではここ数日日経平均株価がどんどん下がっており、日本の金融動向が非常に不安定なものになってきましたね。投資家としては、先が読めず(まあ、株なんて先が読めるようなものではありませんが・・・)非常に怖い局面です。
今回のエントリは、アメリカで沸いているシェールガス革命について、シェールガス革命により今後アメリカはどうなり、世界はどうなるのか?を考察していきたいと思います。
1.シェールガス革命により強いアメリカの回帰
アメリカは非常に危険な財政状況にいます。サブプライムローン問題に続くリーマンショックにて、公的資金による大手銀行救済を行ったため、今度はアメリカ政府自体が財政危機に陥っています。オバマ政権では政府の税収を増やすため、製造業の国内回帰を目指すなど色々な施策をおこなおうとしていますが、一時デフォルトに陥る直前に至るなど、アメリカ財政は火の車でした。世界的な位置づけとしても、中国が目立つ一方、アメリカの影響力に陰りが見えていました。
しかし、このような状況の中まるで救世主かのように、シェールガス革命が起こりました。シェールガス革命とは、地層に存在する天然ガスの新しい採掘方法が見つかり、今まで回収できていなかった天然ガスを採掘できるようになったことを意味しています。言うまでもなく、石油や天然ガスなどの資源は非常に大きな利益をもたらします。シェールガス採掘に参加する新規企業の参入だけでなく、外国からの資源輸入を減らすことができ、さらには国外への輸出による収入を得ることができます。
世界的影響力の低下の憂き目にあっていたアメリカは、シェールガス革命によって財政危機からの一時脱却および国際的な地位の維持ができる様になります。国際社会における強いアメリカの回帰といえるでしょう。
2.TPP、原発連合による中国封じ込め政策実施
強いアメリカに回復したことで、今やGDP世界第2位であり、国際的に影響力を及ぼし始めている中国を抑え込もうとします。日本でも話題になっているTPPによる環太平洋諸国の抱きかかえもその一つでしょう。また、つい最近ニュースになった日本によるトルコ、インドへの原発輸出の件、これもアメリカによる中国封じ込めの一環だと考えています。ここでは詳しく書きませんが、日本の原子力政策はアメリカの意思と非常に密接に関連しています。そのため、日本の原子力政策=アメリカの原子力政策=核兵器政策とみなしてよいと思っています。
インド、トルコに原発を輸出することで、アメリカ側に引き入れることが狙いです。
3.中国、ロシアの接近。
さて、囲い込まれようとする中国側も対策を行います。ロシアとの関係構築です。
ロシアは核保有国であり、戦後長い間アメリカを敵視していました。また其れだけでなく、天然ガス輸出国であるロシアは、アメリカのシェールガス革命により、ロシアの天然ガス市場が奪われようとしています。これを防ぐ意味でも、中国とロシアの結託は両者にとってwin-winと言えるでしょう。
(シリア問題において、すでに両者は接近しており、両者ともに体制派(アサド政権側)を支援しています)
4.米印-中露における冷戦構造に。
以上1~3の考察により、シェールガス革命により、強いアメリカの回帰と中国封じ込め政策の結果、米印-中露による冷静構造が構築されます。ただ、この冷戦は過去の米‐露間のように表出しやすい形ではなく、社会の裏での戦いになると思われます。例えるなら、一緒にご飯を楽しみ乾杯しているテーブルの下では、お互いに相手の足をふんづけようとしたり脛を蹴ろうとしていたりという状況です。
過去の冷戦では、ソ連の崩壊によって冷戦の解消がなされましたが、今回の冷戦では何が解決に導く鍵となるのでしょうか?またこのような中、アメリカ‐中国に挟まれる位置にある日本はどのような位置づけ、役割を担っていくことになるのでしょうか?
今後の国際情勢を注意して見ていくとともに、日本のあり方について考えなければなりませんね。
※それと今後は通しNo.にて更新していきます。悪しからずご了承ください。
Shunichiroです。
アベノミクスに沸く日本ではここ数日日経平均株価がどんどん下がっており、日本の金融動向が非常に不安定なものになってきましたね。投資家としては、先が読めず(まあ、株なんて先が読めるようなものではありませんが・・・)非常に怖い局面です。
今回のエントリは、アメリカで沸いているシェールガス革命について、シェールガス革命により今後アメリカはどうなり、世界はどうなるのか?を考察していきたいと思います。
1.シェールガス革命により強いアメリカの回帰
アメリカは非常に危険な財政状況にいます。サブプライムローン問題に続くリーマンショックにて、公的資金による大手銀行救済を行ったため、今度はアメリカ政府自体が財政危機に陥っています。オバマ政権では政府の税収を増やすため、製造業の国内回帰を目指すなど色々な施策をおこなおうとしていますが、一時デフォルトに陥る直前に至るなど、アメリカ財政は火の車でした。世界的な位置づけとしても、中国が目立つ一方、アメリカの影響力に陰りが見えていました。
しかし、このような状況の中まるで救世主かのように、シェールガス革命が起こりました。シェールガス革命とは、地層に存在する天然ガスの新しい採掘方法が見つかり、今まで回収できていなかった天然ガスを採掘できるようになったことを意味しています。言うまでもなく、石油や天然ガスなどの資源は非常に大きな利益をもたらします。シェールガス採掘に参加する新規企業の参入だけでなく、外国からの資源輸入を減らすことができ、さらには国外への輸出による収入を得ることができます。
世界的影響力の低下の憂き目にあっていたアメリカは、シェールガス革命によって財政危機からの一時脱却および国際的な地位の維持ができる様になります。国際社会における強いアメリカの回帰といえるでしょう。
2.TPP、原発連合による中国封じ込め政策実施
強いアメリカに回復したことで、今やGDP世界第2位であり、国際的に影響力を及ぼし始めている中国を抑え込もうとします。日本でも話題になっているTPPによる環太平洋諸国の抱きかかえもその一つでしょう。また、つい最近ニュースになった日本によるトルコ、インドへの原発輸出の件、これもアメリカによる中国封じ込めの一環だと考えています。ここでは詳しく書きませんが、日本の原子力政策はアメリカの意思と非常に密接に関連しています。そのため、日本の原子力政策=アメリカの原子力政策=核兵器政策とみなしてよいと思っています。
インド、トルコに原発を輸出することで、アメリカ側に引き入れることが狙いです。
3.中国、ロシアの接近。
さて、囲い込まれようとする中国側も対策を行います。ロシアとの関係構築です。
ロシアは核保有国であり、戦後長い間アメリカを敵視していました。また其れだけでなく、天然ガス輸出国であるロシアは、アメリカのシェールガス革命により、ロシアの天然ガス市場が奪われようとしています。これを防ぐ意味でも、中国とロシアの結託は両者にとってwin-winと言えるでしょう。
(シリア問題において、すでに両者は接近しており、両者ともに体制派(アサド政権側)を支援しています)
4.米印-中露における冷戦構造に。
以上1~3の考察により、シェールガス革命により、強いアメリカの回帰と中国封じ込め政策の結果、米印-中露による冷静構造が構築されます。ただ、この冷戦は過去の米‐露間のように表出しやすい形ではなく、社会の裏での戦いになると思われます。例えるなら、一緒にご飯を楽しみ乾杯しているテーブルの下では、お互いに相手の足をふんづけようとしたり脛を蹴ろうとしていたりという状況です。
過去の冷戦では、ソ連の崩壊によって冷戦の解消がなされましたが、今回の冷戦では何が解決に導く鍵となるのでしょうか?またこのような中、アメリカ‐中国に挟まれる位置にある日本はどのような位置づけ、役割を担っていくことになるのでしょうか?
今後の国際情勢を注意して見ていくとともに、日本のあり方について考えなければなりませんね。
※それと今後は通しNo.にて更新していきます。悪しからずご了承ください。
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